Sun OpenSSO Enterprise 8.0 リリースノート

Web コンテナおよびサーバーの問題

4077: WebLogic Server 上の OpenSSO Enterprise の設定に新しい ldapjdk.jar が必要になる

weblogic.jar に古い ldapjdk.jar ファイルがバンドルされているため、WebLogic Server 上で OpenSSO Enterprise の設定が失敗します。

Sun は、セキュリティーおよびパフォーマンス関連の修正を含む、新しい ldapjdk.jar ファイルを提供しています。WebLogic Server 9.2 および WebLogic Server 10 では、次の回避方法を実行します。

回避方法: 次のように、CLASSPATH 内で Sun の ldapjdk.jarweblogic.jar の前に指定します。

  1. 次のコマンドを実行して、opensso.war から ldapjdk.jar を一時ディレクトリに抽出します。

    jar xvf opensso.war WEB-INF/lib/ldapjdk.jar

  2. 抽出した ldapjdk.jar を WebLogic の lib ディレクトリにコピーします。

    たとえば、Solaris または Linux システム上の WebLogic Server 10 では、BEA_HOME/weblogic_10.0/server/lib ディレクトリになります。

    Windows 上の WebLogic Server 9.2 では、BEA_HOME\weblogic92\server\lib ディレクトリになります。

  3. この ldapjdk.jar のパスを既存のクラスパスの先頭に付加します。これは、WebLogic Server の起動に使用する起動スクリプトを編集して行います。次の例では、BEA_HOME に WebLogic Server がインストールされているものとします。

    Windows 上の WebLogic 9.2 の場合、次のファイルを編集します。

    BEA_HOME\weblogic92\samples\domains\wl_server\bin\startWebLogic.cmd

    set CLASSPATH=%CLASSPATH%;%MEDREC_WEBLOGIC_CLASSPATH% を次のように変更します。

    set CLASSPATH=BEA_HOME\weblogic92\server\lib\ldapjdk.jar;%CLASSPATH%;%MEDREC_WEBLOGIC_CLASSPATH%

    Windows 上の WebLogic 10 の場合、次のファイルを編集します。

    BEA_HOME\wlserver_10.0\samples\domains\wl_server\bin\startWebLogic.cmd

    set CLASSPATH=%CLASSPATH%;%MEDREC_WEBLOGIC_CLASSPATH% を次のように変更します。

    set CLASSPATH=
    BEA_HOME\wlserver_10.0\server\lib\ldapjdk.jar;%CLASSPATH%;%MEDREC_WEBLOGIC_CLASSPATH%

    Solaris または Linux 上の WebLogic 9.2 MP2 の場合、次のファイルを編集します。

    /bea/weblogic92/samples/domains/wl_server/bin/startWebLogic.sh

    または

    /usr/local/bea/user_projects/domains/base_domain/bin/startWebLogic.sh

    CLASSPATH="${CLASSPATH}${CLASSPATHSEP}${MEDREC_WEBLOGIC_CLASSPATH}" を次のように変更します。


    CLASSPATH=
    "BEA_HOME/weblogic92/server/lib/ldapjdk.jar${CLASSPATH}${CLASSPATHSEP}${MEDREC_WEBLOGIC_CLASSPATH}"

    Solaris または Linux 上の WebLogic 10 の場合、次のファイルを編集します。

    /bea/wlserver_10.0/samples/domains/wl_server/bin/startWebLogic.sh

    または

    /bea/user_projects/domains/wl10_domain/bin/startWebLogic.sh

    CLASSPATH="${CLASSPATH}${CLASSPATHSEP}${MEDREC_WEBLOGIC_CLASSPATH}" を次のように変更します。

    CLASSPATH=
    "BEA_HOME/wlserver_10.0/server/lib/ldapjdk.jar${CLASSPATH}${CLASSPATHSEP}${MEDREC_WEBLOGIC_CLASSPATH}"
  4. サーバーを再起動します。

  5. OpenSSO Enterprise を設定します。

設定中に WebLogic Server の StuckThreadMaxTime 値を超過した

コンフィギュレータを使用した WebLogic Server 9.2 MP2 または 10 の設定時に、600 秒を過ぎても設定作業が完了しなかった場合、端末、WebLogic Server ドメイン、およびサーバーログに次のエラーが返されます。

<Error> <WebLogicServer> <BEA-000337> <[STUCK] Exe 
cuteThread: '5' for queue: 'weblogic.kernel.Default (self-tuning)' has been busy 
for "681" seconds working on the request "Http Request: /opensso/setup/setSetup 
Progress", which is more than the configured time (StuckThreadMaxTime) of "600" 
seconds. Stack trace: ... 

このエラーは、WebLogic Server で「Stuck Thread Max Time:」のデフォルト値 600 秒を超過したために発生します。

回避方法: コンフィギュレータが応答しない場合は、再起動します。WebLogic Server の「Stuck Thread Max Time」値をデフォルトの 600 秒から 1200 秒などもっと大きい値に変更することも検討してください。この値は WebLogic コンソールを使用して変更します (base_domain > 「Environment」 > 「Servers」 > 「Admin Server」 > 「Configuration/Tuning」)。

4099: JDK 1.4 WAR を使用する ID-WSF サンプルが例外を返す

WebLogic Server 8.1 で、ID-WSF 用に設定された opensso-client-jdk14.war からサービス検索中にエラーが返されます。

回避方法: weblogic-home/jdk142_08/jre/lib/ に、次の JAR ファイルを追加します: jax-qname.jarnamespace.jarrelaxngDatatype.jarxalan.jar、および xsdlib.jar

xalan.jar ファイルは、opensso.warWEB-INF/lib ディレクトリにあります。そのほかのファイルは、opensso-client-jdk14.warWEB-INF/lib ディレクトリにあります。

4094: amadmin パスワードと設定データストア用ディレクトリマネージャーのパスワードが異なる場合にマルチサーバー設定が失敗する

この問題は、次の条件が成立したときにのみ発生します。

回避方法: この回避方法には 2 つの部分があります。

  1. 設定 Directory Server のバインド dn パスワードが amadmin パスワードと同じであることを確かめます。

  2. 2 つ目以降の追加 OpenSSO Enterprise サーバーを設定します。2 つ目のサーバーのインストールを実行し、最初の OpenSSO Enterprise サーバーの設定ディレクトリを指すようにするには、2 つ目の OpenSSO Enterprise サーバーの「コンフィギュレータ」ページにアクセスして、amadmin パスワード、cookie ドメイン、および手順 1 と手順 2 に必要なその他の詳細情報を入力します。

    手順 3 では、「既存の配備に追加」を選択しません。その代わりに、最初のインスタンスオプションを選択し、同じ Directory Server 名、ポート、DN、パスワード、最初のサーバーの暗号化鍵を入力します。その後、通常どおりに設定を続行します。

4055: コンソールで拡張プロパティーを追加するとエラーが発生する

コンソールで拡張プロパティーを追加すると、OpenSSO Enterprise サーバーからエラーが返されます。この問題は、どの拡張設定プロパティーを追加しても発生する可能性があります。

回避方法: コンソールでデフォルトのサーバー設定を変更した場合は、OpenSSO Enterprise サーバーの Web コンテナを再起動してください。

3837: Oracle Application Server 10g で設定が失敗する

Web コンテナとして Oracle Application Server 10g version 10.1.3.1 を使用すると、OpenSSO Express の設定が例外エラーで失敗します。

回避方法: OpenSSO を設定する前に、ターゲットの Oracle Application Server 10g サーバーインスタンスの「Server Properties」に次の JVM オプションを追加します。

-Doc4j.jmx.security.proxy.off=true

2222: パスワードリセットサービスとアカウントロックアウトサービスが通知エラーを報告する

OpenSSO Enterprise から、修飾されていない送信者名 Identity-Server を使用した電子メール通知が送信され、ログにエラーエントリが返されます。

回避方法: 次のファイルで、送信者名を Identity-Server から Identity-Server@hostname.domainname に変更します。