commadmin user delete コマンドは単一ユーザーに「deleted」をマークします。複数のユーザーに「deleted」をマークするには、-i オプションを使用します。
削除取り消しユーティリティーはありません。ただし、ldapmodify コマンドを使用すると、破棄の猶予期間が経過して、ユーザーエントリに対して破棄の実行が設定されるまでに、ユーザーエントリのステータス属性を active に変更することができます。
commadmin user delete コマンドを実行して、ユーザーに「deleted」をマークします。
ユーザーからリソースを削除します。
リソースとしては、メールボックスやカレンダなどがあります。
メールサービスの場合、このプログラムは msuserpurge と呼ばれています。msuserpurge ユーティリティーについての詳細は、『Sun Java System Messaging Server Administration Reference』を参照してください。
カレンダサービスの場合、このプログラムは csclean です。csclean ユーティリティーについての詳細は、『Sun Java System Calendar Server 管理ガイド』を参照してください。
次のコマンドを呼び出し、ユーザーを永続的に削除します。「commadmin domain purge」。
commadmin user delete -D login -n domain -l login name -w password [-d domain] [-h] [-?] [-i inputfile] [-p AM port] [-s] [-S service] [-v] [-V] [-X AM host]
次のオプションは必須です。
オプション |
説明 |
---|---|
-D login |
このコマンドを実行する権限のあるユーザーのユーザー ID。 |
-n domain |
-D オプションで指定されるユーザーのドメイン。 |
-w password |
-D オプションで指定されるユーザーのパスワード。 |
-l userid |
削除するユーザーのユーザー ID。 |
次のオプションは任意です。
オプション |
説明 |
---|---|
-d domain |
ユーザーのドメイン。-d を指定しない場合、-n で指定されるドメインが使用されます。 |
-h, -? |
コマンド使用構文を印刷します。 |
-i inputfile |
コマンド行ではなく、ファイルからコマンド情報を読み取ります。 |
-p AM port |
Access Manager が待機する代替 TCP ポートを指定します。指定しない場合、デフォルトの AM port が使用されます。インストール時にデフォルトが設定されていない場合、ポート 80 が使用されます。 |
-s |
SSL (Secure Socket Layer) を使用して Access Manager に接続します。 |
-S service |
ユーザーから削除するサービスを指定します。ユーザーは引き続きアクティブな状態ですが、指定されたサービスのみが停止します。-S を指定しない場合、そのユーザーが削除されます。 service には単一のサービスまたは複数のサービスの値を指定できます。service の値には mail と cal が使用できます。これらの値は大文字と小文字を区別しません。 サービスのリストはコンマ (,) 区切り文字で区切られます。 例 -S mail,cal |
-v |
デバッグ出力を有効にします。 |
-V |
ユーティリティーとそのバージョンに関する情報を印刷します。 |
-X AM host |
Access Manager が実行されるホストを指定します。指定しない場合、デフォルトの AM host が使用されます。インストール時にデフォルトが設定されていない場合、ローカルホストが使用されます。 |
既存のユーザーに「deleted」をマークするには、次のコマンドを実行します。
commadmin user delete -D chris -n sesta.com -w bolton -l smith |
メールサービスをユーザー smith だけから削除するには、次のコマンドを実行します。
commadmin user delete -D chris -n sesta.com -w bolton -l smith -S mail |