レジストリを検索するには、メニュー領域の「検索」リンクと「探索」リンクを使用します。
メニュー領域の「検索」をクリックします。「検索」フォームが開きます。このフォームには、次の構成要素があります。
「定義済みクエリーを選択」ドロップダウンリスト
「名前」テキストフィールド
「説明」テキストフィールド
ClassificationSchemes ツリー
「検索フォームを非表示にする」をクリックすると、「検索」フォームが閉じて結果の領域が消去されます。
次に、上記の構成要素の使用方法について説明します。
「定義済みクエリーを選択」ドロップダウンリストには、表 1–2 に示す項目が表示されます。
表 1–2 定義済みクエリー
クエリー名 |
検索の目的 |
---|---|
基本クエリー |
オブジェクト型、名前、説明、および分類で検索できる、デフォルトの汎用クエリー。 |
基本クエリー - 大文字と小文字を区別 |
大文字と小文字を区別する基本クエリー。 |
すべての所有オブジェクトを検索 |
クエリーを実行したユーザーが所有する (発行した) すべてのオブジェクトを検索します。ユーザーが多数のオブジェクトを所有している場合は、時間が長くかかることがあります。 |
呼び出し元のユーザーを取得 |
クエリーを実行したユーザーの User オブジェクトを検索します。 |
デフォルトでは、基本クエリーが選択されています。基本クエリーの実行方法について次に説明します。
自分が発行したすべてのオブジェクトを検索する場合は、「すべての所有オブジェクトを検索」クエリーを使用します。登録時に作成したユーザーのデータを表示して変更する場合は、「呼び出し元のユーザーを取得」クエリーを使用します。
もっとも簡単な検索は、オブジェクト型のみを指定する検索です。
「オブジェクト型」ドロップダウンリストでは、デフォルトでレジストリ内のすべてのオブジェクトを検索する「RegistryObject」が選択されています。検索範囲を絞り込むには、オブジェクト型を変更します。
ClassificationNode メニュー項目には、ClassificationSchemes に含まれる Concept が表示されます。ClassificationNode は Concept の同義語です。
「オブジェクト型」ドロップダウンリストからオブジェクト型を選択します。
「検索」ボタンをクリックします。
検索の結果、指定した型のオブジェクトがすべて返されます。名前、説明、または分類を指定して、検索範囲を絞り込むことができます。
「定義済みクエリーを選択」ドロップダウンリストから「基本クエリー」または「基本クエリー - 大文字と小文字を区別」を選択します。
「名前」フィールドまたは「説明」フィールドに文字列を入力します。
「検索」をクリックします。
デフォルトでは、入力した文字列全体に一致する名前または説明が検索されます。ワイルドカードを使用すると、一定範囲のオブジェクトを検索できます。
ワイルドカード文字は、パーセント (%) と下線 (_) です。
% ワイルドカードは、次のように複数の文字に一致します。
%off% と入力すると、文字列 off を含む名前または説明 (Coffee など) が返されます。
nor% と入力すると、Nor または nor で始まる名前または説明 (North や northern など) が返されます。
%ica と入力すると、ica で終わる名前または説明 (America など) が返されます。
下線ワイルドカードは、1 つの文字に一致します。たとえば、検索文字列を _us_ とすると、Aus1 や Bus3 などの名前を持つオブジェクトに一致します。
Classification オブジェクトは、Classification Scheme 内部の有効な値を定義する固有の Concept (ClassificationNodes) を使用してレジストリ内のオブジェクトを分類します。Classification Scheme は、子 Concept の世代を含むツリー構造の親です。表 1–3 は、レジストリの仕様によって提供されるClassification Scheme を示したものです。この表に示した用語の多くは、レジストリの仕様で定義されています。
表 1–3 Classification Scheme の用途
Classification Scheme 名 |
使用頻度 |
説明または目的 |
---|---|---|
AssociationType |
頻繁 |
RegistryObject 間の関連のタイプを定義します。Association インスタンスの associationType 属性の値として使用され、関連の性質を記述します。 |
ContentManagementService |
まれ |
コンテンツ管理サービスのタイプを定義します。検証サービスやカタログサービスなどのコンテンツ管理サービスの設定で使用されます。 |
DataType |
頻繁 |
このマニュアルで定義されているクラス内の属性のデータ型を定義します。Slot インスタンスの slotType 属性の値として使用され、Slot 値のデータ型を記述します。 |
DeletionScopeType |
随時 |
RemoveObjectsRequest プロトコルメッセージの deletionScope 属性の値を定義します。 |
EmailType |
まれ |
電子メールアドレスのタイプを定義します。 |
ErrorHandlingModel |
まれ |
コンテンツ管理サービスのエラー処理モデルのタイプを定義します。 |
ErrorSeverityType |
まれ |
プロトコルメッセージの処理中にレジストリに発生するエラーの重要度のタイプを定義します。 |
EventType |
随時 |
レジストリに発生するイベントのタイプを定義します。 |
InvocationModel |
まれ |
レジストリによるコンテンツ管理サービスの呼び出し方法を定義します。 |
NodeType |
随時 |
ClassificationScheme が ClassificationNode (Concept) オブジェクトの code 属性の値を割り当てる方法を定義します。 |
NotificationOptionType |
まれ |
レジストリが Subscription 内のイベントを必要なクライアントに通知する方法を定義します。 |
ObjectType |
随時 |
レジストリがサポートする RegistryObject のタイプを定義します。 |
PhoneType |
まれ |
電話番号のタイプを定義します。 |
QueryLanguage |
まれ |
レジストリがサポートするクエリー言語を定義します。 |
ResponseStatusType |
まれ |
RegistryResponse のステータスのタイプを定義します。 |
StatusType |
随時 |
RegistryResponse のステータスのタイプを定義します。 |
SubjectGroup |
まれ |
アクセス制御のためにユーザーが所属するグループを定義します。 |
SubjectRole |
まれ |
アクセス制御のためにユーザーに割り当てられるロールを定義します。 |
メニュー領域では、ClassificationSchemes ツリーのルートは「説明」フィールドの下にあります。
ルートノードを展開すると、Classification Scheme の完全なリストが表示されます。
各エントリのあとに付く括弧の数は、親に含まれる Concept (ClassificationNode オブジェクト) の数を示しています。
使用する Classification Scheme のノードを展開します。
Classification Scheme の下の Concept ノードを展開し、検索条件として使用する葉ノードを見つけます。葉ノードとは、その下に Concept がないノードです。
見つかった葉ノードを選択します。
(省略可能) オブジェクト型を選択するか、名前または説明の文字列を指定して、検索範囲を限定します。
「検索」ボタンをクリックします。
検索で見つかったオブジェクトは、「レジストリオブジェクト」領域に表示されます。
「レジストリオブジェクト」領域は、次の要素で構成されます。
オブジェクトに対する操作を実行するための「適用」、「承認」、「非推奨」、「非推奨解除」、「関連付け」、および「削除」の各ボタン。これらの操作を実行するには、オブジェクトの作成者またはレジストリ管理者である必要があります。
見つかったオブジェクトの表示。これは検索結果の表から成ります。大部分のオブジェクトでは、表の中に次の列が表示されます。
「選択」チェックボックス。2 つのオブジェクトを選択すると、「関連付け」ボタンが有効になります。詳細については、「オブジェクト間の関係の作成」を参照してください。
「詳細」リンク。このリンクをクリックすると、「レジストリオブジェクト」領域のすぐ下に「詳細」領域が開きます (「オブジェクトの詳細の表示」を参照)。
「オブジェクト型」フィールド。
「名前」フィールド。
「説明」フィールド。
「バージョン」フィールド。
「バージョンコメント」フィールド。
「ピン」チェックボックス。詳細については、「ピン機能を使用する」を参照してください。
ExtrinsicObject オブジェクトの場合は、「コンテンツのバージョン」と「コンテンツのバージョンコメント」の 2 つの列が追加されます。これらの列は、ExtrinsicObject のリポジトリ項目に適用されます。
次の 2 つのオブジェクトでは、「バージョン」列と「バージョンコメント」列が次のように別のコンテンツに置き換わります。
ExternalLink オブジェクト: 外部 URI
ServiceBinding オブジェクト: エンドポイント
ユーザーインタフェースのピン機能を使用すると、別のオブジェクトの検索中に 1 つまたは複数のオブジェクトを「レジストリオブジェクト」領域に固定できます。その後、2 つのオブジェクト間の関係を作成できます。この方法の詳細については、「オブジェクト間の関係の作成」を参照してください。
「検索」をクリックしてクエリーを実行します。
「レジストリオブジェクト」領域で固定する 1 つまたは複数のオブジェクトの「ピン」チェックボックスを選択します。
別のクエリーを実行します。
ピンで固定されたオブジェクトと 2 つ目のクエリーの検索結果がすべて「レジストリオブジェクト」領域に表示されます。
ピンで固定されたオブジェクトを使い終わったら、そのオブジェクトの「ピン」チェックボックスの選択を解除します。選択が解除されたオブジェクトは、別のクエリーを実行すると「レジストリオブジェクト」領域に表示されなくなります。
検索結果の表で、オブジェクトの「詳細」リンクをクリックすると、「レジストリオブジェクト」領域のすぐ下に「詳細」領域が開きます。
このセクションには、次のように一連のボタンとタブが表示されます。
表示されるボタンは、「適用」、「保存」、「取消し」、「承認」、「非推奨」、「非推奨解除」、および「削除」です。これらのボタンは、オブジェクトに対して実行できる操作を表しています。
タブは、オブジェクトの属性を表しています。タブは、オブジェクト型によって異なります。表 1–4 は、タブの種類と各タブが適用されるオブジェクトを示しています。
タブ名 |
適用先 |
---|---|
Object_Type 詳細 |
すべてのオブジェクト (Object_Type はオブジェクト型の名前) |
スロット |
すべてのオブジェクト |
Classification |
すべてのオブジェクト |
外部識別子 |
すべてのオブジェクト |
Associations |
すべてのオブジェクト |
外部リンク |
すべてのオブジェクト |
監査証跡 |
すべてのオブジェクト |
住所 |
Organization、User |
電話番号 |
Organization、User |
電子メールアドレス |
Organization、User |
ユーザー |
Organization |
Organization |
Organization |
サービスバインディング |
Service |
仕様リンク |
ServiceBinding |
Concept |
ClassificationScheme、ClassificationNode |
レジストリオブジェクト |
RegistryPackage |
Affected Objects |
AuditableEvent |
タブをクリックすると、オブジェクトに属性の値が存在するかどうかがわかります。値が存在する場合は、属性値の「詳細」リンクをクリックすると、Web ブラウザのウィンドウが開き、属性値の詳細が表示されます。
「監査証跡」タブには、「詳細」リンクを含む表は表示されません。代わりに、このタブには次の情報を示す表が表示されます。
イベントタイプ
イベントの日時
イベントを発生させたユーザーの名前
大部分のオブジェクトでは、「詳細」領域に次のフィールドが表示されます。
「一意の識別子」。すべてのオブジェクトで、「一意の識別子」はアクティブなリンクです。このリンクをクリックすると、Web ブラウザのウィンドウにそのオブジェクトの XML が表示されます。レジストリオブジェクトはすべて XML 形式で保存されています。
「論理一意識別子」。「論理一意識別子」は、通常、「一意の識別子」と同じです。バージョン管理を有効にした場合、「論理一意識別子」はオブジェクトのすべてのバージョンで同じですが、新しいバージョンの「一意の識別子」にはバージョン番号を示すサフィックスが付きます。
「名前」。
説明
「状態」(通常は、オブジェクトがレジストリに発行されたことを示す「送付されました」)。
「バージョン」。
「バージョンコメント」。
多くのオブジェクトで、ほとんどのフィールドが説明を必要としません (Organization の住所など)。一部のオブジェクトには、説明を必要とするフィールドがあります。これらのフィールドについて次に説明します。
Association オブジェクトの「詳細」領域には、次のフィールドが追加表示されます。
「ソースオブジェクト ID」と「ターゲットオブジェクト ID」。関連のソースオブジェクトとターゲットオブジェクトの両方について、パネルに一意の識別子と論理識別子が表示されます。「ソースの所有者により確認済み」チェックボックスは、関連がソースオブジェクトの所有者によって確認または承認されたかどうかを示します。「ターゲットの所有者により確認済み」チェックボックスは、関連がターゲットオブジェクトの所有者によって確認または承認されたかどうかを示します。区域内の関連の場合、これらのチェックボックスは常に選択されています。
「Association タイプ」。このメニューには、選択された Association のタイプが表示されます。
「区域外」。このチェックボックスは、2 つの関連するオブジェクトのうち少なくとも 1 つが Association を作成したユーザー以外によって所有される場合に選択されます。それ以外の場合、Association は区域内として定義されます。
ClassificationScheme オブジェクトの「詳細」領域には、次のフィールドが追加表示されます。
「外部 Classification Scheme」チェックボックス。このチェックボックスは、Classification Scheme がレジストリの外部で定義され、Concept を持たない場合に選択されます。内部 Classification Scheme の場合は、Concept の階層がレジストリの内部で定義されています。
「値タイプ」メニュー。次の選択項目があります。
「Unique」: この値は、分類基準の各ノードに一意のコードが割り当てられることを示します。これは、Service Registry で Classification Scheme を作成した場合のデフォルト値です。
「EmbeddedPath」: この値は、分類基準の各ノードに割り当てられた一意のコードにノードのパスもエンコードされることを示します。
「NonUnique」: ノードが一意でなく、ノードの識別に ClassificationScheme から該当するノードまでの完全なパスを使用する必要がある場合があります。たとえば、地理的な分類では、Moscow が Russia の下と USA の下の両方に存在する可能性があります。これは、米国の 5 つの州に Moscow という名前の都市があるためです。
ExtrinsicObject オブジェクトの「詳細」領域には、次のフィールドが追加表示されます。
「コンテンツのバージョン」および「コンテンツのバージョンコメント」。「詳細」領域には、付帯オブジェクトに関連付けられたリポジトリ項目のバージョンと省略可能なコメントが表示されます。
「MIMEType」。このフィールドには、付帯オブジェクトの MIME タイプが表示されます。
「不透明」チェックボックス。このチェックボックスは、暗号化されているなどの理由により、レジストリがリポジトリ項目の内容を読み取ることができない場合に選択されます。
「オブジェクト型」。このフィールドには、ObjectType/ExtrinsicObject ツリー内の下位 Concept が表示されます。
「リポジトリ項目の内容を表示」リンク。このリンクをクリックすると、Web ブラウザのウィンドウにそのリポジトリ項目が表示されます。
ExternalLink オブジェクトの「詳細」領域には、「外部 URI」フィールドの下に「コンテンツを表示」リンクが表示されます。このリンクをクリックすると、ブラウザのウィンドウに URI のコンテンツが表示されます。
「探索」メニューを使用すると、ファイルフォルダの階層のメタファーを使用してレジストリとリポジトリのコンテンツを検索できます。root という名前のルートフォルダにすべてのレジストリコンテンツが含まれます。
「探索」リンクをクリックします。
root という名前のフォルダを展開します。このフォルダには、2 つのサブフォルダがあります。すべてのユーザーコンテンツが置かれているフォルダである userData と ClassificationSchemes です。
フォルダをクリックすると、該当する型のレジストリオブジェクトが表示されます。ノードを展開すると、次のレベルのオブジェクト型が表示されます。
作業が終了したら、「探索を非表示にする」をクリックして「探索」メニューを閉じ、結果の領域を消去します。
ClassificationSchemes フォルダをクリックします。ノード記号をクリックしないでください。
すべての ClassificationScheme オブジェクトが「レジストリオブジェクト」領域に表示されます。オブジェクトを表示するには、 「検索結果の表示」の手順に従います。
ClassificationSchemes ノードを展開し、メニュー領域に ClassificationSchemes のツリー階層を開きます。
ファイルアイコンをクリックすると、その Classification Scheme が「レジストリオブジェクト」領域に表示されます。
Classification Scheme ノードを展開すると、その下にある Concept フォルダが表示されます。
必ずしもすべての Classification Scheme に、「探索」メニューに表示できる Concept があるとは限りません。
Concept フォルダをクリックすると、その Concept が「レジストリオブジェクト」領域に表示されます。