Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (Oracle App Server 10g Plug-In 2.0)

Oracle Application Server クラスタの管理

この節では、クラスタ管理の機能について説明します。ファイルベースクラスタは、Oracle App Server インスタンスのファイルベースリポジトリをクラスタリポジトリとして割り当てることによって作成されます。Oracle App Server インスタンスがクラスタに参加すると、そのインスタンスは自分独自のリポジトリの使用を停止し、クラスタリポジトリの使用を開始します。結果として、前のインスタンスはすぐに、クラスタリポジトリに記述されている構成を採用します。

クラスタは 1 つまたは複数の J2EEInstaller コンポーネントからなります。1 つのクラスタ内では、1 つの J2EEInstaller コンポーネントがクラスタマスターであり、それ以外の J2EEInstaller コンポーネントはクラスタのメンバーです。クラスタマスターであるインスタンスには、その仮想ホストに ClusterMaster と呼ばれるコンポーネントがインストールされます。同じように、クラスタのメンバーである J2EEInstaller コンポーネントには、ClusterMember コンポーネントがインストールされます。

Procedureクラスタを作成する

この作業の終了時には、次の変更が行われています。

始める前に

クラスタを作成する場合には、J2EEInstaller コンポーネントがあらかじめインストールされていなければなりません。詳細は、「J2EE and Web Cache トポロジを配備する」を参照してください。

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで「Oracle App Server 10g」を選択します。

  2. 「Oracle App Server 10g Common Tasks」ページの「Cluster Management」セクションで「Create」をクリックします。

  3. 「Plans Details」ページで「Run」をクリックします。

  4. ターゲットにする仮想ホストを選択します。

    ホストは ClusterHostSet のメンバーでなければなりません。さらに、ホストには、ClusterMaster コンポーネントか ClusterMember コンポーネントが含まれていなければなりません。複数の仮想ホストを選択できます。

  5. ターゲットホストセットが選択されていないか確認します。

    ターゲットホストセットの前のチェックボックスにはチェックを入れないでください。チェックが入っていると、プランはこのホストセットに加えて、前の手順で選択したホストにインストールしようとします。

  6. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。

ProcedureJ2EEInstaller コンポーネントを既存のクラスタに追加する

この作業の終了時には、次の変更が行われています。

始める前に

J2EEInstaller コンポーネントをクラスタに割り当てる場合は、そのクラスタがすでに存在していなければなりません。「クラスタを作成する」を参照してください。

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで「Oracle App Server 10g」を選択します。

  2. 「Oracle App Server 10g Common Tasks」ページの「Cluster Management」セクションで「Join」をクリックします。

  3. 「Plans Details」ページで「Run」をクリックします。

  4. 「Plans Details Run」ページで、ターゲットにする仮想ホストを選択します。

    ホストは ClusterHostSet のメンバーでなければなりません。さらに、ホストには、ClusterMaster コンポーネントか ClusterMember コンポーネントが含まれていなければなりません。複数の仮想ホストを選択できます。

  5. ターゲットホストセットが選択されていないか確認します。

    ターゲットホストセットの前のチェックボックスにはチェックを入れないでください。チェックが入っていると、プランはこのホストセットに加えて、前の手順で選択したホストにインストールしようとします。

  6. 参加するクラスタの ClusterMaster を含む J2EEInstaller コンポーネントの ORACLE_HOME_NAME に対する値を入力します。

  7. ClusterMaster コンポーネントがインストールされている物理ホストの名前を入力します。

  8. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。

ProcedureJ2EEInstaller コンポーネントをクラスタから削除する

Oracle App Server インスタンスをクラスタから削除するとき、そのクラスタリポジトリはそのインスタンスのファイルベースリポジトリにコピーされます。この時点から、そのインスタンスは独自のリポジトリを使用するようになります。また、このインスタンスに発行された OC4J インスタンスまたはアプリケーションを変更するためのコマンドは、このインスタンスだけに影響するようになります。

この作業の終了時には、次の変更が行われています。


注 –

クラスタから削除されるアプリケーションサーバーインスタンスは、クラスタに配備されていたすべての OC4J インスタンスおよびアプリケーションのコピーを継承します。N1 SPS 制限はこの変更を表せないため、このインスタンスは Oracle アプリケーションと同期がとれなくなります。ホーム OC4JInstance は作成されますが、クラスタのほかの OC4J インスタンスや、それらのインスタンスが持つアプリケーションはなくなります。このコンポーネントと Oracle の同期をとり直すには、プランを実行するときに、markOnly インストールを使用するか、full Install パラメータを false に設定する必要があります。


始める前に

J2EEInstaller コンポーネントをクラスタから削除する場合は、そのコンポーネントがクラスタのメンバーである必要があります。「J2EEInstaller コンポーネントを既存のクラスタに追加する」を参照してください。

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで「Oracle App Server 10g」を選択します。

  2. 「Oracle App Server 10g Common Tasks」ページの「Cluster Management」セクションで「Leave」をクリックします。

  3. 「Plans Details」ページで「Run」をクリックします。

  4. 「Plans Details Run」ページで、クラスタから削除する仮想ホストを選択します。

    ホストは ClusterHostSet のメンバーでなければなりません。さらに、ホストには、ClusterMaster コンポーネントか ClusterMember コンポーネントが含まれていなければなりません。複数の仮想ホストを選択できます。

  5. ターゲットホストセットが選択されていないか確認します。

    ターゲットホストセットの前のチェックボックスにはチェックを入れないでください。チェックが入っていると、プランはこのホストセットに加えて、前の手順で選択したホストからコンポーネントを削除しようとします。

  6. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。

Procedureクラスタマスターを表示する

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで「Oracle App Server 10g」を選択します。

  2. 「Oracle App Server 10g Common Tasks」ページの「Cluster Management」セクションで「View Masters」をクリックします。

    インストールされている ClusterMaster コンポーネントのリストが表示されます。各コンポーネントは別々のクラスタに対応しています。

Procedureクラスタメンバーを表示する

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで「Oracle App Server 10g」を選択します。

  2. 「Oracle App Server 10g Common Tasks」ページの「Cluster Management」セクションで「View Members」をクリックします。

    インストールされている ClusterMember コンポーネントのリストが表示されます。各コンポーネントは、クラスタのメンバーである J2EEInstaller コンポーネントに対応しています。

Procedureクラスタを削除する

クラスタを削除する場合は、まず、そのクラスタのすべてのメンバーを削除する必要があります。それには、前の節で説明した手順を参照してください。クラスタのメンバーがなくなったら、次の手順でクラスタを削除します。

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースの「Application Deployment」セクションで「Components」をクリックします。

  2. 必要な場合は「Change Folder」を選択し、/com/sun/oracle10g_AS に移動します。

  3. 「ClusterMaster」をクリックします。

  4. コンポーネントプロシージャーに従ってデフォルトのアンインストールを実行します。

  5. 削除する ClusterMaster コンポーネントを選択します。