次のような場合に、HADB 記憶スペースを追加します。
ユーザートランザクションが、次のいずれかのエラーメッセージを出して繰り返し異常終了する。
4592: データデバイスに空きブロックがありません
4593: データデバイスに未予約ブロックがありません
hadbm deviceinfo コマンドが終始空きサイズの不足を報告する。「デバイス情報の取得」を参照してください。
ノードに使用されていないディスクスペースがある場合やディスク容量を追加する場合は、既存のノードに記憶スペースを追加することもできます。推奨されているデータデバイスサイズについては、「デバイスサイズの指定」を参照してください。
ノードに記憶スペースを追加するには、hadbm set コマンドを使用してデータデバイスサイズを増やします。
hadbm set DataDeviceSize=size
ここで、size は M バイト単位でのデータデバイスサイズです。
コマンドオプションの説明は、「汎用オプション」を参照してください。
FaultTolerant またはそれ以上のシステム状態にあるデータベースでは、データデバイスサイズを変更することによって、データや可用性を犠牲にすることなくシステムはアップグレードされます。再設定の間も、データベースは稼働状態を維持します。FaultTolerant またはそれ以上の状態ではないシステムでデバイスサイズを変更すると、データの喪失が生じます。データベースの状態の詳細については、「データベースの状態」を参照してください。
次に示すのは、データデバイスサイズを設定するコマンドの例です。
hadbm set DataDeviceSize=1024