Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

MTA ログの例: ユーザーがメッセージを送信する場合

ローカルユーザーが送信 TCP/IP チャネルからインターネットなどにメッセージを送信する場合に見られる、基本的なログエントリの例を次に示します。この例では、LOG_CONNECTION が有効になっています。(1) と (2) の行は 1 つのエントリで、実際のログファイルでは 1 行で記述されます。同様に、(3) 〜 (7) の行も 1 つのエントリで、実際のログファイルでは 1 行で記述されます。


例 21–1 MTA ログ: ローカルユーザーが送信メッセージを送った場合


19-Jan-1998 19:16:57.64 l            tcp_local    E 1         (1)
 adam@sesta.com rfc822;marlowe@siroe.com marlowe@siroe.com     (2)
 
 19-Jan-1998 19:17:01.16 tcp_local                  D 1        (3)
 adam@sesta.com rfc822;marlowe@siroe.com marlowe@siroe.com     (4)
 dns;thor.siroe.com
 (TCP|206.184.139.12|2788|192.160.253.66|25)                   (5)
 (THOR.SIROE.COM -- Server ESMTP [iMS V5.0 #8694])             (6)
 smtp;250 2.1.5 marlowe@siroe.com and options OK.              (7)
  1. この行は、1 ブロック (1) メッセージをチャネル l からチャネル tcp_local のキューに入れた (E) ときの日付と時刻を示します。

  2. この部分は、実際にはログファイルでは (1) と同じ行に表示されます。エンベロープ From: アドレス ( この例では adam@sesta.com) と、エンベロープ To: アドレスの元のバージョンと現在のバージョン (この例では marlowe@siroe.com) を示しています。

  3. 1 ブロック (1) メッセージを tcp_local チャネルのキューから取り出した (D) ときの日付と時刻を示しています。つまり、tcp_local チャネルがリモートの SMTP サーバーへの送信に成功したことを示しています。

  4. エンベロープ From: アドレス、元のエンベロープ To: アドレス、および現在の形式のエンベロープ To: アドレスを示しています。

  5. 接続先の実際のシステムの名前が DNS で thor.siroe.com であること、ローカルの送信システムの IP アドレスが 206.184.139.12 で、ポート 2788 から送信されていること、リモートの宛先システムの IP アドレスが 192.160.253.66 で、接続ポートが 25 であることを示しています。

  6. リモートの SMTP サーバーの SMTP 見出し行を示しています。

  7. このアドレスに返された SMTP ステータスコードを示しています。250 は基本的な SMTP 成功コードであり、このリモート SMTP サーバーは拡張 SMTP ステータスコードと追加テキストで応答しています。