Oracle OpenSSO Update 2 リリースノート

ステージング領域を作成して OpenSSO WAR ファイルにパッチ適用する

  1. ssopatch はもとの opensso.war ファイルを変更しませんが、パッチが適用された opensso.war ファイルをバックアウトする必要がある場合に備えて、このファイルをバックアップすることをお勧めします。

  2. ssopatch を実行してステージング領域を作成します。次に例を示します。


    ./ssopatch -o /zip-root/opensso/deployable-war/opensso.war
      -c /u1/opensso/deployable-war/opensso.war --override -s /tmp/staging
    Generating Manifest for: /zip-root/opensso/deployable-war/opensso.war
    Original manifest: Enterprise 8.0 Build 6(200810311055)
    New manifest: Enterprise 8.0 Update 2 Build 6.1(200904300525)
    Versions are compatible
    Generating Manifest for: /u1/opensso/deployable-war/opensso.war
    Comparing manifest of /zip-root/opensso/deployable-war/opensso.war
        (generated-200905051031) against /u1/opensso/deployable-war/opensso.war
        (generated-200905051032)
    File was customized in original, but not found in new war.
    Staging area using original war version (samples/saml2/sae/header.jsp)
    File was customized in original, but not found in new war.
    Staging area using original war version
        (WEB-INF/template/opends/config/upgrade/config.ldif.4517)
    File was customized in original, but not found in new war.
    Staging area using original war version
        (WEB-INF/template/opends/config/upgrade/schema.ldif.4517)
    Differences: 1813
    Customizations: 0

この例では /tmp/staging がステージング領域で、ssopatch がファイルをコピーする場所です。

前の手順の結果を使用して、ステージング領域のファイルを必要に応じて更新します。

パッチを適用したファイルを新規作成する前に、次の表を使って各ファイルに対して実行すべき対応を判断します。

ssopatch 結果

説明および必要な対応 

File not in original war filename

表示されているファイルがもとの WAR ファイルに存在しないが、WAR ファイルの最新バージョンに存在します。 

対応: なし

File updated in new war filename

表示されているファイルがもとの WAR ファイルと新しい WAR ファイルの両方に存在し、WAR ファイルの最新バージョンで更新されています。もとの WAR ファイルではカスタマイズされていません。 

対応: なし

File customized filename

表示されているファイルが両方の WAR ファイルに存在し、WAR ファイルのもとのバージョンでカスタマイズされていますが、WAR ファイルの最新バージョンでは更新されていません。 

対応: なし

May require manual customization filename

ファイルが両方の WAR ファイルに存在し、WAR ファイルのもとのバージョンでカスタマイズされていて、WAR ファイルの最新バージョンでも更新されています。 

対応: ファイル内のカスタマイズが必要な場合は、ステージングディレクトリで新たに更新されたファイルにそのカスタマイズを手動で追加する必要があります。

File was customized in original, but not found in new war

ファイルがもとの WAR ファイルに存在しますが、新しい WAR ファイルには存在しません。 

対応: なし。

次の手順

  1. 新しい OpenSSO WAR ファイルをステージング領域のファイルから作成します。次に例を示します。


    cd /tmp/staging
    jar cvf /patched/opensso.war *

    /patched/opensso.war は、パッチ適用された新しい OpenSSO WAR ファイルです

  2. もとの配備 URI を使用して、/patched/opensso.war ファイルを Web コンテナに再配備します。 たとえば、/opensso などです。

OpenSSO の設定変更。 新しい OpenSSO WAR ファイルは、もとの WAR ファイルにはない設定変更が加えられている可能性があります。変更された設定がある場合は、各パッチに個別に記録されます。設定変更に関する詳細については、パッチに関するドキュメントと『Sun OpenSSO Enterprise 8.0 リリースノート』を確認してください。新しい WAR ファイルの設定が変更されない場合でも、OpenSSO マニフェストファイル内のバージョン文字列は変更されます。

パッチを適用したバージョンをバックアウトする必要がある場合、パッチを適用した WAR ファイルの配備を取り消してからもとの WAR ファイルを再配備します。