complete_detach(1m)

名前 | 形式 | 機能説明 | オペランド | 使用例 | 診断 | 終了ステータス | 注意 | 関連項目

名前

complete_detach- DR Detach 操作の完了

形式

complete_detach sb [force]

機能説明

このコマンドを dr(1M) シェルのプロンプトで実行すると、ボードの切り離しの試みを 完了することができます。 complete_detach は、 drain(1M) コマンドが実行済みの場合だけ実行できます。 ドレイン操作の状態は drshow(1M) コマンドで確認することができます。

ボードは、関連デバイスの使用が停止してから切り離します。 DR はメモリーとネットワークデバイス、およびほとんどの場合にプロセッサの使用を 自動的に停止しますが、非ネットワーク入出力デバイスの使用だけは 手動で停止する必要があります。

drshow(1M) コマンドを使うと、ボード上の、現在使用中のデバイスを表示することができます。 ページング不能のカーネルや OBP メモリーを持つボードを切り離すには、 complete_detach 操作の間、ドメインを休止させる必要があります。 休止操作は、強制的な条件のために失敗することがあります。 このような条件については、 『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル』を参照してください。 force 引数を使用すると、このような状況でも強制的に休止させることができます。

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注 -

このコマンドは、Sun Enterprise 10000 サーバー上の DR 2.0 ドメイン (つまり、DR デーモンを使用するドメイン) に対してのみ有効です。domain_status(1M) コマンドを使用すると、ドメインで実行されている DR バージョンを調べることができます。

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オペランド

以下のオペランドをサポートしています。

sb

切り離すシステムボードのボード番号 (0 〜 15)

force

強制的に、ドメインの休止操作を実行します。 『Sun Enterprise 10000 Dynamic Reconfiguration ユーザーマニュアル』 に、休止の強制が必要になる状況を記載してあるので、ここで挙げているような状況に陥った場合は、 force 引数を使用して強制休止を実行してください。

使用例

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例 1 complete_detach(1M) を使用する




dr> complete_detach 5 Completing detach of board 5. Operating System has detached the board. Processors on board 5 reset. Board 5 placed into loopback. Board detachment completed successfully.

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診断

以下の診断をサポートしています。

Cannot COMPLETE detach until drain completes

ドレイン操作が実行中です。drshow(1M) を使用して、ドレインを監視してください。 ドレインが完了した後、再度 complete_detach コマンドを実行します。

Board detachment failed

Retry the COMPLETE or ABORT the operation

ドメイン上のオペレーティングシステムの状態が原因で、 DR Detach が完了しませんでした。少し時間をおいてから再度操作を試みるか、 abort_detach(1M) を使用して、DR Detach を中止します。

終了ステータス

正常に終了すると、complete_detach は広域変数 dr_return に 0 を返します。 それ以外の場合は、1 つ以上の診断メッセージとともに 1 を返します。

注意

DR は使用法の構文エラーを検出すると、すぐに dr(1M) コマンドを中止し、 dr(1M) シェルのプロンプトを表示します。この場合、 dr_return は変更されません。 dr(1M)の項目を参照してください。

関連項目

abort_detach(1M), dr(1M), drain(1M), drshow(1M)

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