commadmin resource create コマンドは、リソースのディレクトリエントリを作成します。
リソースの作成手順については、「リソースの作成」を参照してください。
commadmin resource create -D login -n domain -w password -u identifier -N name -o owner [-c calendar identifier] [-A [+] attributename:value] [-C DWPHost] [-d domainname ] [-h] [-?] [-i inputfile][-p AM port] [-s] [-T time zone] [-v] [-V] [-X AM host]
次のオプションは必須です。
オプション |
説明 |
---|---|
-D login |
このコマンドを実行する権限のあるユーザーのユーザー ID。 |
-n domain |
-D オプションで指定されるユーザーのドメイン。 |
-w password |
-D オプションで指定されるユーザーのパスワード。 |
-u identifier |
リソースの固有の識別子。 この identifier の値は、ドメインの名前空間内、またはカレンダがカレンダモードで管理するすべてのユーザーおよびリソース内で固有でなければいけません。 |
-N name |
カレンダ GUI でリソースの表示に使用するわかりやすい名前。 |
-o owner |
リソースの所有者。このユーザー ID は、リソースが作成されたドメイン内に存在する必要があります。 |
-c calendar identifier |
このリソースのカレンダの識別子。 識別子の値は、Calendar Server で管理されるすべてのカレンダ間で固有でなければいけません。 |
次のオプションは任意です。
オプション |
説明 |
---|---|
-A [+ ] attributename: value |
変更する属性。attributename は LDAP スキーマで定義され、value により、ディレクトリのこの属性に指定された一部およびすべての現在の値が置き換えられます。同時に複数の属性を変更する場合、または同じ属性に複数の値を指定する場合は、このオプションを繰り返します。 attributename の前の「+」は、現在の属性リストに値が追加されることを示します。 |
-C DWPHost |
このユーザーのカレンダをホスティングするバックエンドカレンダサーバーの DNS 名。 バックエンドカレンダサーバーの DNS 名を指定しない場合、サーバーの ics.conf ファイル内に保存されている値がデフォルト値として使用されます。 |
-d domain name |
リソースのドメイン。-d を指定しない場合、-n で指定されるドメインが使用されます。 |
-h, -? |
コマンド使用構文を印刷します。 |
-i inputfile |
コマンド行ではなく、ファイルからコマンド情報を読み取ります。 |
-p AM port |
Access Manager が待機する代替 TCP ポートを指定します。指定しない場合、デフォルトの AM port が使用されます。インストール時にデフォルトが設定されていない場合、ポート 80 が使用されます。 |
-s |
SSL (Secure Socket Layer) を使用して Access Manager に接続します。 |
-T time zone |
カレンダのユーザーインタフェースでリソースのカレンダを表示するのに使用するタイムゾーン。 有効なタイムゾーンの文字列の一覧は、「カレンダタイムゾーン文字列」を参照してください。 |
-v |
デバッグ出力を有効にします。 |
-V |
ユーティリティーとそのバージョンに関する情報を印刷します。 |
-X AM host |
Access Manager が実行されるホストを指定します。指定しない場合、デフォルトの AM host が使用されます。インストール時にデフォルトが設定されていない場合、ローカルホストが使用されます。 |
ドメイン varrius.com 内のカレンダ cal.siroe.com に、peter という名前のリソースを作成するには、次のコマンドを実行します。
commadmin resource create -D chris -n sesta.com -w bolton -o ownerid \ -d varrius.com -u id -c calid -N peter -C cal.siroe.com |
リソースは 2 つのデータ記述から構成されます。Calendar Server データベースのディレクトリエントリとカレンダです。ディレクトリエントリは、リソースに関連したカレンダの名前を値とする属性 icsCalendar を持ちます。
2 つのデータ記述から構成されるリソースは、次の方法のいずれかを使用して作成します。
csresource ユーティリティーを単独で使用します。csresource ユーティリティーはディレクトリエントリとカレンダを作成します。
ただし、csresource を使用してディレクトリエントリとカレンダの両方を作成することは、ディレクトリが Schema 1 環境であり、Access Manager を使用していない場合のみ推奨されます。
commadmin resource create を使用してディレクトリエントリを作成し、csresource ユーティリティーを使用してカレンダを作成します。次に例を示します。
次のように、commadmin resource create を使用してディレクトリエントリを作成します。
commadmin resource create -D amadmin -w ampassword -n blink.sesta.com -X blink -p 5555 -d varrius.com -o test1 -u resourceOne -N firstResource -c resourceOneCalendar |
ディレクトリエントリは次のようになります。
dn: uid=resourceONE,ou=People,o=varrius,o=domainroot uid: resrouceONE objectClass: icsCalendarResource objectClass: top cn: firstResource icsStatus: active icsCalendar: test1@varrius.com:resourceOne |
注: csresource で create コマンドを呼び出すときにリソース名として入力する値は、commadmin resource create の -u オプションに使用する値と同じにする必要があります。
これで任意のユーザーとしてログインし、リソースをイベントに加えることができるようになります。
csresource ユーティリティーの詳細については、『Sun Java System Calendar Server 管理ガイド』の「Calendar Server のコマンド行ユーティリティーのリファレンス」を参照してください。