デフォルトのベースインストールディレクトリは、Access Manager をインストールするプラットフォームによって異なります。
Solaris システム: /opt
Linux システム: /opt/sun
Access Manager のマニュアルでは、AccessManager-base 変数を使用してベースインストールディレクトリを示しています。
ベースインストールディレクトリ内で、Access Manager パッケージ、共有バイナリファイル、コマンド行ツール、およびその他のファイルは、Solaris システムの /SUNWam ディレクトリ、および Linux システムの /identity ディレクトリにインストールされます。したがって、デフォルトのベースおよび製品ディレクトリも、プラットフォームによって異なります。
Solaris システム: /opt/SUNWam
Linux システム: /opt/sun/identity
インストール中に、必要に応じて別のベースインストールディレクトリを指定で きますが、製品ディレクトリ名 (/SUNWam または /identity) は変更しないでください。
/SUNWam または /identity ディレクトリには、次のファイルとディレクトリが含まれます。
Web アプリケーションアーカイブ (WAR) ファイル (amcommon.war、amconsole.war、ampassword.war、および amserver.war)
WAR ファイルについては、『Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 Developer’s Guide』を参照してください。
サブディレクトリ:
Access Manager をインストールしたあと、pkgchk (1M) ユーティリティーを使用して、パッケージのインストールが正しく行われたことを確認してください。次に例を示します。
pkgchk -l -p /opt/SUNWam
次の表では、/bin ディレクトリのコマンド行ツールおよびユーティリティーについて説明しています。これらのツールおよびユーティリティーについては、『Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 管理ガイド』を参照してください。
表 A–2 Access Manager のコマンド行ツールおよびユーティリティー
ユーティリティー |
説明 |
---|---|
am2bak |
Access Manager コンポーネントをバックアップします。 |
amadmin |
XML サービスを Directory Server にロードし、DIT でバッチ管理タスクを実行します。 |
amsfo、amsfoconfig、amsfopassword |
Access Manager セッションフェイルオーバースクリプト。 |
ampassword |
Access Manager 管理者またはユーザーのパスワードを変更します。 |
amsamplesilent |
インストールスクリプトおよび設定スクリプトで使用するサンプルのサイレントインストールファイル。 |
amconfig、amutils、amdsconfig 、amsdkconfig、amsvcconfig、 amas70config、amwas51config、amwl81config 、amws61config |
Access Manager インスタンスのインストール、設定、およびアンインストールに使用する、インストール、および設定スクリプト。これらのスクリプトについては、『Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 管理ガイド』を参照してください。 |
amserver |
amunixd デーモンと amsecuridd デーモンを起動および停止します。 |
amtune |
パフォーマンスを改善するために、オペレーティングシステム、Access Manager、Web コンテナ、および Directory Server パラメータを設定します。 |
amverifyarchive |
ログアーカイブを調べて、アーカイブ内のすべてのファイルの改ざんや削除を検出します。 |
bak2am |
am2back ユーティリティーでバックアップした Access Manager コンポーネントを復元します。 |
ldapmodify |
新規エントリを追加するか、既存のエントリを変更して、LDAP ディレクトリの内容を編集します。 |
ldapsearch |
LDAP ディレクトリに検索要求を発行し、結果を LDIF テキストで表示します。 |
amGenerateLDIF.pl、amGenerateNI.pl |
Access Manager の一括連携スクリプト。 |
am2bak.template、amserver.template、 amadmin.template、amverifyarchive.template、 ampassword.template、bak2am.template |
Access Manager のテンプレートファイル。 |
/docs ディレクトリには、Java API リファレンス (Javadoc) に使用される HTML、JAR、CSS および関連ファイルが含まれます。
/dtd ディレクトリには、Access Manager で使用される DTD (Document Type Definition) ファイルが含まれます。DTD は、Access Manager がアクセスする XML ファイルの構造を定義します。詳細は、『Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 Developer’s Guide』を参照してください。
次の表では /dtd ディレクトリの Access Manager DTD ファイルについて説明しています。
表 A–3 Access Manager DTD ファイル
ファイル |
説明 |
---|---|
Auth_Module_Properties.dtd |
認証モジュールがプロパティーの指定に使用するXML ファイルの構造を定義します。 |
amAdmin.dtd |
amAdmin コマンド行ツールを使用してディレクトリツリー上でバッチ LDAP 操作を実行する際に使用する XML ファイルの構造を定義します。 |
amWebAgent.dtd |
Web エージェントからの要求を処理し、応答を Web エージェントに送信する際に使用する XML ファイルの構造を定義します。これは、下位互換性を維持する目的で残されている非推奨のファイルです。 |
policy.dtd |
ポリシーを Directory Server に格納する際に使用する XML ファイルの構造を定義します。 |
remote-auth.dtd |
認証サービスのリモート認証 API により使用される XML ファイルの構造を定義します。 |
server-config.dtd |
すべてのサーバーおよびユーザータイプの ID、ホスト、およびポート情報を記述する serverconfig.xml の構造を定義します。 |
sms.dtd |
XML サービスファイルの構造を定義します。 |
web-app_2_2.dtd |
Access Manager 配備コンテナが J2EE アプリケーションを配備する際に使用する XML ファイルの構造を定義します。 |
/include ディレクトリにはヘッダー (.h) ファイルが含まれます。
/ldaplib/ldapsdk サブディレクトリには、Access Manager に含まれる LDAP ユーティリティーの実行に必要な共有オブジェクト (.so) ファイルが含まれます。
/lib ディレクトリには、JAR ファイルおよび追加の共有オブジェクト (.so) ファイルが含まれます。また、/etc/opt/SUNWam/config/AMConfig.properties ファイルへのリンクも含まれます。
/locale ディレクトリには、地域対応化プロパティファイルが含まれます。各プロパティファイルには、英語版の対応するファイルが含まれます。たとえば、amAdminCLI_en.properties は amAdminCLI.properties に対応するファイルです。
/migration ディレクトリには、以前のバージョンの Access Manager からのデータの移行に使用するスクリプトとサポートファイルが含まれます。たとえば、 /opt/SUNWam/migration/61to62/scripts サブディレクトリには、DIT を Access Manager 2005Q1 へ移行する場合に使用する Upgrade61DitTo62 スクリプトが含まれます。
移行については、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 アップグレードガイド』 (パーツ番号 819–3456) を参照してください。
/public_html ディレクトリとサブディレクトリには、オンラインヘルプに使用される HTML ファイルおよび関連するファイルが含まれます。
/samples ディレクトリには、次のサブディレクトリが含まれます。 /admin、/appserver、/authentication、 /console、/csdk、/liberty、 /logging、/phase2、/policy、 /saml、および /sso。
各サブディレクトリには、サブディレクトリ名で示されたそれぞれの機能に応じたサンプルが含まれます。これらのサンプル別の詳細については、Readme.html ファイルを参照してください。
/share/bin サブディレクトリには、Access Manager 内部で使用される次のユーティリティーが含まれます。
amtune/amtune-utils
amsecuridd、amunixd、 amwar、checkport、および wsutils.ksh
/upgrade ディレクトリには、次のディレクトリが含まれます。
/scripts には、アップグレードスクリプトおよびファイルが含まれます。
/services ディレクトリには、Access Manager サービスで使用されるディレクトリが含まれます。
/web-src ディレクトリには、Web コンテナ上での Access Manager J2EE Web アプリケーションの配備先サブディレクトリが含まれます。次のサブディレクトリが含まれます。
applications/ ディレクトリ。Access Manager コンソールを配備します。index.html ファイルと各種サブディレクトリが含まれます。/console ディレクトリには、各種コンソール関連のサブディレクトリが含まれます。
/common ディレクトリ (およびサブディレクトリ)。Access Manager Liberty Common Domain コンポーネントを配備します。
/password ディレクトリ (およびサブディレクトリ) 。Access Manager Password Synchronization コンポーネントを配備します。index.html ファイルと、各種サブディレクトリが含まれます。
/services ディレクトリ (およびサブディレクトリ) 。Access Manager Core Service を配備します。index.html ファイルと、各種サブディレクトリが含まれます。