Solaris 9 ご使用にあたって (SPARC 版)

ネットワーキングに関するバグ情報

DNS が /etc/nsswitch.conf に指定されていると、libresolv.so.2 がマルチスレッド化アプリケーションでスワップファイル空間を使い果たす (バグ ID: 4646349)

DNS が /etc/nsswitch.conf ファイルにホストまたは IP ノードの検索用に指定されている場合、システムがマルチスレッド化アプリケーションを実行していると、nscd デーモンがクラッシュすることがあります。この問題が発生するのは、nscd デーモンのサイズが徐々に大きくなり、最大 4G バイトまでのスワップ空間を使い果たしてしまうためです。スワップ空間をすべて使い果たした場合、nscd はクラッシュして、ほかの新しいプロセスにもさまざまなエラーが発生します。

回避方法: この問題を回避するには、次の手順に従って、nscd 設定を変更します。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. nscd デーモンを停止します。


    # /etc/init.d/nscd stop
    

  3. /etc/nscd.conf ファイルに次の行を追加するか変更します。

    • keep-hot-count hosts 0

    • keep-hot-count ipnodes 0

  4. nscd デーモンを起動し直します。


    # /etc/init.d/nscd start
    


    注 -

    nscd を実行しないと、マルチスレッド化アプリケーションがホスト検索を行うときに同じようなメモリーリークが発生します。


ホールドオフ期間中、アイドル状態の Solaris PPP 4.0 デーモンが終了する (バグ ID: 4647938)

次の場合、Solaris PPP (ポイントツーポイントプロトコル) 4.0 デーモン (pppd) が予期せずに終了することがあります。

pppd デーモンが予期せずに終了した場合、次のようなメッセージが適切なシステムログファイルに記録されます。


current date hostname pppd[PID]: [ID 702911 daemon.error] unable
to set IP to pass: Invalid argument
current date hostname pppd[PID]: [ID 702911 daemon.error] unable to
enable IPCP

pppd デーモンの demand オプションと holdoff オプションの詳細については、pppd(1M) のマニュアルページを参照してください。

回避方法: 次のいずれかを実行してください。

フィルタリングが有効な 2 つの IP ノード間に複数のトンネルを設定するとパケットが失われることがある (バグ ID: 4152864)

2 つの IP ノード間に複数の IP トンネルを設定し、ip_strict_dst_multihoming または他の IP フィルタを有効にした場合、パケットが失われることがあります。

回避方法 : 次のいずれかを実行してください。