オペレーティングシステムイメージが 複数の CD に入っている場合は、このアップグレード方法を使用してください。
スーパーユーザーとしてログインします。
次のように入力して、アップグレードするブート環境とインストールソフトウェアのパスを指定します。
# luupgrade -u -n BE_name -s os_image_path |
-u |
ブート環境のオペレーティングシステムイメージをアップグレードします。 |
-n BE_name |
アップグレードするブート環境の名前を指定します。 |
-s os_image_path |
オペレーティングシステムイメージが置かれているディレクトリのパス名を指定します。 |
1 枚目の CD のインストーラ処理が完了したら、2 枚目の CD を挿入します。
この手順は前述のものと同じですが、-u オプションではなく -i オプションを使用します。メニューまたはテキストモードで、2 枚目の CD 上のインストーラを実行するように選択してください。
次のコマンドは、メニューを使用して 2 枚目の CD 上のインストーラを実行します。
# luupgrade -i -n BE_name -s os_image_path |
次のコマンドは、テキストモードで 2 枚目の CD 上のインストーラを実行します。ユーザーに入力を求めるプロンプトは表示されません。
# luupgrade -i -n BE_name -s os_image_path -O '-nodisplay -noconsole' |
-i |
指定されたメディア上のインストールプログラムを探し、そのプログラムを実行します。インストーラプログラムは、-s で指定します。 |
-n BE_name |
アップグレード対象のブート環境の名前を指定します。 |
-s os_image_path |
オペレーティングシステムイメージを含むディレクトリのパス名を指定します。 |
-O '-nodisplay -noconsole' |
(任意) テキストモードで 2 枚目の CD 上のインストーラを実行します。ユーザーに入力を求めるプロンプトは表示されません。 |
以上の手順で、ブート環境をアクティブにする準備が整います。「ブート環境のアクティブ化」 を参照してください。
この例では、second_disk ブート環境をアップグレードします。インストールイメージはSolaris 9 SOFTWARE 1 of 2 と Solaris 9 SOFTWARE 2 of 2 CD に入っています。-u オプションでは、CD セットのすべてのパッケージを格納するだけの領域があるかどうかを判定します。-O オプションと - nodisplay および -noconsole オプションを指定すると、2 枚目の CD の読み取りの後にキャラクタユーザーインタフェースは表示されません。したがって、入力情報のプロンプトは表示されません。このインタフェースを表示する場合は、これらのオプションを省略します。
Solaris 9 SOFTWARE 1 of 2 CD を挿入し、次のように入力します。
# luupgrade -u -n second_disk -s /dev/cdrom/cdrom0/s0 |
Solaris 9 SOFTWARE 2 of 2 CD を挿入し、次のように入力します。
# luupgrade -i -n second_disk -s /dev/cdrom/cdrom0 -O '-nodisplay ¥ -noconsole' |
ほかの CD がある場合は、luupgrade コマンドに - i オプションを指定してそれらの CD をインストールします。