HADB をインストールする前に、共有メモリーとセマフォを設定する必要があります。この手順は、使用しているオペレーティングシステムによって異なります。
ルートとしてログインします。
共有メモリーを設定します。
shmmax の値を、HADB ホストマシンの物理メモリーのサイズに設定します。共有メモリーセグメントの最大サイズは、HADB データベースバッファープールのサイズより大きくする必要があります。たとえば、主記憶が 2G バイト (16 進数で 0x8000000) のマシンの場合は、/etc/system ファイルに次の行を追加します。
set shmsys:shminfo_shmmax=0x80000000 set shmsys:shminfo_shmseg=20 |
Solaris 9 以降では、shmsys:shminfo_shmseg は廃止されています。
shminfo_shmmax をシステムの合計メモリーに設定します (16 進数の表記では、示されている値 0x80000000 が 2G バイトのメモリーを表します)。
記憶域サイズに対して 16 進数の値を用いて shmsys:shminfo_shmmax の値を指定します。ホストのメモリーを確認するには、次のコマンドを使用します。
prtconf | grep Memory |
セマフォを設定します。
/etc/system ファイルを確認して、セマフォ設定のエントリがないかどうか調べます。このファイルには、すでに semmni、semmns、および semmnu エントリが含まれている可能性があります。次に例を示します。
set semsys:seminfo_semmni=10 set semsys:seminfo_semmns=60 set semsys:seminfo_semmnu=30 |
エントリが存在する場合は、これらの値にそれぞれ、16、128、および 1000 を追加します。したがって、上の例のエントリは、次のように変更されます。
set semsys:seminfo_semmni=26 set semsys:seminfo_semmns=188 set semsys:seminfo_semmnu=1030 |
これらのエントリが /etc/system ファイルに含まれていない場合は、ファイルの最後に次のエントリを追加します。
set semsys:seminfo_semmni=16 set semsys:seminfo_semmns=128 set semsys:seminfo_semmnu=1000 |
コンピュータで最大 16 の HADB ノードを実行するには、この値で十分です。16 を超えるノードのセットアップについては、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q1 Performance Tuning Guide』の「HADB」の章を参照してください。
マシンを再起動します。
ルートとしてログインします。
ファイル /etc/sysctl.conf を編集します。
kernel.shmax および kernel.shmall パラメータを設定します。
kernel.shmax パラメータは、共有メモリーセグメントの最大サイズをバイト単位で定義します。kernel.shmall パラメータは、システムで一度に使用できるページ内の共有メモリーの合計容量を設定します。これらの両方のパラメータの値を、マシンの物理メモリーの総量に設定します。この値は、10 進数のバイト数で指定します。たとえば、物理メモリーが 512M バイトのマシンの場合は、次のように指定します。
kernel.shmmax=536870912 kernel.shmall=536870912 |
マシンを再起動します。次のコマンドを使用します。
sync; sync; reboot
Windows では、特別なシステム設定は必要ありません。ただし、既存の J2SE インストールを使用する場合は、JAVA_HOME 環境変数を J2SE がインストールされている場所に設定します。