Directory Server を使用する Java ES ソリューションは、スキーマ 1 およびスキーマ 2 として知られる、標準 LDAP スキーマの 2 つのバージョンのどちらかを使用できます。ソリューションのユーザー管理仕様では、ソリューションでスキーマ 1 とスキーマ 2 のどちらを使用するかを指定します。インストール計画での設定値により、インストールプロセスが正しいスキーマを確実に作成するようにします。
スキーマ 2 は、Access Manager の使用と、Access Manager のシングルサインオン機能をサポートします。シングルサインオンを使用するソリューションでは、スキーマ 2 を使用する必要があります。
インストールプロセスでは、指定されたスキーマのディレクトリを次のように設定します。
スキーマ 1 ディレクトリを確立するには、単に Directory Server をインストールします。スキーマ 1 はデフォルトのスキーマバージョンです。
スキーマ 2 ディレクトリを確立するには、Directory Server および Access Manager をインストールします。Access Manager をインストールすると、ディレクトリが変更され、そのディレクトリがスキーマ 2 ディレクトリに変換されます。
1 回のインストーラセッションで Directory Server と Access Manager を 1 台のコンピュータにインストールすると、ディレクトリはスキーマ 2 用に設定されます。
分散構成のソリューションでは、まず 1 台のコンピュータに Directory Server がインストールされます。次に、Access Manager が別のコンピュータにインストールされます。インストーラの入力値では、Access Manager のインストール先として既存のディレクトリが指定されているため、ディレクトリのスキーマが変更されます。
ソリューションによっては、スキーマを拡張するための次の手順が必要な場合があります。
ソリューションで Messaging Server または Calendar Server、あるいはその両方を使用する場合、インストールプロセスで Directory Preparation Tool を使用して、いくつかの追加スキーマ拡張を適用する必要があります。これらの拡張は、Messaging Server または Calendar Server がインストールされる前に適用されます。それらの拡張はスキーマ 1 ディレクトリまたはスキーマ 2 ディレクトリのどちらかに適用できます。Directory Preparation Tool を実行するための指示をインストール計画に追加する方法については、「Messaging Server」を参照してください。インストール計画には、Directory Preparation Tool を実行するための指示が含まれます。
ソリューションでスキーマ 2 を使用する場合、インストールプロセスでは、メッセージングサービスおよびカレンダサービスに必要な Access Manager による認証と承認をサポートするために、Delegated Administrator によるいくつかの追加スキーマ拡張を適用する必要があります。これらのスキーマ拡張を適用するコマンドの例については、『Sun Java Enterprise System 2005Q1 Deployment Example Series: Evaluation Scenario』の第 7 章「User Management for the Evaluation Solution」を参照してください。インストール計画には、これらのスキーマ拡張のための指示が含まれます。これらの拡張は、Delegated Administrator がインストールおよび設定されたあと (ただし、Delegated Administrator がユーザーデータを 1 つでも追加する前) に適用されます。スキーマを拡張するための指示をインストール計画に追加する方法については、「Delegated Administrator 用の手順をインストール計画に追加する」を参照してください。
LDAP スキーマ仕様は、ソリューションで使用されるスキーマと、ソリューションによって必要とされるすべてのスキーマ拡張を識別します。インストール計画には、正しいスキーマを確立し、指定された任意のスキーマ拡張を実行する手順が含まれます。