Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (BEA WebLogic 8 Plug-In 3.0)

ProcedureWebLogic 8 ドメインと管理サーバーを作成する

アプリケーションをホストする管理対象サーバーを設定する前に、ドメインおよび管理サーバーを作成する必要があります。ドメインは、管理サーバーにより管理される一連の WebLogic サーバーです。ドメインに関するすべての情報は、管理サーバー上に格納される構成ファイルに含まれています。

AdminServer コンポーネントをインストールして新しいドメインを作成する場合は、次の作業も行います。

この手順で新しいドメインを作成したり、また「markOnly」オプションを選択することでプロビジョニングシステム内で既存のドメインを登録することもできます。


注 –

本書では、AdminServer と管理サーバーという類似した用語を使用します。事前にパッケージされた Sun N1 Service Provisioning System WebLogic 8 コンポーネントは、AdminServer コンポーネントと呼ばれます。AdminServer はプロビジョニングシステムコンポーネントを表し、管理サーバーは WebLogic 8 環境上で動作するインストール済みアプリケーションを表します。


始める前に

WebLogic 8 ドメインを作成するには、ユーザーは、コンポーネントが含まれるフォルダ上の Run Component Procedures アクセス権を有するユーザーグループに属する必要があります。また、コンポーネントの配備先のホストセットに関しては、Allow on Host Set アクセス権も必要です。

  1. WebLogic セッション変数 WL_DEFAULT_USER および WL_DEFAULT_PASSWORD が設定されていることを確認します。

    WebLogic セッション変数は、長さが 7 文字で、数字を含んでいる必要があります。

    セッション変数の詳細については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 プランとコンポーネントの開発者ガイド』の第 5 章「セッション変数」を参照してください。

  2. ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで「WebLogic 8」をクリックします。

  3. 「Domain Management: Create」リンクをクリックします。

    プランの「Details」ページが表示されます。

  4. 「Run」をクリックします。

    「Run」ページが表示されます。

  5. 「Plan Parameters」領域で、配備する AdminServer コンポーネントの変数設定を選択します。

    • このコンポーネントに対して変数設定が指定されている場合、メニューから適切な設定を選択します。

    • メニューから設定が使用できない場合は、「Select From List」をクリックします。

      「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。

      • 変数設定の新しいセットを作成するには、「Create Set」を選択します。

        次のリストに、AdminServer コンポーネントの変数のうち、更新する可能性が高い変数を示します。

        domainName

        必須。WebLogic のドメイン名です。

        adminPort

        必須。AdminServer の仮想ホストが使用するデフォルトの TCP ポートです。

        ドメインが作成される前に、このポートが使用可能であるかチェックされます。このエラーを解消するには、ポートを解放し、AdminServer の「component Details」ページにある startAdminServer コンポーネントプロシージャーを実行します。

        secureConnect

        任意。True 管理サーバーの接続に SSL ポートが使用可能であることを指定します。

        startScriptWindows

        Windows では必須。Windows システム用のドメイン起動スクリプトの名前を指定します。この変数の値は .cmd ファイルにする必要があります。

        production

        必須。この変数は、管理対象サーバーを稼働モードで実行するかどうかを決定します。稼働モードのデフォルト値は false です。この変数は、true または false に設定できます。

        更新される頻度が少ない変数には、次のような構成変数が含まれます。

        adminManagedServer

        必須。ドメイン管理コンソールをホストする管理対象サーバーの名前。デフォルト値は myserver です。markOnly インストールを実行している場合は、この変数を、WebLogic インストール中に使用されるサーバー名に設定します。

        adminHost

        必須。管理対象サーバーが管理サーバーに接続するために使用するホスト名または IP アドレス。デフォルト値は、管理サーバーが常駐しているリモートエージェントのホスト名です。

        targetRefName

        必須。この変数は、ドメインの仮想ホストの名前になります。代入変数は、ホスト名とドメイン名の値に基づきます。この変数の形式は、:[target:sys.hostName]_weblogic_admin_ :[domainName] になります。たとえば、sqa-420_weblogic_admin_wls

        「Select Variable Settings From List」ウィンドウが表示されます。

        1. 表の最上部のテキストフィールドに、新しい変数設定セットの名前を入力します。

        2. WebLogic ドメイン名を変更するには、domainName 行を選択して新しいドメイン名を入力します。

        3. 管理サーバーのポート番号をデフォルト値の 7001 以外に変更するには、adminPort 行を選択して新しいポート番号を入力します。

        4. 管理サーバーへの接続に、セキュリティー保護された HTTP を使用するように指定するには、secureConnect 行を選択し、テキストフィールドに True と入力します。

        5. WebLogic のインストール先のパスを変更するには、beaHome 行を選択して正しいパスを入力します。

          installPath 変数、beaHome 変数、および WebLogic BEAHome of installation プラン変数には、同じ値を格納する必要があります。

          この 3 つの変数のデフォルト値は /usr/local/bea です。


          注 –

          installPath 変数の値は、/optc:\mydir などの絶対パスを指定しないかぎり、デフォルトのリモートエージェントディレクトリの相対パスとして扱われます。たとえば、Windows リモートエージェントで installPath 変数を c\mydir に設定し、 デフォルトのホームディレクトリ c:\Program Files\N1 Service Provisioning System\agent でエージェントにファイルを配備すると、ファイルは c:\Program Files\N1 Service Provisioning System\agent\c\mydir に配備されます。


        6. 必要に応じて、そのほかの定義済み変数の値も修正します。

          targetRefName は使用環境に合わせて事前定義されていますが、必要であれば修正できます。targetRefName は、ホスト名の値とドメイン名の値に基づいて作成されます。この変数の形式は、:[target:sys.hostName]_admin_:[domainName] になります。

      • 別のコンポーネントから変数コンポーネントを使用するには、「Import Set」をクリックします。

        変数セットのインポートの詳細については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 オペレーションとプロビジョニングガイド』「プランを実行する」を参照してください。

        「Import Variable Settings」ウィンドウが表示されます。

        1. 必要に応じ、インポートする変数設定がなされているコンポーネントが入ったフォルダに移動します。

        2. コンポーネントのバージョンを選択します。


          注 –

          コンポーネントのバージョンが異なると、変数設定も異なる可能性があります。


        3. 「Import Variable Settings」をクリックします。

          インポートされた変数設定が表に追加されます。

        4. 「Select」をクリックします。

  6. ターゲットホストを選択します。

    WebLogic ソフトウェアをインストールした時に作成された仮想ホストをターゲットとします。「WebLogic ソフトウェアをインストールする」の手順を参照してください。


    注 –

    ターゲットホストは、com.sun.weblogic#InstallHS ホストセットのメンバーである必要があります。


  7. プロビジョニングシステム内の既存の WebLogic ドメインを取得する場合は、「markOnly」オプションを選択します。

  8. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。