Service Registry 3 2005Q4 開発者ガイド

サンプルについて

このマニュアルには、JAXR の機能を紹介するたくさんのサンプルクライアントプログラムを掲載しています。これらのサンプルを入手するには、次の URL にアクセスしてください。http://www.sun.com/products/soa/registry/#faq/。サンプルを収録した圧縮ファイルは、「リソース」セクションから入手できます。

この圧縮ファイルを、ファイルシステム上の適切な場所にダウンロードします。ファイルの解凍すると、<INSTALL>/registry/samples ディレクトリにサンプルのソースコードが格納されています。ここで、<INSTALL> はサンプルを解凍したディレクトリです。

サンプルごとまたはサンプルグループごとに build.xml ファイルが 1 つずつ用意されています。これらのファイルを使えば、asant ツール経由で各サンプルをコンパイルおよび実行できます。各 build.xml ファイルには、1 つの compile ターゲットと、1 つまたは複数のサンプルを実行する 1 つ以上のターゲットが含まれています。実行用ターゲットの中には、コマンド行引数を取るものもあります。

asant コマンドは Sun Java System Application Server の bin ディレクトリにあります。このディレクトリは通常、SolarisTM オペレーティングシステムでは /opt/SUNWappserver/appserver/bin/、Linux システム上では /opt/sun/appserver/bin になります。

サンプルを実行する前に、<INSTALL>/registry/samples/common ディレクトリにある 2 つのファイルを編集する必要があります。ファイル build.properties は、プログラムを実行する asant ターゲットが使用します。ファイル JAXRExamples.properties は、プログラム自身が使用するリソースバンドルです。

さらに、<INSTALL>/registry/samples/common ディレクトリにある targets.xml ファイルには、サンプルをコンパイルおよび実行するためのクラスパスが定義されています。また、各サンプルのコンパイル時に作成される build ディレクトリを削除する clean ターゲットも含まれています。このファイルを編集する必要はありません。

Procedurebuild.properties ファイルを編集するには

手順
  1. プロパティー container.home を、Service Registry が配備されているコンテナの場所に設定します。

    これは、Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 がインストールされている場所です。この場所のデフォルトは、 Solaris システムでは /opt/SUNWappserver、Linux システムでは /opt/sun/appserver です。

  2. プロパティー registry.home を、Service Registry のインストールディレクトリに設定します。

    このディレクトリは、Solaris システムでは /opt/SUNWsoar、Linux システムでは /opt/sun/SUNWsoar です。

  3. プロパティー registry.domain.home を、Service Registry のドメインのインストールディレクトリに設定します。

    このディレクトリは、Solaris システムでは /var/opt/SUNWsoar/domains/registry、Linux システムでは /var/opt/sun/SUNWsoar/domains/registry です。

  4. ファイアウォールの内側にいる場合、プロパティー proxyHost を、インターネットへのアクセス時に経由するシステムの名前に設定します。

    適切な値がわからない場合は、それらの情報を持つシステム管理者などに問い合わせてください。proxyPort の値は、一般的な値である 8080 に設定されていますが、必要があれば変更します。

ProcedureJAXRExamples.properties ファイルを編集するには

手順
  1. プロパティー query.urlpublish.url を編集して Service Registry の URL を指定します。

    このファイルでは、ホストとポートについてのデフォルト設定は localhost:6060 です。Service Registry がリモートサーバー上またはデフォルト以外のポートにインストールされている場合は、この設定を別のホストまたはポートに変更してください。

  2. セキュリティー関連のプロパティーを編集し、Service Registry への発行に必要なプロパティーを指定します。これらの編集は、Web コンソールのユーザー登録ウィザードを使用した後で行なってください。詳細については、「Service Registry へのアクセス」を参照してください。

  3. サンプルを試すときに、ファイルのほかの部分のデータを自由に変更してかまいません。

    クライアントサンプルを実行する asant ターゲットは、常にこのファイルの最新版を使用します。