Directory Proxy Server は、Directory Server によって管理される LDAP ディレクトリへのアクセスを管理します。ソリューションにおいて、内部および外部のユーザーからアクセスされ、サイト間に分散されるディレクトリ情報への要求をルーティングします。
Directory Server および Administration Server に対するソリューションレベルの依存性を持ちます。ローカルの依存性はありません。したがって、ソリューションで Directory Proxy Server を使用する場合、Directory Server および Administration Server よりもあとに (ただし、Directory Proxy Server サービスを利用する可能性があるほかのコンポーネントよりも先に) Directory Proxy Server をインストールして設定するのが適切です。
Directory Proxy Server をインストールおよび設定するための基本手順は次のとおりです。
配備アーキテクチャーで指定されたコンピュータシステムに Directory Proxy Server をインストールし、設定します。Directory Proxy Server をインストールするとき、Directory Proxy Server の設定データが保存される Directory Server インスタンスを指定します。
すべての Directory Proxy Server インスタンスを起動し、検証します。
ソリューションで Directory Proxy Server を使用して Directory Server インスタンスの負荷分散を実装する場合、負荷分散によって Directory Server インスタンス間で要求が正しくルーティングされていることを検証します。
ソリューション内のそれぞれの Messaging Server インスタンスに対して、ソリューション内のほかのコンポーネントと相互動作するようにインスタンスを設定する値を入力する必要があります。たとえば、互いに連携して動作するようにインスタンスを選択します。表 3–7 を参考にして設定値を選択します。
表 3–7 Directory Proxy Server の主な設定値|
入力フィールド |
ソリューションに対する値の選択 |
|---|---|
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「Directory Proxy Server ポート」 |
Directory Proxy Server が接続を待機するポート。ネットワーク接続仕様で指定された値が推奨されます。詳細については、「ネットワーク接続仕様の作成」を参照してください。 |
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「管理ルートディレクトリ」 |
Administration Server での使用のために、Directory Proxy Server に関する設定データをインストーラが格納するディレクトリ。 |
Directory Proxy Server 用のインストールおよび設定指示を追加するには、次のことを実行します。
Directory Proxy Server インスタンスが負荷分散される場合、ロードバランサが正しく機能していることを Java ES ソフトウェアのインストール前に検証するための指示を追加します。
Directory Proxy Server インスタンスを配備するすべてのコンピュータを計画にリストします。各コンピュータに対し、インストールされるコンポーネントのリストに Directory Proxy Server を追加します。
Directory Proxy Server の見出しの下に、次の内容を含む、Java ES インストーラの実行指示を追加します。
Directory Proxy Server の選択。
インスタンスを選択するためのキー値のリスト。表 3–6 を参考にして設定値を選択します。
Directory Proxy Server インスタンスを起動し、検証するための指示を追加します。
Directory Proxy Server インスタンスが負荷分散される場合、ロードバランサの動作を検証するための指示を追加します。