Sun Java Enterprise System 2005Q4 インストールリファレンス

第 1 章 設定情報

この章では、「今すぐ設定」設定オプションでのインストール時にコンポーネントを設定するために、Sun JavaTM Enterprise System (Java ES) インストーラに指定する必要のある情報について説明します。この情報には、一般的なサーバー設定や、インストール時に設定できる各コンポーネントに固有の情報が含まれます。

この章の内容は、第 2 章「設定用ワークシート」に記載されているワークシートとともに使用します。

この章で説明する内容は、次のとおりです。

この章の利用方法

「今すぐ設定」設定オプションを使用する場合、Java ES のインストーラは、インストール時に設定可能な、選択されたコンポーネントの設定ページを表示します。デフォルトの情報をそのまま使用することも、別の情報を入力することもできます。


注 –

次のコンポーネントは、Java ES インストーラでは設定できません。Calendar Server、Communications Express、Delegated Administrator、Directory Server Preparation Tool、Instant Messaging、Messaging Server、Service Registry、および Sun Cluster ソフトウェア。


「あとで設定」設定オプションを使用する場合、インストール中は、一般的なサーバー設定と、ポート設定がどのように機能するかを認識する以外の作業はほとんど必要ありません。インストールディレクトリおよびポートの割り当ての詳細は、第 3 章「デフォルトのインストールディレクトリとポート」を参照してください。

この章で示すコンポーネント別の表は、グラフィカルインストーラでの設定ページと同様にグループ分けされています。最初にコンポーネント別に、次に情報のタイプ別にグループ分けされています。設定情報の表には、「ラベルと状態ファイルのパラメータ」および「説明」という 2 つの列があります。「ラベルと状態ファイルのパラメータ」列には、次の情報が含まれます。


ヒント –

パラメータの使用方法を理解するには、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 インストールガイド(UNIX 版)』の付録 C「状態ファイルの例」で示されている状態ファイルの例を検討するのがよい方法です。


インストールセッションの最後に、インストール中に設定された設定値がサマリーファイルに記録されます。このファイルをインストーラで表示したり、このファイルが保存されている次のディレクトリから表示することができます。

Solaris OS の場合: /var/sadm/install/logs

Linux の場合: /var/opt/sun/install/logs

デフォルト値

デフォルト値は、インストーラのすべてのモードに適用されます。 ただし、サイレントモードで使用される状態ファイルの説明では別の値が示されます。

状態ファイルの値は、特に明記されていないかぎり大文字と小文字が区別されます。

設定で使用する用語

インストールおよび設定時に、さまざまなタイプのドメイン、組織、および関連する設定情報の値を指定するように求められます。

情報の参照方法

この章の情報を参考にして、インストーラで要求される設定情報を入力するには、次のようにします。

  1. そのコンポーネントについて説明している項目を特定します。

  2. 表示されているインストーラページに対応する表を探します。各表には、インストーラのそれぞれのページに含まれるすべてのフィールドと質問が記載されています。

  3. この章で状態ファイルのパラメータに関する情報を参照するには、次のようにします。

    • オンラインガイドを使用している場合は、HTML または PDF の検索機能を使用してパラメータ文字列を検索します。

    • 印刷されているマニュアルを使用している場合は、索引を参照します。索引には、各パラメータ名の項目が記載されています。

共通サーバー設定

「今すぐ設定」設定オプションを使用してコンポーネントをインストールする場合、インストーラでは一連の共通サーバー設定が表示されます。 この設定は、設定を使用するコンポーネントのデフォルト値として使用されます。

インストーラの設定ページで「共有デフォルト値」という表記は、その設定が「共通サーバー設定」ページで設定されたデフォルト値であることを示します。デフォルト値をそのまま使用することも、設定中のコンポーネントに固有の値を入力することによってデフォルト値を変更することもできます。

次の表に、共通サーバー設定のデフォルト値の一覧を示します。

表 1–1 共通サーバー設定

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

デフォルト値 

ホスト名

CMN_HOST_NAME

Java ES コンポーネントのインストール先ホストのホスト名。 

hostname コマンドの出力。例: thishost

DNS ドメイン名

CMN_DOMAIN_NAME

インストール先ホストのドメイン。 

ローカル DNS サーバーに登録されている、このコンピュータのドメイン名。例: subdomain.domain.com 

ホスト IP アドレス 

CMN_IPADDRESS

インストール先ホストの IP アドレス。 

ローカルホストの IP アドレス。例: 127.51.91.192 

管理者ユーザー ID 

CMN_ADMIN_USER

インストールされるすべてのコンポーネントの管理者のデフォルトユーザー ID。 

admin

管理者パスワード 

CMN_ADMIN_PASSWORD

インストールされるすべてのコンポーネントの管理者のデフォルトパスワード。 

デフォルト値はありません。パスワードは 8 文字以上で指定する必要があります。 

システムユーザー

CMN_SYSTEM_USER

コンポーネントプロセスの実行に適用されるユーザー ID (UID)。 

root

システムグループ

CMN_SYSTEM_GROUP

システムユーザーのグループ ID (GID)。 

other

Access Manager 設定情報

Java ES インストーラでは、Access Manager の次のサブコンポーネントをインストールできます。


注 –

Access Manager SDK はアイデンティティー管理とポリシーサービスコアの一部として 自動的にインストールされますが、SDK はリモートホストに個別にインストールすることもできます。Access Manager SDK の個別のインストールについては、「Access Manager SDK 設定情報」を参照してください。


インストールするサブコンポーネントが異なると、インストーラに指定する情報も異なります。 詳細は次の表を参照してください。この表には、関連情報を参照できる表の参照先も記載されています。

表 1–2 Access Manager のサブコンポーネントのインストールに必要な情報

コンポーネント 

必要な情報 

関連資料 

アイデンティティー管理とポリシーサービスコア 

Web コンテナ情報 

「Access Manager: Web コンテナ情報」

Directory Server 情報 

「Access Manager: Directory Server 情報」

作成されたディレクトリの情報 

「プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出された場合」および「プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合」

連携管理の共有ドメインサービス 

サービス情報 

「Access Manager 連携管理のインストール (コアがすでにインストールされている場合)」

Access Manager 管理コンソール 

管理情報 

「Access Manager: 管理情報」

サービス情報 

「Access Manager コンソールのインストール (コアがすでにインストールされている場合)」

Access Manager: 管理情報

Access Manager の管理コンソールをインストールする場合、インストーラは次の情報を要求します。

表 1–3 Access Manager の管理に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理者ユーザー ID 

IS_ADMIN_USER_ID

Access Manager の最上位管理者。このユーザーは、Access Manager が管理するすべてのエントリに対する無制限のアクセス権を持ちます。 

デフォルト名の amadmin を変更することはできません。これにより、 Access Manager 管理者のロールおよび権限の作成と Directory Server へのマッピングが正しく行われることが保証されるため、ユーザーはインストール後すぐに Access Manager にログオンできます。

管理者パスワード 

IS_ADMINPASSWD

amadmin ユーザーのパスワード。パスワードは 8 文字以上で指定する必要があります。

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者パスワード」の値 (CMN_ADMIN_PASSWORD) です。「共通サーバー設定」を参照してください。

LDAP ユーザー ID 

IS_LDAP_USER

LDAP サービス、Membership サービス、および Policy サービスに対するバインド DN ユーザー。このユーザーは、Directory Server のすべてのエントリに対する読み取りおよび検索アクセス権を持ちます。 

デフォルトユーザー名の amldapuser は変更できません。

LDAP パスワード 

IS_LDAPUSERPASSWD

amldapuser ユーザーのパスワード。このパスワードを amadmin ユーザーのパスワードと同じにすることはできません。有効な任意のディレクトリサービスのパスワードを指定できます。

パスワードの暗号鍵 

AM_ENC_PWD

Access Manager がユーザーパスワードの暗号化に使用する文字列。  

注: セキュリティー上の理由で、パスワードの暗号化鍵は 12 文字以上にすることが推奨されています。 

対話式インストーラは、デフォルトのパスワード暗号鍵を生成します。デフォルト値を受け入れることも、J2EE 乱数発生関数の生成する任意の鍵を指定することもできます。Access Manager のインストール時にプロパティーファイルが更新され、am.encryption.pwd プロパティーはこの値に設定されます。プロパティーファイルは AMConfig.properties です。このファイルは次の場所にあります。

Solaris OS の場合: /etc/opt/SUNWam/config

Linux の場合: /etc/opt/sun/identity/config

Access Manager のサブコンポーネントはすべて、アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアが使用するのと同じ暗号鍵を使用する必要があります。Access Manager のサブコンポーネントを複数のホスト間で配布し、管理コンソールまたは連携管理の共有ドメインサービスをインストールする場合、コアのインストールで生成された am.encryption.pwd の値をコピーし、このフィールドにペーストします。

状態ファイルのデフォルトは LOCK です。任意の文字の組み合わせを使用できます。

インストールタイプ 

AM_REALM

その他のコンポーネントとの相互運用性のレベルを示します。「レルムモード (バージョン 7.x スタイル)」または「旧バージョンモード (バージョン 6.x スタイル)」のいずれかを選択します。Access Manager を Portal Server、Messaging Server、Calendar Server、Delegated Administrator、または Instant Messaging とともにインストールする場合は、旧バージョンモードを選択する必要があります。 

AM_REALM に指定可能な値は、「Enabled」(レルム 7.x モードの場合) および「Disabled」(旧バージョン 6.x モードの場合) です。

旧バージョンモードのデフォルト値は「Disabled」です。

Access Manager: Web コンテナ情報

Access Manager のアイデンティティー管理およびポリシーサービスコアの各サブコンポーネントは、Web Server または Application Server で稼働します。


注 –

このコンポーネントは、サードパーティーの Web コンテナでも稼働しますが、「あとで設定」オプションを選択して AM をインストールする必要があります。この場合、インストール後に設定が実行されます。


インストーラが要求する情報は、Web コンテナの種類によって異なります。

Web コンテナ情報: Access Manager と Web Server

この節では、Web Server が Access Manager のアイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントの Web コンテナである場合に、インストーラに指定する必要のある情報を示しています。

表 1–4 Access Manager と Web Server を連動させる場合の Web コンテナの設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ホスト名 

IS_WS_HOST_NAME

ホストの完全修飾ドメイン名。 

たとえば、このホストが siroe.example.com の場合、値は siroe.example.com となります。

デフォルト値は、現在のホストの完全修飾ドメイン名です。 

Web Server ポート 

IS_WS_INSTANCE_PORT

Web Server が HTTP 接続に対して待機するポート。 

デフォルト値は 80 です。

このインストーラセッションで Web Server をインストールする場合、デフォルト値は「Web Server HTTP ポート」の値 (WS_ADMIN_PORT) となります。「Web Server: デフォルト Web Server インスタンス情報」を参照してください。

Web Server インスタンスディレクトリ 

IS_WS_INSTANCE_DIR

Web Server インスタンスのインストール先ディレクトリへのパス。パスの構文は次のとおりです。 

WebServer-base/https- webserver-instancename

このセッションで Web Server をインストールする場合、WebServer-base のデフォルト値は、次に示す Web Server のインストールディレクトリです。

Solaris OS の場合: /opt/SUNWwbsvr

Linux の場合: /opt/sun/webserver

ドキュメントルートディレクトリ 

IS_WS_DOC_DIR

Web Server がコンテンツドキュメントを格納するディレクトリ。 

このインストーラセッションで Web Server をインストールする場合、デフォルト値は Web Server の「ドキュメントルートディレクトリ」の値 (WS_INSTANCE_CONTENT_ROOT) となります。「Web Server: デフォルト Web Server インスタンス情報」を参照してください。

Web Server をインストールしない場合、デフォルトの場所は WebServer-base/docs となります。

WebServer-base のデフォルト値は、次に示す Web Server のインストールディレクトリです。

Solaris OS の場合: /opt/SUNWwbsvr

Linux の場合: /opt/sun/webserver

セキュリティー保護されたサーバーインスタンスポート 

IS_SERVER_PROTOCOL

Web Server のインスタンスのポートがセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は http です。

Web コンテナ情報: Access Manager と Application Server

この節では、Application Server が Access Manager のアイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントの Web コンテナである場合に、インストーラに指定する必要のある情報を示しています。

表 1–5 Access Manager と Application Server を連動させる場合の Web コンテナの設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールディレクトリ 

IS_APPSERVERBASEDIR

Application Server のインストール先ディレクトリへのパス。 

Application Server をインストールする場合、この値のデフォルト値は Application Server のインストールディレクトリに指定した値となります。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /opt/SUNWappserver/appserver

Linux の場合: /opt/sun/appserver

Access Manager 実行時インスタンス 

IS_IAS81INSTANCE

Access Manager を実行する Application Server インスタンスの名前。 

デフォルト値は server です。

インスタンスディレクトリ 

IS_IAS81INSTANCEDIR

Application Server がインスタンスのファイルを格納するディレクトリへのパス。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWappserver/domains

Linux の場合: /var/opt/sun/appserver/domains

Access Manager インスタンスポート 

IS_IAS81INSTANCE_PORT

Application Server がインスタンスへの接続を待機するポート。 

デフォルト値は 8080 です。

ドキュメントルート 

IS_SUNAPPSERVER_DOCS_DIR

Application Server がコンテンツドキュメントを格納するディレクトリです。 

デフォルトのドキュメントルートは、IS_IAS81INSTANCEDIR によって指定されるインスタンスディレクトリの最後に domainname/docroot を追加した値となります。例: IS_IAS81INSTANCEDIR/domainname /docroot

管理者ユーザー ID 

IS_IAS81_ADMIN

Application Server 管理者のユーザー ID 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者ユーザー ID」の値です。「共通サーバー設定」を参照してください。

管理者パスワード 

IS_IAS81_ADMINPASSWD

Application Server 管理者のパスワード。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者のユーザーパスワード」の値です。「共通サーバー設定」を参照してください。

管理ポート 

IS_IAS81_ADMINPORT

Application Server の管理サーバーが接続を待機するポート。 

デフォルト値は 4849 です。

セキュリティー保護されたサーバーインスタンスポート 

IS_SERVER_PROTOCOL

「インスタンスポート」の値 (IS_IAS81INSTANCE_PORT) がセキュリティー保護されたポートを参照するかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は http です。

セキュリティー保護された管理サーバーポート 

ASADMIN_PROTOCOL

「管理ポート」の値 (IS_IAS81_ADMINPORT) がセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は https です。

Access Manager: サービス情報

Access Manager のサブコンポーネントが異なる場合、インストーラに指定する Access Manager サービスの情報も異なります。

Access Manager のコアとコンソールのインストール

この節では、アイデンティティー管理、ポリシーサービスコア、および Access Manager 管理コンソールサブコンポーネントのインストール時に、インストーラに指定するサービス情報を示しています。

この例では、新規コンソールを配備するか、配備済みのコンソールを使用できます。「説明」列に示すように、新規コンソールを配備する場合は、「Access Manager のコアとコンソールのインストール」の一部の情報は必要ありません。

表 1–6 Access Manager のコアとコンソールをインストールするためのサービスに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ホスト名 

IS_SERVER_HOST

インストール先のホストの完全修飾ドメイン名。 

デフォルト値は、ローカルホストの完全修飾ドメイン名です。 

サービス配備 URI 

SERVER_DEPLOY_URI

アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI (Uniform Resource Identifier) プレフィックス。 

デフォルト値は amserver です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

共通ドメイン配備 URI 

CDS_DEPLOY_URI

Web コンテナ上の共通ドメインサービスにアクセスするための URI プレフィックス。 

デフォルト値は amcommon です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

Cookie ドメイン 

COOKIE_DOMAIN_LIST

Access Manager がユーザーにセッション ID を付与する場合に、Access Manager がブラウザに返す、信頼できる DNS ドメインの名前。  

この値は、example.com などの単一の最上位ドメインに限定することができます。この場合、セッション ID で example.com のすべてのサブドメインの認証が得られます。

また、.corp.example.com,.sales.example.com のように、コンマで区切ってサブドメインを指定することもできます。この場合、セッション ID でリスト内のすべてのサブドメインの認証が得られます。

リスト内の各ドメインの先頭に、ドット (.) を指定する必要があります。

デフォルト値は、現在のドメインにプレフィックスとしてドット (.) を付加した値となります。

管理コンソール: 

新しいコンソールを配備および

既存コンソールを使用 

USE_DSAME_SERVICES_WEB_CONTAINER

Access Manager がインストールされるホストの Web コンテナにコンソールを配備するには、新規コンソールの配備を選択します。別のホストに配備されている既存のコンソールを使用するには、既存コンソールの使用を選択します。 

どちらの場合も、コンソール配備 URI とパスワード配備 URI を指定します。既存のコンソールを使用する場合は、コンソールホスト名とコンソールポートも指定する必要があります。 

状態ファイルでは、新規コンソールを配備する場合は true、既存コンソールを使用する場合は false を指定します。

コンソール配備 URI 

CONSOLE_DEPLOY_URI

Access Manager 管理コンソールサブコンポーネントに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。Access Manager のモードにより異なります。 

旧バージョンモード (6.x): /amconsole または /amserver

レルムモード (7.x): /amserver

デフォルト値は amconsole です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

パスワード配備 URI 

PASSWORD_SERVICE_DEPLOY_URI

Access Manager を実行する Web コンテナが使用する、ユーザー指定の文字列と対応する配備済みアプリケーション間のマッピングを決定する URI。 

デフォルト値は ampassword です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

コンソールホスト名 

CONSOLE_HOST

既存のコンソールをホストするサーバーの完全修飾ドメイン名。 

コンソールを新たに配備する場合は、この値を指定する必要はありません。グラフィカルインストールモードでは、既存のコンソールを使用する場合のみ、このフィールドを編集できます。 

デフォルト値には、「ホスト」に指定した値 (IS_SERVER_HOST)、ドット、および共通サーバー設定で指定した「DNS ドメイン名」の値が含まれます。「共通サーバー設定」を参照してください。

たとえば、ホストが siroe、ドメインが example.com であれば、デフォルト値は siroe.example.com になります。

コンソールポート 

CONSOLE_PORT

既存のコンソールが接続を待機するポート。0 〜 65535 の範囲内で、有効かつ未使用の任意のポート番号を使用できます。 

コンソールを新たに配備する場合は、この値を指定する必要はありません。グラフィカルインストールモードでは、既存のコンソールを使用する場合のみ、このフィールドを編集できます。 

デフォルト値は、次のいずれかの Web コンテナポートで指定した値となります。 

Access Manager コンソールのインストール (コアがすでにインストールされている場合)

この節では、次の両方の条件が真である場合にインストーラに指定するサービス情報を示します。


注 –

AM コンソール単体のインストールは、レルムモード (7.x) でのみ実行できます。旧バージョンモード (6.x) では実行できません。


表 1–7 コンソールのみをインストールするための Access Manager サービス情報 (コアがすでにインストールされている場合)

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

コンソール配備 URI 

CONSOLE_DEPLOY_URI

Access Manager 管理コンソールサブコンポーネントに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。Access Manager のモードにより異なります。 

レルムモード (7.x): /amconsole または /amserver

旧バージョンモード (6.x): /amserver

パスワードサービス配備 URI 

PASSWORD_SERVICE_DEPLOY_URI

Access Manager を実行する Web コンテナが使用する、ユーザー指定の文字列と対応する配備済みアプリケーション間のマッピングを決定する URI。 

デフォルト値は ampassword です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

Access Manager コンソールのインストール (コアがまだインストールされていない場合)

この節では、次の両方の条件が真である場合にインストーラに指定するサービス情報を示しています。

表 1–8 Access Manager コンソールをインストールするためのサービス情報 (コアがまだインストールされていない場合)

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Access Manager 管理コンソール用の Web コンテナ

 

コンソールホスト名 

CONSOLE_HOST

インストール先のホストの完全修飾ドメイン名。 

コンソール配備 URI 

CONSOLE_DEPLOY_URI

Access Manager 管理コンソールサブコンポーネントに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。Access Manager のモードにより異なります。 

旧バージョンモード (6.x): /amconsole または /amserver

レルムモード (7.x): /amserver

パスワードサービス配備 URI 

PASSWORD_SERVICE_DEPLOY_URI

パスワードサービス用の配備 URI。 

デフォルト値は ampassword です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

Access Manager サービス用の Web コンテナ

 

サービスホスト名 

IS_SERVER_HOST

アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントのインストール先ホストの完全修飾ドメイン名。 

デフォルト値は、このホストの完全修飾ドメイン名です。デフォルト値は指定形式を示す例としてだけ用い、値を編集して正しいリモートホスト名を指定する必要があります。 

状態ファイルでは、リモートホストの完全修飾ドメイン名を指定します。 

ポート 

CONSOLE_PORT

アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントが接続を待機するポート。このポートは、Web コンテナが使用する HTTP ポートまたは HTTPS ポートです。 

サービス配備 URI 

SERVER_DEPLOY_URI

アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。 

デフォルト値は amserver です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

Cookie ドメイン 

COOKIE_DOMAIN_LIST

Access Manager がユーザーにセッション ID を付与する場合に、Access Manager がブラウザに返す、信頼できる DNS ドメインの名前。  

この値を example.com などの単一の最上位ドメインに限定できます。この場合、セッション ID で example.com のすべてのサブドメインの認証が得られます。

また、.corp.example.com,.sales.example.com のように、コンマで区切ってサブドメインを指定することもできます。この場合、セッション ID でリスト内のすべてのサブドメインの認証が得られます。

各ドメインの先頭に、ドット (.) を指定する必要があります。

デフォルト値は、現在のドメインにプレフィックスとしてドット (.) を付加した値となります。

Access Manager 連携管理のインストール (コアがすでにインストールされている場合)

この節では、連携管理サブコンポーネントの共有ドメインサービスのみをインストールする場合に、インストーラに指定するサービス情報を示しています。

表 1–9 連携管理をインストールするための Access Manager サービス情報 (コアがすでにインストールされている場合)

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

共通ドメイン配備 URI 

CDS_DEPLOY_URI

Web コンテナ上の共通ドメインサービスにアクセスするための URI プレフィックス。 

デフォルト値は amcommon です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

Access Manager: Directory Server 情報

アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアをインストールする場合に、インストーラに指定する情報は次のとおりです。

表 1–10 Access Manager のインストール時に必要となる Directory Server に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Directory Server ホスト 

IS_DS_HOSTNAME

Directory Server が存在するホストを決定するホスト名または値。 

デフォルト値は、ローカルホストの完全修飾ドメイン名です。たとえば、ローカルホストが siroe.example.com の場合、デフォルト値は siroe.example.com となります。

Directory Server ポート 

IS_DS_PORT

Directory Server がクライアント接続を待機するポート。 

デフォルト値は 389 です。

Access Manager ディレクトリルートサフィックス 

IS_ROOT_SUFFIX

Access Manager ルートサフィックスとして設定する識別名 (DN)。 

デフォルト値は、このホストの完全修飾ホスト名からホスト名を除いた値に基づきます。たとえば、このホストが siroe.subdomain.example.com の場合、値は dc=subdomain,dc=example,dc=com になります。

ディレクトリマネージャー DN 

IS_DIRMGRDN

Directory Server への無制限のアクセス権を持つユーザーの DN。 

デフォルト値は cn=Directory Manager です。

ディレクトリマネージャーパスワード 

IS_DIRMGRPASSWD

ディレクトリマネージャーのパスワード。 

Access Manager: プロビジョニングされているディレクトリの情報

プロビジョニングされたディレクトリの設定に必要な情報は、インストーラがホスト内でプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出するかどうかによって異なります。

インストーラは、状態ファイルを生成するとき、プロビジョニングされた既存ディレクトリを検出すると、状態ファイルに IS_EXISTING_DIT_SCHEMA=y を書き込みます。プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合、インストーラは状態ファイルに IS_EXISTING_DIT_SCHEMA=n を書き込みます。

プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出された場合

インストーラがプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出した場合は、次の情報を指定します。

表 1–11 Access Manager のインストール時に必要となる、プロビジョニングされた既存ディレクトリに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ユーザーネーミング属性 

IS_USER_NAMING_ATTR

プロビジョニングされたディレクトリ内でユーザーに対して使用されるネーミング属性。 

デフォルト値は uid です。

プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合

インストーラがプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出しない場合、プロビジョニングされた既存ディレクトリを使用するかどうかを選択できます。次の表の最初の質問に対して Yes を指定した場合、表に記載されている残りの質問に対しても情報を指定する必要があります。

表 1–12 Access Manager のインストール時に必要となる、プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合の設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Directory Server にユーザーデータが準備されていますか? 

IS_LOAD_DIT

プロビジョニングされた既存ディレクトリを使用するかどうかを指定します。 

デフォルト値は No です。 

状態ファイルの値として指定できる値は、y または n です。デフォルト値は n です。

組織マーカーオブジェクトクラス 

IS_ORG_OBJECT_CLASS

プロビジョニングされた既存ディレクトリ内で組織に対して定義されているオブジェクトクラス。 

この値は、この表の最初の項目の値を Yes に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は SunISManagedOrganization です。

組織ネーミング属性 

IS_ORG_NAMING_ATTR

プロビジョニングされている既存ディレクトリ内で組織の定義に使用されるネーミング属性。 

この値は、この表の最初の項目の値を Yes に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は o です。

ユーザーマーカーオブジェクトクラス 

IS_USER_OBJECT_CLASS

プロビジョニングされた既存ディレクトリ内でユーザーに対して定義されているオブジェクトクラス。 

この値は、この表の最初の項目の値を Yes に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は inetorgperson です。

ユーザーネーミング属性 

IS_USER_NAMING_ATTR

プロビジョニングされた既存ディレクトリ内でユーザーに対して使用されるネーミング属性。 

この値は、この表の最初の項目の値を Yes に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は uid です。

Access Manager SDK 設定情報

Access Manager のサブコンポーネントであるアイデンティティー管理とポリシーサービスコアをインストールすると、Access Manager SDK が自動的にインストールされます。Access Manager SDK は、Access Manager コアサービスから離れたリモートホストに独立したコンポーネントとしてインストールすることもできます。

Access Manager SDK をインストールする前に、リモートホストに Access Manager コアサービスがインストールされ、稼働している必要があります。このインストールの実行中に指定する Web コンテナの情報と Directory Server の設定情報は、Access Manager コアサービスのインストール時に指定した Web コンテナ情報および Directory Server 設定情報と一致している必要があります。


注 –

インストーラが Web コンテナと Directory Server に関する情報を要求するとき、ローカルホストの設定に基づいたデフォルト値が表示されます。

デフォルト値は形式の例としてだけ使用し、これらの値をそのまま適用しないでください。ここでは、デフォルト値の代わりに、正しいリモート情報を指定する必要があります。


Access Manager SDK を別個のコンポーネントとしてインストールする場合は、次の情報を指定する必要があります。

Access Manager SDK: 管理情報

Access Manager SDK のみをインストールする場合、インストーラは次の管理情報を要求します。

表 1–13 Access Manager SDK のインストール時に必要となる管理に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理者ユーザー ID 

IS_ADMIN_USER_ID

Access Manager の最上位管理者。このユーザーは、Access Manager が管理するすべてのエントリに対する無制限のアクセス権を持ちます。 

デフォルト名の amadmin を変更することはできません。これにより、Access Manager 管理者のロールおよび権限の作成と Directory Server へのマッピングが正しく行われることが保証されるため、ユーザーはインストール後すぐに Access Manager にログオンできます。

管理者パスワード 

IS_ADMINPASSWD

amadmin ユーザーのパスワード。パスワードは 8 文字以上で指定する必要があります。

リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者パスワード」の値 (CMN_ADMIN_PASSWORD) です。「共通サーバー設定」を参照してください。

LDAP ユーザー ID 

IS_LDAP_USER

LDAP サービス、Membership サービス、および Policy サービスに対するバインド DN ユーザー。このユーザーは、Directory Server のすべてのエントリに対する読み取りおよび検索アクセス権を持ちます。 

デフォルトユーザー名の amldapuser は変更できません。

LDAP パスワード 

IS_LDAPUSERPASSWD

amldapuser ユーザーのパスワード。このパスワードを amadmin ユーザーのパスワードと同じにすることはできません。有効な任意のディレクトリサービスのパスワードを指定できます。

リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。 

パスワードの暗号鍵 

AM_ENC_PWD

Access Manager がユーザーパスワードの暗号化に使用する文字列。  

注: セキュリティー上の理由で、パスワードの暗号化鍵は 12 文字以上にすることが推奨されています。 

Access Manager のサブコンポーネントはすべて、アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアが使用するのと同じ暗号鍵を使用する必要があります。Access Manager SDK の暗号鍵を指定するには、次の手順を実行します。  

  1. コアのインストールで生成された am.encryption.pwd の値をコピーします。

  2. コピーした値をこのフィールドにペーストします。

    状態ファイルのデフォルトは LOCK です。任意の文字の組み合わせを使用できます。

Access Manager SDK: Directory Server 情報

ほかの Access Manager サブコンポーネントなしで Access Manager SDK をインストールする場合、インストーラは Directory Server に関する次の情報を要求します。

表 1–14 Access Manager SDK のインストール時に必要な Directory Server に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Directory Server ホスト 

IS_DS_HOSTNAME

Directory Server が存在するホストを決定するホスト名または値。 

リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。 

Directory Server ポート 

IS_DS_PORT

Directory Server がクライアント接続を待機するポート。 

リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。 

Access Manager ディレクトリルートサフィックス 

IS_ROOT_SUFFIX

Directory Server のインストール時に Access Manager のルートサフィックスとして指定した識別名 (DN)。ルートサフィックスは、Access Manager により管理されるディレクトリの一部を示します。 

リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。 

デフォルト値は、このホストの完全修飾ホスト名からホスト名を除いた値に基づきます。たとえば、このホストが siroe.subdomain.example.com の場合、値は dc=subdomain,dc=example,dc=com になります。

デフォルト値は、形式を示す例としてだけ利用します。 

ディレクトリマネージャー DN 

IS_DIRMGRDN

Directory Server への無制限のアクセス権を持つユーザーの DN。 

リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。 

デフォルト値は cn=Directory Manager です。

ディレクトリマネージャーパスワード 

IS_DIRMGRPASSWD

ディレクトリマネージャーのパスワード。 

リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。 

Access Manager SDK: プロビジョニングされているディレクトリの情報

プロビジョニングされたディレクトリの設定に必要な情報は、インストーラがホスト内でプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出するかどうかによって異なります。

インストーラは、状態ファイルを生成するとき、プロビジョニングされた既存ディレクトリを検出すると、状態ファイルに IS_EXISTING_DIT_SCHEMA=y を書き込みます。プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合、インストーラは状態ファイルに IS_EXISTING_DIT_SCHEMA=n を書き込みます。

プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出された場合

インストーラがプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出した場合は、次の情報を指定します。

表 1–15 Access Manager SDK のインストール時に必要となる、プロビジョニングされた既存ディレクトリに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ユーザーネーミング属性 

IS_USER_NAMING_ATTR

プロビジョニングされたディレクトリ内でユーザーに対して使用されるネーミング属性。 

デフォルト値は uid です。

プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合

インストーラがプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出しない場合、プロビジョニングされた既存ディレクトリを使用するかどうかを選択できます。次の表の最初の質問に対して Yes を指定した場合、表に記載されている残りの質問に対しても情報を指定する必要があります。

表 1–16 Access Manager SDK のインストール時に必要となる、プロビジョニングされた既存ディレクトリが存在しない場合の設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Directory Server にユーザーデータが準備されていますか? 

IS_LOAD_DIT

プロビジョニングされた既存ディレクトリを使用するかどうかを指定します。 

デフォルト値は No です。 

状態ファイルの値として指定できる値は、y または n です。デフォルト値は n です。

組織マーカーオブジェクトクラス 

IS_ORG_OBJECT_CLASS

プロビジョニングされた既存ディレクトリ内で組織に対して定義されているオブジェクトクラス。 

この値は、この表の最初の項目の値を Yes に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は SunISManagedOrganization です。

組織ネーミング属性 

IS_ORG_NAMING_ATTR

プロビジョニングされている既存ディレクトリ内で組織の定義に使用されるネーミング属性。 

この値は、この表の最初の項目の値を Yes に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は o です。

ユーザーマーカーオブジェクトクラス 

IS_USER_OBJECT_CLASS

プロビジョニングされた既存ディレクトリ内でユーザーに対して定義されているオブジェクトクラス。 

この値は、この表の最初の項目の値を Yes に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は inetorgperson です。

ユーザーネーミング属性 

IS_USER_NAMING_ATTR

プロビジョニングされた既存ディレクトリ内でユーザーに対して使用されるネーミング属性。 

この値は、この表の最初の項目の値を Yes に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は uid です。

Access Manager SDK: Web コンテナ情報

Access Manager SDK だけをインストールする場合、インストーラは Web コンテナに関する次の情報を要求します。

表 1–17 Access Manager SDK のインストール時に必要となる Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ホスト 

IS_WS_HOST_NAME (Web Server)

Access Manager コアサービスを実行する Web コンテナのホスト名。リモートホストに Access Manager をインストールするときに指定した値を使用します。 

デフォルト値は存在しません。 

サービス配備 URI 

SERVER_DEPLOY_URI

Access Manager に関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。 

リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。 

デフォルト値は amserver です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

Cookie ドメイン 

COOKIE_DOMAIN_LIST

Access Manager がユーザーにセッション ID を付与する場合に、Access Manager がブラウザに返す、信頼できる DNS ドメインの名前。  

リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。 

デフォルト値は、現在のドメインにプレフィックスとしてドット (.) を付加した値となります。

サービスポート 

IS_WS_INSTANCE_PORT (Web Server)

IS_IAS81INSTANCE_PORT (Application Server)

Access Manager コアサービスを実行する Web コンテナインスタンスのポート番号。Access Manager コアサービスのインストール時に指定したポート番号を使用します。  

管理サーバーの設定情報

管理サーバー: 管理情報

表 1–18 管理サーバーの管理に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

サーバールート 

ADMINSERV_ROOT

管理サーバーによって管理されるコンポーネントのインストール先のベースパス名。 

デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /var/opt/mps/serverroot

Linux の場合: /var/opt/sun/directory-server

管理ポート 

ADMINSERV_PORT

管理コンソールから HTTP 経由でこの管理サーバーに接続する際に使用するポート。 

デフォルト値は 390 です。使用可能な任意のポート番号を指定できます。

管理ドメイン 

ADMINSERV_DOMAIN

ディレクトリサービスを共有するサーバーコレクションの名前。 

推奨されるデフォルト値は、共通サーバー設定に指定したホストドメイン名です。「共通サーバー設定」を参照してください。ただし、管理ドメインの名称は、ネットワークドメインに対して、一致や関連付けの必要はありません。

システムユーザー 

ADMINSERV_SYSTEM_USER

管理サーバープロセスの実行に適用されるユーザー ID。有効な任意のシステムユーザーを指定できます。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「システムユーザー」の値です。「共通サーバー設定」を参照してください。

注: この値は、関連付けられた Directory Server に対する値と同じでなければなりません。 

システムグループ 

ADMINSERV_SYSTEM_GROUP

有効な任意のシステムグループを指定できます。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定したシステムグループです。「共通サーバー設定」を参照してください。

注: この値は、関連付けられた Directory Server に対する値と同じでなければなりません。 

管理サーバー: 設定用ディレクトリの設定情報

表 1–19 管理サーバーの設定用ディレクトリの設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理ユーザー ID 

ADMINSERV_CONFIG_ADMIN_USER

設定ディレクトリ管理者のユーザー ID。管理サーバーは、この ID を使用して設定ディレクトリのデータを管理します。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者ユーザー ID」の値です。「共通サーバー設定」を参照してください。

このセッションで Directory Server をインストールする場合、デフォルト値は Directory Server の「管理者ユーザー ID」で指定した値となります。「Directory Server: 管理情報」を参照してください。

管理者パスワード 

ADMINSERV_CONFIG_ADMIN_PASSWORD

設定ディレクトリ管理者のパスワード。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者のユーザーパスワード」の値です。「共通サーバー設定」を参照してください。

このセッションで Directory Server をインストールする場合、デフォルト値は Directory Server の「管理者のユーザーパスワード」で指定した値となります。「Directory Server: 管理情報」を参照してください。

Directory Server ホスト 

ADMINSERV_CONFIG_DIR_HOST

ホスト名、または設定ディレクトリが存在するホストを解決する値を指定します。設定ディレクトリには、管理ドメインに所属する全サーバーの設定データが保存されます。 

このセッションで Directory Server をインストールする場合、デフォルト値は共通サーバー設定で指定した「ホスト名」の値 (CMN_HOST_NAME) となります。「共通サーバー設定」を参照してください。

このセッションで Directory Server をインストールしない場合、デフォルト値は存在しません。 

Directory Server ポート 

ADMINSERV_CONFIG_DIR_PORT

LDAP 操作で設定ディレクトリへのバインド時に使用するポート。 

使用中でない任意の有効なポート番号を指定できます。デフォルト値は 389 です。 

このセッションで Directory Server をインストールする場合、デフォルト値は Directory Server の「Port」の値となります。「Directory Server: サーバー設定情報」を参照してください。

このセッションで Directory Server をインストールしない場合、デフォルト値は存在しません。 

Application Server の設定情報

インストール時に、Application Server について次の情報を指定する必要があります。

Application Server: 管理情報

表 1–20 Application Server の管理に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理ユーザー名 

AS_ADMIN_USER_NAME

Application Server 管理者のユーザー ID 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者ユーザー ID」の値です。「共通サーバー設定」を参照してください。

パスワード 

AS_PASSWORD

Application Server の管理者のパスワード。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者パスワード」の値です。最低 8 文字以上です。「共通サーバー設定」を参照してください。

管理ポート 

AS_ADMIN_PORT

Application Server の管理サーバーが接続を待機するポート。管理ツールにアクセスするために必要です。 

デフォルト値は 4849 です。 

JMX ポート 

AS_JMX_PORT

Application Server が JMX 接続を待機するポート。

デフォルト値は 8686 です。 

HTTP サーバーポート 

AS_HTTP_PORT

Application Server が HTTP 接続を待機するポート。 

デフォルト値は 8080 です。デフォルトポートが使用中の場合、インストーラにより別の値が表示されます。

HTTPS ポート 

AS_HTTPS_PORT

Application Server が HTTPS 接続を待機するポート。

デフォルト値は 8181 です。 

マスターパスワード 

AS_MASTER_PASSWORD

ドメイン管理サーバーやノードエージェントの起動などの asadmin 操作で使用される SSL 証明書データベースパスワード。

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者パスワード」の値です。最低 8 文字以上です。 

Application Server: ノードエージェント情報

インストール時に、ノード管理について次の情報を指定する必要があります。

表 1–21 Application Server のインストール時に必要となるノードエージェントに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理ホスト名 

ASNA_ADMIN_HOST_NAME

ノードエージェントが接続可能なドメイン管理用ホストの名前。 

デフォルト値は存在しません。 

管理ユーザー名 

ASNA_ADMIN_USER_NAME

Application Server 管理ユーザーのユーザー ID。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者ユーザー ID」の値です。 

パスワード 

ASNA_PASSWORD

Application Server 管理ユーザーのパスワード。 

デフォルト値は存在しません。 

マスターパスワード 

ASNA_MASTER_PASSWORD

ドメイン管理サーバーやノードエージェントの起動などの asadmin 操作で使用される SSL 証明書データベースパスワード。

デフォルト値は存在しません。 

管理ポート 

ASNA_ADMIN_PORT

Application Server のノードエージェントが接続を待機するポート。管理ツールにアクセスするために必要です。 

デフォルト値は 4849 です。 

ノードエージェント名 

ASNA_NODE_AGENT_NAME

ローカルノードの名前。 

デフォルト値はローカルホスト名です。 

Application Server: ロードバランスプラグイン情報

表 1–22 Application Server のインストール時に必要となるロードバランスプラグインに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ロードバランスプラグインが使用する Web サーバー 

AS_WEB_SERVER_PLUGIN_TYPE

Sun Java System Web Server または Apache Web Server を選択します。 

デフォルト値は Sun Java System Web Server です。 

Web サーバーの場所 

AS_WEB_SERVER_LOCATION

Web Server のインスタンスディレクトリおよび Apache HTTP Server のインストールディレクトリ。 

ロードバランスプラグインをインストールするのと同じセッションで Web Server をインストールする場合、デフォルト値は Web Server です。次に例を示します。 

Solaris OS の場合: 

/opt/SUNWwbsvr /https-hostname .domainname

Linux の場合: 

/opt/sun/webserver/https-hostname. domainname

Directory Server 設定情報

インストール時に、Directory Server について次の情報を指定する必要があります。

Directory Server: 管理情報

表 1–23 Directory Server のインストール時に必要となる管理に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理者ユーザー ID 

DS_ADMIN_USER

設定ディレクトリに対して管理者権限を持つユーザー。 

このユーザーは、サフィックスの作成や削除など、Directory Server の設定を変更できますが、アクセス制御の制約を受けます。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者ユーザー ID」の値です。「共通サーバー設定」を参照してください。

管理者パスワード 

DS_ADMIN_PASSWORD

管理者のパスワード。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者パスワード」の値です。「共通サーバー設定」を参照してください。

ディレクトリマネージャー DN 

DS_DIR_MGR_USER

Directory Server に対して無制限のアクセス権を持つユーザーの識別名 (DN)。 

デフォルト値は cn=Directory Manager です。

ディレクトリマネージャーパスワード 

DS_DIR_MGR_PASSWORD

ディレクトリマネージャーのパスワード。 

デフォルト値は存在しません。 

Directory Server: サーバー設定情報

表 1–24 Directory Server のインストール時に必要となるサーバーに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Directory Server ルート 

CMN_DS_SERVER_ROOT

ディレクトリ設定データが格納される Directory Server の場所。 

デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /var/opt/mps/serverroot

Linux の場合: /var/opt/sun/directory-server

サーバー識別子 

DS_SERVER_IDENTIFIER

管理コンソールで Directory Server のインスタンスを識別する名前。 

名前は、オペレーティングシステムのファイル命名規則に準拠している必要があります。ピリオドや空白文字は使用できません。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「ホスト名」の値 (CMN_HOST_NAME) です。「共通サーバー設定」を参照してください。

サーバーポート 

DS_SERVER_PORT

Directory Server がクライアント接続を待機するポート。 

デフォルト値は 389 です。

サフィックス 

DS_SUFFIX

このインスタンスによって管理される初期ディレクトリサフィックス。 

デフォルト値は、現在のホストの完全修飾ドメイン名のセグメントから構成されます。たとえば、インストール先が siroe.sub1.example.com の場合、デフォルト値は dc=sub1,dc=example,dc=com になります。

管理ドメイン 

DS_ADM_DOMAIN

データ管理と認証のためにユーザーディレクトリを共有するサーバー製品のグループ。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「DNS ドメイン名」の値 (CMN_DOMAIN_NAME) となります。「共通サーバー設定」を参照してください。

システムユーザー 

DS_SYSTEM_USER

Directory Server がホスト上で動作するために使用するユーザー名 (UID)。ID 番号ではなく名前を使用します。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「システムユーザー」の値です。「共通サーバー設定」を参照してください。

注: この値は、関連付けられた管理サーバーに対する値と同じでなければなりません。 

システムグループ 

DS_SYSTEM_GROUP

Directory Server がユーザーとして実行されるグループ名 (UID)。ID 番号ではなく名前を使用します。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「システムグループ」の値です。「共通サーバー設定」を参照してください。

注: この値は、関連付けられた管理サーバーに対する値と同じでなければなりません。 

Directory Server: Directory Server 設定情報

この Directory Server インスタンスの設定データは、この Directory Server インスタンス、または別のホスト上の既存の Directory Server インスタンスに格納できます。このインスタンスに設定データを格納する場合は、次の表の最初の質問に対してだけ情報を指定します。別のインスタンスに設定データを格納する場合は、次の表に示されるすべての情報を指定します。

表 1–25 Directory Server のインストール時に必要となる設定用 Directory Server に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

このサーバーに設定データを保存します。 このサーバーの設定データを Directory Server の次のインスタンスに保存します。

USE_EXISTING_CONFIG_DIR

Java ES インストーラがこの Directory Server の設定データを格納する場所 (この Directory Server インスタンスまたは別のインスタンス) を制御するオプション。 

状態ファイルで次のいずれかの値を指定します。 

  • 0: (ゼロ) この Directory Server インスタンスを使用します。これがデフォルト値です。

  • 1: 別のインスタンスを使用します。

別のインスタンスに設定データを格納する場合は、この表のほかの情報も指定する必要があります。このインスタンスに設定データを格納する場合は、ほかの項目を指定する必要はありません。 

Directory Server ホスト 

CONFIG_DIR_HOST

ホスト名、または設定ディレクトリが存在するホストを解決する値を指定します。設定ディレクトリには、管理ドメインに所属する全サーバーの設定データが保存されます。 

Directory Server ポート 

CONFIG_DIR_PORT

LDAP 操作で設定ディレクトリへのバインド時に使用するポート。 

デフォルト値は 389 です。

ディレクトリマネージャー DN 

CONFIG_DIR_ADM_USER

Directory Server への無制限のアクセス権を持つユーザーの DN。 

デフォルト値は cn=Directory Manager です。

ディレクトリマネージャーパスワード 

CONFIG_DIR_ADM_PASSWD

ディレクトリマネージャーのパスワードを指定します。 

Directory Server: データ格納場所に関する設定情報

ユーザーデータおよびグループデータは、この Directory Server インスタンスまたは既存のインスタンスに格納できます。次の表に示す設定情報を指定する必要があるのは、この Directory Server インスタンスのユーザーデータおよびグループデータを別のインスタンスのユーザーディレクトリに格納する場合だけです。

表 1–26 Directory Server のインストール時に必要となるデータ格納場所に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

このサーバーにユーザーデータおよびグループデータを保存します。Directory Server の次のインスタンスにユーザーデータおよびグループデータを保存します。

USE_EXISTING_USER_DIR

Java ES インストーラが Directory Server のユーザーデータおよびグループデータを格納する場所を制御するオプション。データは、インストールされるインスタンス、または既存の Directory Server インスタンスのどちらかに格納されます。 

別のインスタンスにユーザーデータおよびグループデータを保存する場合は、この表に記載された追加情報を指定する必要があります。 

状態ファイルで次のいずれかの値を指定します。 

  • 0: (ゼロ) ユーザーデータおよびグループデータをこの Directory Server インスタンスに格納します。これがデフォルト値です。

  • 1: リモートインスタンスを使用します。

Directory Server ホスト 

USER_DIR_HOST

Directory Server がユーザーデータを保存するホストを解決するホスト名または値を指定します。 

Directory Server ポート 

USER_DIR_PORT

LDAP 操作でユーザーディレクトリへのバインド時に使用するポート。 

このポートは、Directory Server の設定で指定した「Directory Server ポート」の値 (CONFIG_DIR_PORT) と一致する必要があります。デフォルト値は 389 です。

ディレクトリマネージャー DN 

USER_DIR_ADM_USER

Directory Server への無制限のアクセス権を持つユーザーの DN。 

デフォルト値は cn=Directory Manager です。

ディレクトリマネージャーパスワード 

USER_DIR_ADM_PASSWD

ディレクトリマネージャーのパスワード。 

サフィックス 

USER_DIR_SUFFIX

ユーザーおよびグループデータを含む Directory Server サフィックス。たとえば、dc=example,dc=com などです。

この値は、LDAP ツリー内のエントリに対応している必要があります。 

Directory Server: データ取り込み情報

インストールおよび設定処理を行う際に、Directory Server のユーザーディレクトリを取り込むことができます。

表 1–27 Directory Server のインストール時に必要となるデータ取り込みに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

サンプル組織構造の読み込み 

DS_ADD_SAMPLE_ENTRIES

Java Enterprise System インストーラに対し、サンプルのロールおよびグループを、この Directory Server インスタンスの対応するアクセス制御リストとともに追加するように指示するオプション。 

状態ファイルで次のいずれかの値を指定します。 

  • 1: Directory Server にサンプル組織構造を読み込みます。

  • 0: (ゼロ) サンプルデータを読み込みません。これがデフォルト値です。

データの読み込み 

DS_POPULATE_DATABASE

Java Enterprise System インストーラに対し、エントリを後で別個にロードするのではなく、インストールおよび設定処理の一部としてロードするように指示します。 

状態ファイルで次のいずれかの値を指定します。 

  • 1: Directory Server にサンプルデータを読み込みます。これがデフォルト値です。

  • 0: (ゼロ) サンプルデータを読み込みません。

サンプルデータ、自分のデータ (LDIF ファイル)、ファイル名

DS_POPULATE_DATABASE_FILE_NAME

次のオプションのいずれかを指定します。 

  • DirectoryProxyServer-base /slapd-ServerID /ldif/ 内のサンプル LDIF ファイルからエントリをロードします。

  • ユーザーが指定した LDIF ファイルからエントリをロードします。このオプションを選択する場合は、ファイル名を入力する必要があります。

    状態ファイルで次のいずれかを選択します。

  • パラメータ値には何も入力せずに、サンプルファイルからエントリをロードします。

  • 完全修飾ファイル名を指定して、そのファイルからエントリをロードします。

スキーマチェックを無効にしてデータインポートを高速化する 

DS_DISABLE_SCHEMA_CHECKING

Java Enterprise System インストーラに対し、エントリが既知のスキーマに従っているかどうかをチェックせずにサンプルデータをロードするように指示するオプション。 

スキーマチェックを有効にすると、既知のスキーマに従っている場合にのみ、ロードされたエントリを変更できます。スキーマチェックを無効にする場合は、インストール後に矛盾を解決することを予定に入れておく必要があります。 

状態ファイルで次のいずれかの値を指定します。 

  • 1: スキーマチェックを無効にします。

  • 0: (ゼロ) スキーマチェックを有効にします。これがデフォルト値です。

Directory Proxy Server 設定情報

Directory Proxy Server と同時に管理サーバーがインストールされる場合、管理サーバーも設定する必要があります。

いずれかのバージョンの管理サーバーがすでにインストールされているホストに Directory Proxy Server をインストールする場合は、インストーラにサーバールート情報も指定する必要があります。

Directory Proxy Server: ポート選択の情報

インストーラでは、Directory Proxy Server のポート選択情報が必要です。

表 1–28 Directory Proxy Server のインストール時に必要となるポート選択に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Directory Proxy Server ポート 

DPS_PORT

Directory Proxy Server がクライアント接続を待機するポート。 

デフォルト値は 489 です。

Directory Proxy Server: サーバールート情報

管理サーバーがすでにインストールされている場合に限り、インストーラは次の表に記載されている情報を要求します。

表 1–29 Directory Proxy Server のインストール時に必要となるサーバールートに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Administration Server ルートディレクトリ 

DPS_SERVERROOT

Directory Proxy Server のこのインスタンスの管理サーバー設定データが格納されているファイルシステムディレクトリ。 

このディレクトリは、管理サーバー設定の「サーバールート」の値 (ADMINSERV_ROOT) に関連付けられています。「管理サーバー: 管理情報」を参照してください。

この値の形式は、ローカルファイルシステムの完全修飾パス名です。 

デフォルト値は存在しません。 

HADB の設定情報

インストール時に、HADB について次の情報を指定する必要があります。

表 1–30 HADB のポート選択情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

HADB 管理ポート

HADB_DEFAULT_ADMINPORT

HADB 管理が待機するポート。 

デフォルト値は 1862 です。

HADB リソースディレクトリ

HADB_DEFAULT_RESDIR

HADB がリソースの内容を格納する場所。 

デフォルト値は /var/opt です。

HADB 管理グループ

HADB_DEFAULT_GROUP

HADB のデフォルトインスタンスの実行時ユーザーが所属するグループ (GID)。 

デフォルト値は other です。

HADB 自動起動

HADB_AUTO_START

インストーラに対し、システムの再起動時に HADB を自動的に起動するように指示する場合に、このオプションを選択します。 

デフォルト値は yes です。 

HADB グループ管理

HADB_ALLOW_GROUPMANAGE

HADB をグループごとに管理する場合に、このオプションを選択します。 

デフォルト値は no です。 

Portal Server の設定情報

インストール時に、Portal Server について次の情報を指定する必要があります。

Portal Server: Web コンテナ情報

Portal Server は、4 種類の Web コンテナのいずれかで稼働します。インストーラが要求する情報は、Web コンテナの種類によって異なります。次の表は、4 種類の Web コンテナと、各 Web コンテナが必要とする情報についての説明です。

表 1–31 Portal Server のインストール時に必要となる Web コンテナに関する設定情報

Web コンテナ 

参照先 

Web Server 

「Web コンテナ情報: Web Server を使用する Portal Server」

Application Server 

「Web コンテナ情報: Application Server を使用する Portal Server」

BEA WebLogic 

「Web コンテナ情報: BEA WebLogic を使用する Portal Server」

IBM WebSphere Application Server 

「Web コンテナ情報: IBM WebSphere を使用する Portal Server」

Web コンテナ情報: Web Server を使用する Portal Server

この節では、Portal Server の Web コンテナが Web Server の場合にインストーラが必要とする情報を示します。

表 1–32 Portal Server と Web Server を連動させる場合の Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールディレクトリ 

PS_DEPLOY_DIR

Web Server のインストール先ディレクトリ。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /opt/SUNWwbsvr

Linux の場合: /opt/sun/webserver

サーバーインスタンス 

PS_DEPLOY_INSTANCE

Portal Server で使用する Web Server インスタンス。 

サーバーインスタンスポート 

PS_DEPLOY_PORT

Web Server が HTTP 接続に対して待機するポート。 

デフォルト値は 80 です。

このインストーラセッションで Web Server をインストールする場合、デフォルト値は「Web Server HTTP ポート」の値 (WS_ADMIN_PORT) となります。「Web Server: デフォルト Web Server インスタンス情報」を参照してください。

サーバードキュメントルート 

PS_DEPLOY_DOCROOT

スタティックページが保持されるディレクトリ。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /opt/SUNWwbsvr/docs

Linux の場合: /opt/sun/webserver/docs

セキュリティー保護されたサーバーインスタンスポート 

PS_DEPLOY_PROTOCOL

Web Server のインスタンスのポートがセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は http です。

Web コンテナ情報: Application Server を使用する Portal Server

この節では、Portal Server の Web コンテナが Application Server の場合にインストーラが必要とする情報を示します。

表 1–33 Portal Server と Application Server を連動させる場合の Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールディレクトリ 

PS_DEPLOY_DIR

Application Server のインストール先ディレクトリ。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /opt/SUNWappserver/appserver

Linux の場合: /opt/sun/appserver

ドメイン名 

PS_DEPLOY_DOMAIN

Portal Server を配備する Application Server インスタンスの名前。この名前は、Application Server インスタンスディレクトリの名前でもあります。 

デフォルト値は domain1 です。

サーバーインスタンスディレクトリ 

PS_DEPLOY_INSTANCE_DIR

ドメインの、この Portal Server インスタンスを配備する Application Server ディレクトリへのパス。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWappserver/domains/domain1

Linux の場合: /var/opt/sun/appserver/domains/domain1

サーバーインスタンスポート 

PS_DEPLOY_PORT

Application Server がインスタンスへの接続を待機するポート。 

デフォルト値は 8080 です。

ドキュメントルートディレクトリ 

PS_DEPLOY_DOCROOT

スタティックページが保持されるディレクトリの名前。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWappserver/domains/domain1/docroot

Linux の場合: /var/opt/sun/appserver/domains/domain1/docroot

管理ポート 

PS_DEPLOY_ADMIN_PORT

Application Server 管理インスタンスが、Portal Server のインストール先ドメインで稼働するポート。 

デフォルト値は 4849 です。 

管理者ユーザー ID 

PS_DEPLOY_ADMIN

Portal Server が Application Server に管理者としてアクセスする際に使用するユーザー ID。 

デフォルト値は admin です。

管理者パスワード 

PS_DEPLOY_ADMIN_PASSWORD

Portal Server が Application Server に管理者としてアクセスする際に使用するパスワード。 

セキュリティー保護されたサーバーインスタンスポート 

PS_DEPLOY_PROTOCOL

「インスタンスポート」の値がセキュリティー保護されているポートを参照するかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は http です。

セキュリティー保護された管理サーバーポート 

PS_DEPLOY_ADMIN_PROTOCOL

「管理ポート」の値がセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は http です。

Web コンテナ情報: BEA WebLogic を使用する Portal Server

この節では、Portal Server の Web コンテナが BEA WebLogic の場合にインストーラが要求する情報を示しています。

表 1–34 Portal Server と BEA WebLogic を連動させる場合の Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ホームディレクトリ 

PS_DEPLOY_DIR

BEA WebLogic ホームディレクトリへのパス。 

デフォルト値は /usr/local/bea です。

製品インストールディレクトリ 

PS_DEPLOY_PRODUCT_DIR

BEA WebLogic のインストール先ディレクトリへのパス。 

デフォルト値は /usr/local/bea/weblogic81 です。

ユーザープロジェクトのディレクトリ 

PS_DEPLOY_PROJECT_DIR

BEA WebLogic がユーザープロジェクトを格納するディレクトリへのパス。 

デフォルトは user_projects です。

製品の JDK ディレクトリ 

PS_DEPLOY_JDK_DIR

BEA WebLogic が使用する JDK のコピーのインストール先ディレクトリへのパス。 

デフォルトは /usr/local/bea/jdk141_05 です。

サーバー / クラスタドメイン 

PS_DEPLOY_DOMAIN

BEA WebLogic が配備される BEA WebLogic ドメインの名前。 

デフォルトは mydomain です。

サーバー / クラスタインスタンス 

PS_DEPLOY_INSTANCE

Portal Server を実行する BEA WebLogic インスタンスの名前。 

デフォルトは myserver です。

サーバー / クラスタポート 

PS_DEPLOY_PORT

BEA WebLogic が管理接続を待機するポート。 

デフォルトは 7001 です。

サーバー / クラスタプロトコル 

PS_DEPLOY_PROTOCOL

「サーバー / クラスタポート」の値がセキュリティー保護されたポートを参照するかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

デフォルトは http です。

ドキュメントルートディレクトリ 

PS_DEPLOY_DOCROOT

BEA WebLogic がコンテンツドキュメントを格納するディレクトリへのパス。 

管理者ユーザー ID 

PS_DEPLOY_ADMIN

BEA WebLogic 管理者 (システムユーザー) のユーザー名。 

デフォルトは weblogic です。

管理者パスワード 

PS_DEPLOY_ADMIN_PASSWORD

BEA WebLogic 管理者 (システムユーザー) のパスワード。 

管理対象サーバー 

PS_DEPLOY_NOW

BEA WebLogic Server が管理対象サーバーであることを指定できます。 

BEA WebLogic Server が管理対象サーバーである場合、Portal Server Web アプリケーションを WebLogic の「サーバーインスタンス」に指定したインスタンスに配備してはなりません。 

状態ファイルで、管理対象サーバーの場合は n、または管理対象外サーバーの場合は y を指定します。デフォルト値は y です。

Web コンテナ情報: IBM WebSphere を使用する Portal Server

この節では、Portal Server の Web コンテナが IBM WebSphere Application Server の場合にインストーラが要求する情報を示します。

表 1–35 Portal Server と IBM WebSphere を連動させる場合の Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールディレクトリ 

PS_DEPLOY_DIR

IBM WebSphere Application Server のインストール先ディレクトリへのパス。 

デフォルト値は /opt/IBM/WebSphere/Express51/AppServer です。

仮想ホスト 

PS_DEPLOY_VIRTUAL_HOST

IBM WebSphere Application Server インスタンスの仮想ホストエイリアスの名前。 

デフォルト値は default_host です。

セル 

PS_DEPLOY_CELL

IBM WebSphere Application Server セルの名前。 

デフォルト値は DefaultNode です。

ノード 

PS_DEPLOY_NODE

IBM WebSphere Application Server ノードの名前。 

デフォルト値は DefaultNode です。

サーバーインスタンス 

PS_DEPLOY_INSTANCE

IBM WebSphere Application Server インスタンスの名前。 

デフォルト値は server1 です。

サーバーインスタンスポート 

PS_DEPLOY_PORT

IBM WebSphere アプリケーションインスタンスが HTTP 接続を待機するポート。この値は、通常はフロントエンド Web サーバーから設定されます。 

デフォルト値は 9080 です。

ドキュメントルートディレクトリ 

PS_DEPLOY_DOCROOT

IBM WebSphere Application Server がコンテンツドキュメントを格納するディレクトリ。 

デフォルト値は /opt/IBM/WebsSphere/Express51/Appserver/web/docs です。

英語以外の言語を使用する場合は、パス名の最後の部分を変更する必要があります。 

Java ホームディレクトリ 

PS_DEPLOY_JDK_DIR

IBM WebSphere Application Server が使用する Java インストールへのパス。 

デフォルトは /opt/IBM/WebsSphere/Express51/Appserver/java です。

セキュリティー保護されたサーバーインスタンス 

PS_DEPLOY_PROTOCOL

「サーバーインスタンスポート」がセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は http です。

Portal Server: Web コンテナの配備

この節では、インストーラが Portal Server 用に必要とする Web コンテナの配備に関する情報を示しています。

表 1–36 Portal Server のインストール時に必要となるポータルに関する設定情報 (すべてのケース)

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ロードバランサプロトコル 

ロードバランサが HTTP と HTTPS のどちらのプロトコルを使用するかを指定します。このオプションは、「複数の Portal Server を制御するロードバランサ」オプションを指定した場合にだけ有効になります。 

これは、PS_LOAD_BALANCER_URL パラメータの構築に使用します。

ロードバランサホスト 

ロードバランサホストの完全修飾ホスト名。このオプションは、「複数の Portal Server を制御するロードバランサ」オプションを指定した場合にだけ有効になります。 

これは、PS_LOAD_BALANCER_URL パラメータの構築に使用します。

ロードバランサポート 

ロードバランサが接続を待機するポート。このオプションは、「複数の Portal Server を制御するロードバランサ」オプションを指定した場合にだけ有効になります。 

これは、PS_LOAD_BALANCER_URL パラメータの構築に使用します。

配備 URI 

PS_DEPLOY_URI

Portal Server に関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI (Uniform Resource Identifier) プレフィックス。 

値の先頭にスラッシュを含め、かつそれ以外のスラッシュを含んでいてはなりません。 

デフォルト値は /portal です。

複数の Portal Server を制御するロードバランサ 

インストールしている Portal Server へのアクセスが、複数の Portal Server を制御するロードバランサを経由するかどうかを指定します。 

サンプルポータルのインストール 

PS_SAMPLE_PORTAL

サンプルポータルをインストールするかどうかを指定します。 

状態ファイルで指定可能な値は、y または n です。デフォルト値は y です。

Portal Server Secure Remote Access の設定情報

ここでは、最初に Secure Remote Access コアのインストールについて説明し、次に Portal Server Secure Remote Access のゲートウェイ、Netlet プロキシ、Rewriter プロキシの各サブコンポーネントのインストールについて説明します。

Secure Remote Access コアの設定

ここでは、Portal Server Secure Remote Access コアのインストール時にインストーラが必要とする情報を示します。指定が必要となる情報は、次に示すインストール方法によって異なります。

表 1–37 Portal Server Secure Remote Access コアのインストール時に必要となる情報

Portal Server の状況 

要件 

情報の参照先 

Portal Server をこのセッションでインストールする。 

ゲートウェイ情報 

「単一セッションインストール」

Portal Server がすでにインストールされ、Web Server または IBM WebSphere Application Server を使用している。 

Web コンテナ配備情報 

ゲートウェイ情報 

Access Manager 情報 

「複数セッションインストール (Sun Java System Web Server または IBM WebSphere Application Server を使用)」

Portal Server がすでにインストールされ、Application Server を使用している。 

Web コンテナ配備情報 

Access Manager 情報 

ゲートウェイ情報 

Sun Java System Application Server 情報 

「複数セッションインストール (Sun Java System Application Server または BEA WebLogic を使用)」

Portal Server がすでにインストールされ、BEA WebLogic を使用している。 

Web コンテナ配備情報 

ゲートウェイ情報 

Access Manager 情報 

BEA WebLogic 情報 

「複数セッションインストール (Sun Java System Application Server または BEA WebLogic を使用)」

単一セッションインストール

Portal Server Secure Remote Access コアと Portal Server を単一のセッションでインストールする場合は、Portal Server Secure Remote Access ゲートウェイに関する情報を指定する必要があります。インストーラは、Portal Server Secure Remote Access のその他の設定情報を Portal Server の設定情報から取得します。

この節では、Portal Server Secure Remote Access コアのインストール時にインストーラが要求するゲートウェイに関する情報を示します。

表 1–38 Portal Server Secure Remote Access コアのインストール時に必要となるゲートウェイに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ゲートウェイプロトコル 

SRA_GATEWAY_PROTOCOL

Portal Server との通信時にゲートウェイが使用するプロトコル。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は https です。

Portal Server ドメイン 

SRA_SERVER_DOMAIN

Portal Server のドメイン名。 

たとえば、完全修飾ドメイン名が siroe.subdomain1.example.com の場合、subdomain1.example.com を入力します。

ゲートウェイドメイン 

SRA_GATEWAY_DOMAIN

ゲートウェイコンポーネントのドメイン名。 

たとえば、Portal Server ホストの完全修飾ドメイン名が siroe.subdomain1.example.com の場合、subdomain1.example.com を入力します。

ゲートウェイポート 

SRA_GATEWAY_PORT

ゲートウェイホストの待機ポート。 

デフォルト値は 443 です。

ゲートウェイプロファイル名 

SRA_GATEWAY_PROFILE

リスナポート、SSL オプション、プロキシオプションなどのゲートウェイ設定情報を含むプロファイル。 

デフォルト値は default です。

ログのユーザーパスワード 

SRA_LOG_USER_PASSWORD

ルート以外のアクセス権を持つ管理者がゲートウェイログファイルにアクセスするためのパスワード。 

複数セッションインストール (Sun Java System Web Server または IBM WebSphere Application Server を使用)

ここでは、次の条件が満たされるホストに Portal Server Secure Remote Access をインストールするときに必要となる情報について説明します。

このケースでは、次の情報を指定する必要があります。

次の表は、Web コンテナについて指定が必要な情報を示しています。

表 1–39 Portal Server Secure Remote Access コアのインストール時に必要となる Web コンテナ配備に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

配備 URI 

SRA_DEPLOY_URI

Portal Server の配備に使用する URI (Uniform Resource Identifier)。 

配備 URI の値は、先頭がスラッシュであり、かつそれ以外のスラッシュを含んでいてはなりません。 

デフォルト値は /portal です。

次の表に、Access Manager について指定が必要な情報を示します。

表 1–40 Portal Server Secure Remote Access コアのインストール時に必要となる Access Manager に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ディレクトリマネージャー DN 

USER_DIR_ADM_USER

Directory Server への無制限のアクセス権を持つユーザーの DN。 

デフォルト値は cn=Directory Manager です。

状態ファイルでは、このパラメータはデフォルト値を持ちません。 この値は、USE_EXISTING_USER_DIR1 に設定した場合にだけ指定が必要となります。

ディレクトリマネージャーパスワード 

USER_DIR_ADM_PASSWD

ディレクトリマネージャーのパスワード。 

状態ファイルでは、このパラメータはデフォルト値を持ちません。 この値は、USE_EXISTING_USER_DIR1 に設定した場合にだけ指定が必要となります。

複数セッションインストール (Sun Java System Application Server または BEA WebLogic を使用)

ここでは、次の条件が満たされるホストに Portal Server Secure Remote Access をインストールするときに必要となる情報について説明します。

表 1–41 Portal Server Secure Remote Access コアのインストール時に必要となる Web コンテナ配備に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

配備 URI 

SRA_DEPLOY_URI

Portal Server の配備に使用する URI (Uniform Resource Identifier)。 

配備 URI の値は、先頭がスラッシュであり、かつそれ以外のスラッシュを含んでいてはなりません。 

デフォルト値は /portal です。

次の表は、Access Manager について指定が必要な情報を示しています。

表 1–42 Portal Server Secure Remote Access コアのインストール時に必要となる Access Manager に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ディレクトリマネージャー DN 

USER_DIR_ADM_USER

Directory Server への無制限のアクセス権を持つユーザーの DN。 

デフォルト値は cn=Directory Manager です。

状態ファイルでは、このパラメータはデフォルト値を持ちません。 この値は、USE_EXISTING_USER_DIR1 に設定した場合にだけ指定が必要となります。

ディレクトリマネージャーパスワード 

USER_DIR_ADM_PASSWD

ディレクトリマネージャーのパスワード。 

状態ファイルでは、このパラメータはデフォルト値を持ちません。 この値は、USE_EXISTING_USER_DIR1 に設定した場合にだけ指定が必要となります。

次の表は、Sun Java System Application Server または BEA WebLogic Server について指定が必要な情報を示しています。

表 1–43 Portal Server Secure Remote Access コアのインストール時に必要となる Sun Java System Application Server または BEA WebLogic Server に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理者のユーザーパスワード 

PS_DEPLOY_ADMIN_PASSWORD

Portal Server が Application Server または BEA WebLogic に管理者としてアクセスするためのパスワード。 

ゲートウェイの設定

ここでは、Netlet プロキシサブコンポーネントをインストールするときに指定する必要のある情報について説明します。このケースでは、次の情報を指定する必要があります。

Web コンテナ配備情報

次の表は、Portal Server またはロードバランサ用の Web コンテナについて指定が必要な情報を示しています。

表 1–44 Portal Server Secure Remote Access ゲートウェイのインストール時に必要となる Web コンテナ配備に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

配備 URI 

SRA_DEPLOY_URI

Portal Server の配備に使用する URI (Uniform Resource Identifier)。 

配備 URI の値は、先頭がスラッシュであり、かつそれ以外のスラッシュを含んでいてはなりません。 

デフォルト値は /portal です。

Access Manager 情報

次の表は、Access Manager について指定が必要な情報を示しています。

表 1–45 Portal Server Secure Remote Access ゲートウェイのインストール時に必要となるAccess Manager に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールディレクトリ 

SRA_IS_INSTALLDIR

Access Manager コンポーネントのインストール先ディレクトリ。 

デフォルト値は /opt です。

ゲートウェイ情報

この節では、ゲートウェイサブコンポーネントのインストール時に、インストーラに指定するゲートウェイ情報を示しています。

表 1–46 Portal Server Secure Remote Access ゲートウェイのインストール時に必要となるゲートウェイに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

プロトコル 

SRA_GW_PROTOCOL

ゲートウェイが通信に使用するプロトコル (HTTP または HTTPS)。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。ほとんどの場合、ゲートウェイでは HTTPS を使用する必要があります。

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は https です。

ホスト名 

SRA_GW_HOSTNAME

ゲートウェイコンポーネントのインストール先ホストの名前。 

たとえば、完全修飾ドメイン名が siroe.subdomain1.example.com の場合、siroe を入力します。

デフォルト値は、ローカルホストの名前です。 

サブドメイン 

SRA_GW_SUBDOMAIN

ゲートウェイホストのサブドメイン名。 

デフォルト値は存在しません。 

ドメイン 

SRA_GW_DOMAIN

ゲートウェイホストのドメイン名。 

たとえば、完全修飾ドメイン名が siroe.example.com の場合、この値は example.com となります。

デフォルト値は、ローカルホストのドメインです。 

ホスト IP アドレス 

SRA_GW_IPADDRESS

Access Manager ホストの IP アドレス。Portal Server に対して Access Manager がインストールされたホストの IP アドレスを指定します。 

デフォルト値は、ローカルホストの IP アドレスです。 

アクセスポート 

SRA_GW_PORT

ゲートウェイホストの待機ポート。 

デフォルト値は 443 です。

ゲートウェイプロファイル名 

SRA_GW_PROFILE

ゲートウェイが待機するポート、SSL オプション、プロキシオプションなど、ゲートウェイの設定に関連する情報を含むゲートウェイプロファイル。 

デフォルト値は default です。

ログのユーザーパスワード 

SRA_LOG_USER_PASSWORD

ルート以外のアクセス権を持つ管理者がゲートウェイログファイルにアクセスするためのパスワード。 

インストール後ゲートウェイの開始 

SRA_GW_START

インストール後にゲートウェイを自動的に起動させるかどうかをインストーラに指示します。 

状態ファイルで指定可能な値は、y または n です。デフォルト値は y です。

証明書に関する情報

ゲートウェイ、Netlet プロキシ、または Rewriter プロキシをインストールする場合、Portal Server Secure Remote Access で使用する自己署名付き証明書を作成するための情報を指定できます。証明書を設定するには、インストーラに次の情報を指定する必要があります。


注 –

証明書情報には、マルチバイト文字を使用することはできません。


表 1–47 Portal Server Secure Remote Access ゲートウェイのインストール時に必要となる証明書に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

組織 

SRA_CERT_ORGANIZATION

所属する組織または会社名。 

部署 

SRA_CERT_DIVISION

所属する部署名。 

市 / 地域 

SRA_CERT_CITY

居住する市または地域。 

州 / 都道府県 

SRA_CERT_STATE

居住する都道府県名。 

国名コード 

SRA_CERT_COUNTRY

2 文字の国名コード。 

証明書データベースパスワード 

SRA_CERT_PASSWORD

自己署名付き証明書にのみ適用されるパスワード (および確認用パスワード)。 

Netlet プロキシの設定

ここでは、Netlet プロキシサブコンポーネントをインストールするときに指定する必要のある情報について説明します。このケースでは、次の情報を指定する必要があります。

Web コンテナ配備情報

次の表は、Web コンテナについて指定が必要な情報を示しています。情報は、Portal Server またはロードバランサに適用されます。

表 1–48 Portal Server Secure Remote Access Netlet プロキシのインストール時に必要となる Web コンテナ配備に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

配備 URI 

SRA_DEPLOY_URI

Portal Server の配備に使用する URI (Uniform Resource Identifier)。 

配備 URI の値は、先頭がスラッシュであり、かつそれ以外のスラッシュを含んでいてはなりません。 

デフォルト値は /portal です。

Access Manager 情報

次の表は、Access Manager について指定が必要な情報を示しています。

表 1–49 Portal Server Secure Remote Access Netlet プロキシのインストール時に必要となる Access Manager に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールディレクトリ 

SRA_IS_INSTALLDIR

Access Manager コンポーネントのインストール先ディレクトリ。 

デフォルト値は /opt です。

Netlet プロキシ情報

この節では、Netlet プロキシのインストール時に、インストーラに指定する Netlet プロキシ情報を示します。

表 1–50 Portal Server Secure Remote Access Netlet プロキシのインストール時に必要となる Netlet プロキシに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ホスト名 

SRA_NLP_HOSTNAME

Netlet プロキシホストのホスト名。 

デフォルト値は、ローカルホストのホスト名です。 

サブドメイン 

SRA_NLP_SUBDOMAIN

Netlet プロキシホストのサブドメイン名。 

デフォルト値は存在しません。 

ドメイン 

SRA_NLP_DOMAIN

Netlet プロキシホストのドメイン名。 

デフォルト値は、ローカルホストのドメインです。 

ホスト IP アドレス 

SRA_NLP_IPADDRESS

Netlet プロキシホストの IP アドレス。 

デフォルト値は、ローカルホストの IP アドレスです。 

アクセスポート 

SRA_NLP_PORT

Netlet プロキシの待機ポート。 

デフォルト値は 10555 です。

ゲートウェイプロファイル名 

SRA_NLP_GATEWAY_PROFILE

リスナポート、SSL オプション、プロキシオプションなどのゲートウェイ設定情報を含むプロファイル。 

デフォルト値は default です。

インストール後 Netlet プロキシの開始 

SRA_NLP_START

インストール後に Netlet プロキシを自動的に起動させるかどうかをインストーラに指示します。 

状態ファイルで指定可能な値は、y または n です。デフォルト値は y です。

プロキシ情報

次の表は、Portal Server Secure Remote Access がすでにインストールされているホストにプロキシサブコンポーネントをインストールする場合に指定が必要な情報を示しています。

表 1–51 Portal Server Secure Remote Access Netlet プロキシのインストール時に必要となるプロキシに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

別のホスト上の Portal Server で作業 

SRA_IS_CREATE_INSTANCE

このホストに Netlet プロキシと Rewriter プロキシをインストールし、これらのプロキシが Portal Server SRA のリモートインスタンスと通信する場合にだけこのオプションを選択します (CLI モードでは y を指定する)。

Netlet プロキシと Rewriter プロキシが Portal Server SRA のローカルインスタンスと通信する場合は、このオプションを選択しません (CLI モードでは n を指定する)。 

状態ファイルで指定可能な値は、y または n です。状態ファイルでのこの値の意味は次のとおりです。

  • y を指定した場合、プロキシは Portal Server SRA のローカルインスタンスと対話します。

  • n を指定した場合、プロキシは Portal Server SRA のリモートインスタンスと対話します。

    この表に示す残りのフィールドは、プロキシが Portal Server SRA のリモートインスタンスと対話することを指定した場合にだけ適用されます。

Portal Server プロトコル 

SRA_SERVER_PROTOCOL

ゲートウェイが Portal Server との通信に使用するプロトコル (HTTP または HTTPS)。 

状態ファイルで、https または http を指定します。デフォルト値は https です。

Portal Server ホスト 

SRA_SERVER_HOST

Portal Server のインストール先ホストのホスト名。 

Portal Server ポート 

SRA_SERVER_PORT

Portal Server へのアクセスに使用するポート。 

デフォルト値は 8080 です。

Portal Server 配備 URI 

SRA_SERVER_DEPLOY_URI

Portal Server の配備に使用する URI (Uniform Resource Identifier)。 

配備 URI の値は、先頭がスラッシュであり、かつそれ以外のスラッシュを含んでいてはなりません。 

デフォルト値は /portal です。

組織 DN 

SRA_IS_ORG_DN

Portal Server のインストール先ドメインのルートサフィックスの識別名 (DN)。 

デフォルト値は dc=com です。このデフォルト値を編集する必要があります。

Access Manager サービス URI 

SRA_IS_SERVICE_URI

Access Manager サービスの呼び出しに使用する URI (Uniform Resource Identifier)。 

デフォルト値は /amserver です。

Access Manager パスワードの暗号化鍵 

SRA_IS_PASSWORD_KEY

Access Manager のインストール時に生成される暗号鍵を含む文字列。この文字列は、パスワード生成のシードとして使われます。 

Portal Server SRA は、Access Manager がインストール時に使用した暗号鍵を使用する必要があるため、インストーラはデフォルト値を自動的にその鍵に設定します。対話モードのインストーラでは、デフォルト値として表示される値を変更してはなりません。 

Access Manager のインストール後に、暗号鍵が Access Manager のプロパティーファイルである AMConfig.properties にマッピングされます。このファイルは次の場所にあります。

Solaris OS の場合: /etc/opt/SUNWam/config

Linux の場合: /etc/opt/sun/identity/config

この値を含むプロパティーは am.encryption.pwd です。

証明書に関する情報

ゲートウェイ、Netlet プロキシ、または Rewriter プロキシをインストールする場合、Portal Server Secure Remote Access で使用する自己署名付き証明書を作成するための情報を指定できます。証明書を設定するには、インストーラに次の情報を指定する必要があります。


注 –

証明書情報には、マルチバイト文字を使用することはできません。


表 1–52 Portal Server Secure Remote Access Netlet プロキシのインストール時に必要となる証明書に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

組織 

SRA_CERT_ORGANIZATION

所属する組織または会社名。 

部署 

SRA_CERT_DIVISION

所属する部署名。 

市 / 地域 

SRA_CERT_CITY

居住する市または地域。 

州 / 都道府県 

SRA_CERT_STATE

居住する都道府県名。 

国名コード 

SRA_CERT_COUNTRY

2 文字の国名コード。 

証明書データベースパスワード 

SRA_CERT_PASSWORD

自己署名付き証明書にのみ適用されるパスワード (および確認用パスワード)。 

Rewriter プロキシの設定

ここでは、Rewriter プロキシサブコンポーネントをインストールするときに指定する必要のある情報について説明します。このケースでは、次の情報を指定する必要があります。

Web コンテナ配備情報

次の表は、Web コンテナについて指定が必要な情報を示しています。

表 1–53 Portal Server Secure Remote Access Rewriter プロキシのインストール時に必要となる Web コンテナ配備に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

配備 URI 

SRA_DEPLOY_URI

Portal Server の配備に使用する URI (Uniform Resource Identifier)。 

配備 URI の値は、先頭がスラッシュであり、かつそれ以外のスラッシュを含んでいてはなりません。 

デフォルト値は /portal です。

Rewriter プロキシ情報

この節では、Rewriter プロキシのインストール時に、インストーラに指定する Rewriter プロキシ情報を示します。

表 1–54 Portal Server Secure Remote Access Rewriter プロキシのインストール時に必要となる Rewriter プロキシに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ホスト名 

SRA_RWP_HOSTNAME

Rewriter プロキシのインストール先ホストのホスト名。 

デフォルト値は、ローカルホストのホスト名です。 

サブドメイン 

SRA_RWP_SUBDOMAIN

Rewriter プロキシのインストール先ホストのサブドメイン名。 

デフォルト値は存在しません。 

ドメイン 

SRA_RWP_DOMAIN

Rewriter プロキシのインストール先ホストのドメイン名。 

デフォルト値は、ローカルホストのドメイン名です。 

ホスト IP アドレス 

SRA_RWP_IPADDRESS

Rewriter プロキシのインストール先ホストの IP アドレス。 

デフォルト値は、ローカルホストの IP アドレスです。 

アクセスポート 

SRA_RWP_PORT

Rewriter プロキシの待機ポート。 

デフォルト値は 10443 です。

ゲートウェイプロファイル名 

SRA_RWP_GATEWAY_PROFILE

リスナポート、SSL オプション、プロキシオプションなどのゲートウェイ設定情報を含むプロファイル。 

デフォルト値は default です。

ログのユーザーパスワード 

SRA_LOG_USER_PASSWORD

ルート以外のアクセス権を持つ管理者がログファイルにアクセスするためのパスワード。 

インストール後 Rewriter プロキシの開始 

SRA_RWP_START

インストール後に Rewriter プロキシを自動的に起動させるかどうかをインストーラに指示します。 

状態ファイルで指定可能な値は、y または n です。デフォルト値は y です。

プロキシ情報

次の表は、Portal Server Secure Remote Access がすでにインストールされているホストにプロキシサブコンポーネントをインストールする場合に指定が必要な情報を示しています。

表 1–55 Portal Server Secure Remote Access Rewriter プロキシのインストール時に必要となるプロキシに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

別のホスト上の Portal Server で作業 

SRA_IS_CREATE_INSTANCE

このホストに Netlet プロキシと Rewriter プロキシをインストールし、これらのプロキシが Portal Server SRA のリモートインスタンスと通信する場合にだけこのオプションを選択します (CLI モードでは y を指定する)。

Netlet プロキシと Rewriter プロキシが Portal Server SRA のローカルインスタンスと通信する場合は、このオプションを選択しません (CLI モードでは n を指定する)。 

状態ファイルで指定可能な値は、y または n です。状態ファイルでのこの値の意味は次のとおりです。

  • y を指定した場合、プロキシは Portal Server SRA のローカルインスタンスと対話します。

  • n を指定した場合、プロキシは Portal Server SRA のリモートインスタンスと対話します。

この表に示す残りのフィールドは、プロキシが Portal Server SRA のリモートインスタンスと対話することを指定した場合にだけ適用されます。 

プロトコル 

SRA_SERVER_PROTOCOL

ゲートウェイが Portal Server との通信に使用するプロトコル (HTTP または HTTPS)。 

状態ファイルで、https または http を指定します。デフォルト値は https です。

ポータルホスト名 

SRA_SERVER_HOST

Portal Server のインストール先ホストの完全修飾ドメイン名。 

Portal Server ポート 

SRA_SERVER_PORT

Portal Server へのアクセスに使用するポート。 

デフォルト値は 80 です。

Portal Server 配備 URI 

SRA_DEPLOY_URI

Portal Server の配備に使用する URI (Uniform Resource Identifier)。 

配備 URI の値は、先頭がスラッシュであり、かつそれ以外のスラッシュを含んでいてはなりません。 

デフォルト値は /portal です。

組織 DN 

SRA_IS_ORG_DN

Portal Server のインストール先ドメインのルートサフィックスの識別名 (DN)。 

デフォルト値は .com です。このデフォルト値を編集する必要があります。

サービス URI 

SRA_IS_SERVICE_URI

Access Manager サービスの呼び出しに使用する URI (Uniform Resource Identifier)。 

デフォルト値は /amserver です。

Access Manager パスワードの暗号化鍵 

SRA_IS_PASSWORD_KEY

Access Manager がユーザーパスワードの暗号化に使用する文字列。  

Portal Server SRA は、Access Manager がインストール時に使用した暗号鍵を使用する必要があるため、インストーラはデフォルト値を自動的にその鍵に設定します。対話モードのインストーラでは、デフォルト値として表示される値を変更してはなりません。 

Access Manager の暗号化鍵は、Access Manager のプロパティーファイルである AMConfig.properties から見つけることができます。このファイルは次の場所にあります。

Solaris OS の場合: /etc/opt/SUNWam/config

Linux の場合: /etc/opt/sun/identity/config

この値を含むプロパティーは am.encryption.pwd です。

証明書に関する情報

ゲートウェイ、Netlet プロキシ、または Rewriter プロキシをインストールする場合、Portal Server, Secure Remote Access で使用する自己署名付き証明書を作成するための情報を指定できます。証明書を設定するには、インストーラに次の情報を指定する必要があります。


注 –

証明書情報には、マルチバイト文字を使用することはできません。


表 1–56 Portal Server Secure Remote Access Rewriter プロキシのインストール時に必要となる証明書に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

組織 

SRA_CERT_ORGANIZATION

所属する組織または会社名。 

部署 

SRA_CERT_DIVISION

所属する部署名。 

市 / 地域 

SRA_CERT_CITY

居住する市または地域。 

州 / 都道府県 

SRA_CERT_STATE

居住する都道府県名。 

国名コード 

SRA_CERT_COUNTRY

2 文字の国名コード。 

証明書データベースパスワード 

SRA_CERT_PASSWORD

自己署名付き証明書にのみ適用されるパスワード (および確認用パスワード)。 

Web Server の設定情報

インストール時に、Web Server に関する以下の情報を指定する必要があります。

Web Server: 管理情報

表 1–57 Web Server のインストール時に必要となる管理に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理者ユーザー ID 

WS_ADMIN_USER

Web Server 管理者のユーザー ID。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者ユーザー ID」の値です。「共通サーバー設定」を参照してください。

管理者パスワード 

WS_ADMIN_PASSWORD

Web Server 管理者のパスワード。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者パスワード」の値です。「共通サーバー設定」を参照してください。

Web Server ホスト 

WS_ADMIN_HOST

ローカルホストとして解決されるホストとドメインの値。この値を使用して、Web Server インスタンスのサーバールート内にディレクトリが作成されます。 

デフォルト値は、共通サーバー設定の「ホスト名」と「DNS ドメイン名」に指定した値を結合して自動的に作成されます。値の書式は hostname.domainname です。

管理ポート 

WS_ADMIN_PORT

Web Server の管理サーバーが接続を待機するポート。 

デフォルト値は 8888 です。

管理実行時ユーザー ID 

WS_ADMIN_SYSTEM_USER

Web Server Administration Server を実行するユーザー ID。 

デフォルト値は root です。

Web Server: デフォルト Web Server インスタンス情報

表 1–58 Web Server のインストール時に必要となるデフォルト Web Server インスタンスに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

実行時ユーザー ID

WS_INSTANCE_USER

Web Server のデフォルトインスタンスがシステムでの実行に使用するユーザー ID。 

Access Manager または Portal Server をインストールする場合は、この値を root に設定し、「実行時グループ」の値を other に設定します。これらの値は、インストール後に変更できます。その他のサーバーの場合、「実行時ユーザー ID」をルート以外のユーザーに設定する必要があります。

デフォルト値は root です。

実行時グループ

WS_INSTANCE_GROUP

Web Server のデフォルトインスタンスを実行するグループ ID。 

デフォルト値は root です。

HTTP ポート

WS_INSTANCE_PORT

Web Server が HTTP 接続に対して待機するポート。 

デフォルト値は 80 です。

ドキュメントルートディレクトリ

WS_INSTANCE_CONTENT_ROOT

Web Server がコンテンツドキュメントを格納する場所。 

デフォルト以外の値を使用するには、指定するディレクトリがファイルシステムにすでに存在していることを確認します。存在しないディレクトリを指定しても、インストーラはディレクトリを作成しません。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /opt/SUNWwbsvr/docs

Linux の場合: /opt/sun/webserver/docs

システム再起動時に自動的に Web Server を起動

WS_INSTANCE_AUTO_START

システムを再起動したときに Web Server が自動的に起動されるように設定します。 

Web Server は、システムの再起動時に Access Manager の起動スクリプトによって起動されるため、Access Manager を Web Server に配備した場合、この値は無視されます。 

状態ファイルで指定可能な値は、Y または N です。デフォルト値は Y です。

Web Proxy Server の設定情報

表 1–59 Web Proxy Server のインストール時に必要となる管理に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理者ユーザー ID 

WPS_ADMIN_USER

Web Proxy Server 管理者のユーザー ID。 

デフォルトは、admin または共通サーバー設定で指定した値です。

管理者パスワード 

WPS_ADMIN_PASSWORD

Web Proxy Server 管理者のパスワード 

デフォルトは、共通サーバー設定で指定した値です。 

プロキシサーバードメイン名 

WPS_PROXY_DOMAIN

ローカルホストとして解決されるホストとドメインの値。デフォルト値は、共通サーバー設定の「ホスト名」と「DNS ドメイン名」に指定した値を結合して作成されます。 

次に例を示します。hostname.domain

管理ポート 

WPS_ADMIN_PORT

Web Proxy Server の管理サーバーが接続を待機するポート。デフォルト値は 8888 です。 

管理サーバー実行時ユーザー ID 

WPS_ADMIN_RUNTIME_USER

Web Proxy Server 管理サーバーは、このユーザー (UID) としてシステムで稼働します。ユーザー ID 番号ではなく、名前を使用してください。デフォルトは、共通サーバー設定で指定した値です。 

インスタンス実行時ユーザー ID 

WPS_ADMIN_USER

既存の非スーパーユーザー。デフォルト値は nobody です。

プロキシインスタンスポート 

WPS_INSTANCE_PORT

 

インスタンス自動起動値 

WPS_INSTANCE_AUTO_START

Web Proxy Server インスタンスの自動起動に使用されます。システムの再起動時に Web Proxy Server を起動する必要がある場合に、このパラメータを選択します。値は Y または N です。 

デフォルト値は N です。 

状態ファイルのみで使用されるパラメータ

次の表は、コンポーネントの設定に関係しない状態ファイルパラメータに関する情報を示しています。パラメータ名は、アルファベット順に記載されています。

表 1–60 状態ファイルのパラメータ

パラメータ名 

説明 

CCCP_UPGRADE_EXTERNAL_ \

INCOMPATIBLE_JDK

JDK がホスト内で検出されたが、Java Enterprise System により配布される JDK とは互換性がない場合に、アップグレードするかどうかを指定します。 

指定できる値は yes または no のいずれかです。このパラメータでは、大文字と小文字は区別されます。デフォルト値は no です。

CONFIG_TYPE

設定の種類を定義します。 

指定できる値は、Custom (インストール時に設定) または Skip (インストール後に設定、「あとで設定」と同じ) です。デフォルト値は Custom で、「今すぐ設定」を選択した場合と同じ結果が得られます。

状態ファイルにこの値を設定してはなりません。インストーラを実行して状態ファイルを生成する場合にのみ、この値を指定します。設定タイプは、インストーラの処理ロジックにさまざまな方法で影響を及ぼします。 状態ファイルの生成後に値を変更した場合、エラーが発生する場合があります。 

DeploymentServer

Access Manager の Web コンテナの種類を指定します。  

指定可能な値は、WebServer および AppServer です。デフォルト値は AppServer (Application Server) です。

PSDEPLOYTYPE

Portal Server の Web コンテナの種類を指定します。 指定可能な値は、IWSSUNONE8WEBLOGICWEBSPHERE です。

LANGUAGE_SUPPORT

インストールする言語を指定します。指定可能な値は次のとおりです。  

  • en (英語)

  • es (スペイン語)

  • ja (日本語)

  • fr (フランス語)

  • de (ドイツ語)

  • ko (韓国語)

  • zh_TW (繁体字中国語)

  • zh_CN (簡体字中国語)

英語はいかなる場合でもインストールされ、パラメータ値が空白の場合でもインストールされます。複数の言語を選択する場合は、言語の略号をコンマで区切って指定します。たとえば、en,es,ja,fr のように指定することができます。

LICENSE_TYPE

指定可能な値は「Evaluation」および「Deployment」ですが、このフィールドは使用されません。 

PSP_EXIT_ON_DEPENDENCY_WARNING

選択したコンポーネントの依存関係が要件を満たしていない場合に終了するようにインストーラに指示します。通常、警告を確認することで、設定時に指定可能なリモートコンポーネントに適した依存関係を識別できます。 

依存関係の警告が表示されたらインストールを終了する場合は Yes を指定し、警告に関係なく処理を続行する場合は No を指定します。デフォルト値は No です。

このパラメータでは、大文字と小文字が区別されません。 

PSP_LOG_CURRENTLY_INSTALLED

現在インストールされている製品リストのログファイルへの書き出しをインストーラに指示します。このオプションは、グラフィカルインストーラの「コンポーネントの選択」ページの「インストール済みの製品」ボタンをクリックする操作に相当します。 

指定可能な値は、Yesおよび No です。デフォルト値は Yes です。

このパラメータでは、大文字と小文字が区別されません。 

PSP_SELECTED_COMPONENTS

インストールするコンポーネントおよびサブコンポーネントのコンマ区切りのリスト。 

デフォルト値は All です。

REMOVE_BUNDLED_PRODUCTS

インストーラに対し、このコンポーネントの Java ES バージョンをインストールする前に、Solaris OS に付属の Application Server および Message Queue 製品を削除するように指示します。