Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (Sun Java System Web Server Plug-In 3.0)

第 5 章 コンポーネント、プラン、およびホストタイプに関する詳細

この章では、Sun Java System Web Server プラグインが提供するプランおよびコンポーネントで使用される変数と値に関する情報を提供します。この章は、次の節で構成されます。

コンポーネント

Sun Java System Web Server プラグインでは、管理サーバーと Web Server インスタンスを制御する 2 つのコンポーネントを提供します。

WebAdminServer コンポーネント

WebAdminServer コンポーネントは、管理サーバーを停止、起動、および再起動する制御機能を提供します。WebAdminServer コンポーネントで使用できるコンポーネント変数とコンポーネントプロシージャーについては、次に解説します。管理サーバーの制御手順については、「Sun Java System Web Server 6.1 2005Q4 SP5 の制御」を参照してください。

コンポーネント変数

installPath

管理サーバーのインストールに必要な、名前/値ペアを含む状態ファイルをインストールするターゲットホストのパス。

exitOnDependency

この変数の値は、依存関係が失敗したときにインストールを終了するかどうかを決定します。デフォルト値は no です。

logCurrentlyInstalled

この変数の値は、プロビジョニングシステムがターゲットホストにインストールされている Sun Java System Web Server 6.1 2005Q4 SP5 のアイテムのログを作成するかどうかを決定します。有効な値は yesno です。

removeBundledProducts

この変数の値は、管理サーバーをインストールするためにプロビジョニングシステムが使用する状態ファイルの REMOVE_BUNDLED_PRODUCTS 変数を生成させます。この変数は、デフォルトでは空白です。

upgradeincompatibleJDK

この変数の値は、ターゲットホストにインストールされた JDKTM ソフトウェアのバージョンが Sun Java System Web Server 6.1 2005Q4 SP5 に対応していない場合に、JDK ソフトウェアをアップグレードするかどうかを決定します。有効な値は yesno です。

jesInstallPath

管理サーバーをインストールするターゲットホストのパス。

hostName

ターゲットシステムのホスト名。

hostDomain

ターゲットシステムのドメイン名。

ipAddress

ターゲットシステムの IP アドレス。

jesAdminUser

Sun Java Enterprise System のすべてのコンポーネントのユーザー ID。詳細は、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 Installation Guide for UNIX』内の CMN_ADMIN_USER についての情報を参照してください。

jesSystemUser

コンポーネント処理を実行するユーザー ID。

jesSystemGroup

jesSystemUser のグループ。

管理サーバーを Linux サーバーにインストールする場合は、jesSystemGroup 変数を root に設定します。

webAdminUser

Adminstration Server にログインするためのユーザー ID。

adminPort

管理サーバーにアクセスするためのポート。

webAdminSystemUser

管理サーバー処理を実行するユーザー ID。

webInstanceUser

Web Server のデフォルトインスタンスをシステムで実行するときのユーザー ID。

管理サーバーを Linux サーバーにインストールする場合は、webInstanceGroup 変数を nobody に設定します。

webInstanceGroup

Web Server のデフォルトインスタンスを実行するグループ ID。

管理サーバーを Linux サーバーにインストールする場合は、webInstanceGroup 変数を nobody に設定します。

webInstancePort

Web Server インスタンスにアクセスするために使用するポート。

docRoot

コンテンツドキュメントを保存するための、Web Server 上のパス。

webAutoStart

この変数の値は、システムの起動時に管理サーバーと Web Server インスタンスを起動するブートスクリプトをプロビジョニングサーバーが作成するかどうかを決定します。有効な値は yn です。

startOnInstall

この変数の値は、インストールが完了したときにプロビジョニングサーバーが管理サーバーと Web Server のインスタンスを起動するかどうかを決定します。有効な値は yn です。

JES_Media_Directory

ターゲットホスト上の Sun Java System Web Server 6.1 2005Q4 SP5 のインストールバイナリへのパス。

コンポーネントプロシージャー

markOnly:install

手動でインストールした管理サーバーを追加するようN1 Service Provisioning System データベースをアップデートするには、このプロシージャーを使用します。

markOnly:uninstall

手動でアンインストールした管理サーバーを削除するようN1 Service Provisioning System データベースをアップデートするには、このプロシージャーを使用します。

StartWebAdminServer

管理サーバーを起動するには、このプロシージャーを使用します。

RestartWebAdminServer

管理サーバーを停止してから再起動するには、このプロシージャーを使用します。

StopWebAdminServer

管理サーバーを停止するには、このプロシージャーを使用します。

WebServerInstance コンポーネント

WebServerInstance コンポーネントは、Web Server インスタンスを停止、起動、および再起動する制御機能を提供します。WebServerInstance コンポーネントで使用できるコンポーネント変数とコンポーネントプロシージャーについては、次に解説します。Web Server インスタンスを制御する方法については、「Sun Java System Web Server 6.1 2005Q4 SP5 の制御」を参照してください。

コンポーネント変数

jesInstallPath

Web Server インスタンスをインストールする、ターゲットホスト上のパス。

hostName

Web Server インスタンスを作成したときに、「Web Server 管理サーバー」ページの「Server Identifier」フィールドに入力した値。

hostDomain

Web Server をインストールするシステムのドメイン名。管理サーバーに Web Server インスタンスを作成したときに、「Server Identifier」フィールドにドメイン名を指定しなかった場合は、hostDomain 値を null に設定します。

webInstancePort

Web Server インスタンスにアクセスするために使用するポート。

docRoot

コンテンツドキュメントを保存するための、Web Server 上のパス。

webAutoStart

この変数の値は、システムの起動時に Web Server インスタンスを起動するブートスクリプトをプロビジョニングサーバーが作成するかどうかを決定します。有効な値は yn です。

startOnInstall

この変数の値は、インストールが完了したときにプロビジョニングサーバーが Web Server のインスタンスを起動するかどうかを決定します。有効な値は yn です。

installPath

プロビジョニングシステムは installPath 変数を使用し、さまざまな Web Server のインスタンスを識別します。この変数のデフォルト値は /tmp/hostName です。hostName は、hostName 変数に入力した値です。

Web Server インスタンスを削除する場合は、「Plan run」ページの「InstallPath」フィールドに installPath 変数を入力する必要があります。

コンポーネントプロシージャー

StartWebServer

Web Server インスタンスを起動するには、このプロシージャーを使用します。

RestartWebServer

Web Server インスタンスを停止してから再起動するには、このプロシージャーを使用します。

StopWebServer

Web Server インスタンスを停止するには、このプロシージャーを使用します。

プラン

Sun Java System Web Server プラグインには、Web Server 製品のインストールおよびアンインストールに使用されるプランがいくつか含まれています。

InstallWebAdminServer プラン

InstallWebAdminServer プランは、管理サーバーおよび 1 つめの Web Server インスタンスをインストールします。InstallWebAdminServer プランの使用方法については、「Sun Java System Web Server 6.1 2005Q4 SP5 のインストール」を参照してください。

InstallWebAdminServer プラン

UninstallWebAdminServer プランは、管理サーバーおよび関連するすべての Web Server インスタンスをアンインストールします。UninstallWebAdminServer プランの実行に先立ち、すべての Web Server インスタンスで実行されているすべてのアプリケーションを手動でアンインストールする必要があります。

CreateWebServerInstance プラン

プロビジョニングシステムを使用して管理サーバーをインストールすると、プロビジョニングシステムは 1 つめの Web Server インスタンスもインストールします。プロビジョニングシステムを使用し、Web Server インスタンスを追加してインストールすることはできません。ただし、管理サーバーを使用して追加の Web Server インスタンスを 手動で作成したあとに、CreateWebServerInstance プランを使用して N1 Service Provisioning System データベースをアップデートし、新しい Web Server インスタンスを追加することはできます。このプランは、新しい Web Server インスタンス用として N1 Service Provisioning System データベースに新しい仮想ホストを作成します。WebServerInstance コンポーネントのコンポーネントプロシージャーを使用すると、プロビジョニングシステムを通じて Web Server インスタンスを制御できます。

CreateWebServerInstance プランの使用方法については、「Web Server インスタンスを追加で作成する」を参照してください。

DeleteWebServerInstance プラン

管理サーバーを使用して手動で Web Server インスタンスを削除すると、DeleteWebServerInstance プランを使用して N1 Service Provisioning System データベースをアップデートし、Web Server インスタンスを削除できます。このプランは、削除された Web Server インスタンスの仮想ホストも削除します。

DeleteWebServerInstance プランの使用方法については、「Web Server インスタンスを削除する」を参照してください。

ホストタイプ

プロビジョニングシステムが管理サーバーまたは Web Server インスタンスをインストールすると、プロビジョニングシステムはインストールされたサーバーの仮想ホストを作成します。プロビジョニングシステムは、新しく作成された仮想ホストに、次のうちのどちらかのホストタイプを割り当てます。