Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 高可用性 (HA) 管理ガイド

ロードバランサプラグインをインストールする前の設定

Apache 用のロードバランサプラグインをインストールする前に、Apache Web Server をインストールします。Apache ソースをコンパイルし、SSL で動作するようにビルドする必要があります。この節では、ロードバランサプラグインが実行されるように Apache Web Server を正常にコンパイルするために必要な最小要件と高レベルの手順について説明します。これらの要件と手順は、ソフトウェアの Solaris および Linux バージョンにのみ適用されます。Apache の Windows バージョンについては、Apache の Web サイトを参照してください。

ProcedureSSL 対応の Apache をインストールするには

始める前に

Apache ソフトウェアがすでにダウンロードされ、圧縮解除されている必要があります。

  1. OpenSSL ソースをダウンロードし、展開します。

  2. OpenSSL をコンパイルしてビルドします。

    OpenSSL 0.9.7.e がインストールされている場合、Linux プラットフォームではこの手順は必要ありません。

    次のコマンドを入力します。


    cd openssl-0.9.7e
    make
    make install

    OpenSSL の詳細については、http://www.openssl.org/を参照してください。

  3. Apache のバージョンに応じて、次のいずれかの手順に従います。

    • Apache 1.3 の場合は、次の手順に従い、mod_ssl を使用して Apache を設定します。

      1. mod_ssl ソースを展開します。

      2. cd mod_ssl-2.8.14–1.3.x

      3. ./configure –with-apache=../apache_1.3. x --with-ssl=../openssl-0.9.7e --prefix=install_path --enable-module=ssl --enable-shared=ssl --enable-rule=SHARED_CORE --enable-module=so

      このコマンドの中で、x は Apache のバージョン番号、install_path は Apache をインストールするディレクトリです。

      mod_ssl の詳細については、http://www.modssl.orgを参照してください。

    • Apache 2.0 の場合は、ソースツリーを設定します。

      1. cd http-2.0_ x.

      2. ./configure --with-ssl= open_ssl_install_path --prefix= install_path --enable-ssl --enable-so を実行します。

        このコマンドの中で、x は Apache のバージョン番号、open_ssl_install_path は OpenSSL がインストールされているディレクトリ、および install_path は Apache をインストールするディレクトリです。

  4. Linux 2.1 上の Apache の場合は、コンパイルの前に次の手順を実行します。

    1. src/MakeFile を開き、自動的に生成されるセクションの最後を見つけます。

    2. 自動的に生成されるセクションのあとの最初の 4 行のあとに、次の行を追加します。

      LIBS+= -licuuc -licui18n -lnspr4 -lpthread -lxerces-c 
      -lsupport -lnsprwrap -lns-httpd40
      LDFLAGS+= -L/appserver_installdir/lib -L/opt/sun/private/lib

      -L/opt/sun/private/lib は、Application Server を Java Enterprise System インストールの一部としてインストールした場合にのみ必要であることに注意してください。

      次に例を示します。

      ## (End of automatically generated section)
      ## 
      CFLAGS=$(OPTIM) $(CFLAGS1) $(EXTRA_CFLAGS)
      LIBS=$(EXTRA_LIBS) $(LIBS1)
      INCLUDES=$(INCLUDES1) $(INCLUDES0) $(EXTRA_INCLUDES)
      LDFLAGS=$(LDFLAGS1) $(EXTRA_LDFLAGS)
      "LIBS+= -licuuc -licui18n -lnspr4 -lpthread 
      -lxerces-c -lsupport -lnsprwrap -lns-httpd40
      LDFLAGS+= -L/appserver_installdir /lib -L/opt/sun/private/lib
    3. 環境変数 LD_LIBRARY_PATH を設定します。

      すべてのインストールで、次のように設定します。appserver_install_dir/lib

      Java Enterprise System インストールでは、appserver_install_dir/lib:opt/sun/private/lib に設定します。

  5. 使用しているバージョンのインストール手順で説明されている方法で、Apache をコンパイルします。

    詳細については、http://httpd.apache.org/を参照してください。

    一般的な手順は次のとおりです。

    1. make

    2. make certificate (Apache 1.3 のみ)

    3. make install

      make certificate コマンドは、セキュリティー保護されたパスワードを要求します。このパスワードは、セキュリティー保護された Apache を起動するために必要です。忘れないようにしてください。

  6. 環境に応じて Apache を設定します。