Solaris 2.3 以前にリリースされた SunOS バージョンを使用するシステムは使用できません。
この手順では、システムでボリュームマネージャを実行していると仮定しています。ボリュームマネージャを使用せずにメディアを管理する方法については、Solaris 9 Beta System Administrator Collection に含まれている『Solaris のシステム管理 (基本編)』を参照してください。
インストールサーバーとして使用するシステムでスーパーユーザーになります。このシステムには CD-ROM ドライブが必要です。
さらに、システムは、このサイトのネットワークに接続されネームサービスに登録されている必要があります。ネームサービスを使用する場合は、システムがすでに NIS、NIS+、DNS、LDAP のいずれかのネームサービスに登録されていなければなりません。ネームサービスを使用しない場合は、サイトのポリシーに従ってシステムの情報を供給する必要があります。
Solaris 9 SOFTWARE 1 of 2 CD をシステムのドライブに挿入します。
CD イメージ用のディレクトリを作成します。
# mkdir -p install_dir_path |
install_dir_path |
CD イメージをコピーするディレクトリを指定します。 |
マウントされたディスクの Tools ディレクトリに移動します。
# cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_9/Tools |
ドライブ内のイメージをインストールサーバーのハードディスクにコピーします。
# ./setup_install_server install_dir_path |
install_dir_path |
CD イメージをコピーするディレクトリを指定します。 |
setup_install_server コマンドは、Solaris 9 ソフトウェアディスクイメージをコピーする十分なディスク容量があるかどうかを示します。利用できるディスク容量を調べるには、df -kl コマンドを使用します。
他のシステムがインストールサーバーをマウントできるように設定する必要があるかどうかを判断します。
インストールサーバーがインストールするシステムと同じサブネット上にあるか、あるいは DHCP を使用している場合は、ブートサーバーを作成する必要はありません。手順 7 へ進みます。
インストール対象のシステムと同じサブネット上にインストールサーバーが存在せず、DHCP を使用していないという場合は、ブートサーバーとインストールイメージを共有し、NFS デーモンを起動する必要があります。次の手順へ進みます。
インストールサーバーのインストールイメージのパスが適切に共有されているかを確認します。
# share | grep install_dir_path |
install_dir_path |
ブートサーバーのインストールイメージのパスを指定します。 |
インストールサーバーのディレクトリのパスが表示されてオプションに anon=0 と示された場合は、手順 7 へ進みます。
インストールサーバーのディレクトリのパスが表示されないか、オプション内に anon=0 と示されない場合は、次の作業へ進みます。
次のエントリを /etc/dfs/dfstab ファイルに追加し、ブートサーバーからインストールサーバーが利用できるように設定します。
share -F nfs -o ro,anon=0 -d "install server directory" install_dir_path |
インストールサーバーのディレクトリパスが正しく共有されているか確認します。
# ps ef | grep nfsd |
nfsd デーモンを起動し、インストールサーバーを共有します。
nfsd デーモンが稼動していない場合は、このデーモンを起動してください。
# /etc/init.d/nfs.server start |
nfsd がすでに稼動している場合は、インストールサーバーを共有してください。
# shareall |
root (/) ディレクトリへ移動します。
# cd / |
Solaris 9 SOFTWARE 1 of 2 CD を取り出します。
Solaris 9 SOFTWARE 2 of 2 CD をシステムの CD-ROM ドライブに挿入します。
マウントされた CD の Tools ディレクトリに移動します。
# cd /cdrom/cdrom0/Solaris_9/Tools |
CD-ROM ドライブ内の CD をインストールサーバーのハードディスクにコピーします。
# ./add_to_install_server install_dir_path |
install_dir_path |
CD イメージをコピーするディレクトリを指定します。 |
root (/) ディレクトリへ移動します。
# cd / |
Solaris 9 SOFTWARE 2 of 2 CD を取り出します。
Solaris 9 LANGUAGES CD をシステムの CD-ROM ドライブに挿入します。
マウントされた CD の Tools ディレクトリに移動します。
# cd /cdrom/cdrom0/sol_9_lang_sparc/Tools |
CD-ROM ドライブ内の CD をインストールサーバーのハードディスクにコピーします。
# ./add_to_install_server install_dir_path |
install_dir_path |
CD イメージをコピーするディレクトリを指定します。 |
root (/) ディレクトリへ移動します。
# cd / |
ユーザーが Solaris Web Start を使用してシステムをブートし、ネットワーク上で Solaris 9 ソフトウェアをインストールできるように
しない場合は、Solaris 9 LANGUAGES CD を取り出して手順 22 へ進みます。
する場合は、Solaris 9 LANGUAGES CD を取り出して継続します。
Solaris 9 INSTALLATION CD をシステムの CD-ROM ドライブに挿入します。
マウントされた CD の modify_install_server を含むディレクトリに移動します。
# cd /cdrom/cdrom0/s0 |
Solaris Web Start インタフェースソフトウェアをインストールサーバーにコピーします。
# ./modify_install_server -p install_dir_path installer_miniroot_path |
-p |
既存イメージのミニルートを install_dir_path/Solaris_9/Tools/Boot.orig に保存します。 |
install_dir_path |
Solaris Web Start インストールをコピーするディレクトリを指定します。 |
installer_miniroot_path |
Solaris Web Start インタフェースのコピー元となる CD 上のディレクトリを指定します。 |
setup_install_server によって作成されたネットインストールイメージ上のミニルート (/install_dir_path/Solaris_9/Tools/Boot ) にあるファイルにパッチを適用するか決定します。ブートイメージに何か問題がある場合は、ファイルへのパッチの適用が欠かせない可能性があります。
パッチを適用しない場合は、このまま継続します。
適用する場合は、patchadd -C コマンドを使用して、ミニルートにあるファイルにパッチを適用します。
patchadd -C は、『パッチの Readme』の指示に目を通すか、あるいはご購入先に連絡をとった上で使用してください。
ブートサーバーを作成する必要があるかどうかを判断します。
DHCP を使用しているか、あるいはインストール対象のシステムと同じサブネット上にインストールサーバーが存在する場合は、ブートサーバーを作成する必要はありません。「ネットワークからインストールするシステムの追加」へ進みます。
DHCP を使用しておらず、インストールサーバーとクライアントが別のサブネットに存在する場合は、ブートサーバーを作成する必要があります。「DVD イメージを用いたサブネット上でのブートサーバーの作成」へ進みます。
次の例は、インストールサーバーの /export/home/s9cdsparc ディレクトリに次の CD をコピーしてインストールサーバーを作成する方法を示しています。
Solaris 9 SOFTWARE 1 of 2 CD (SPARC)
Solaris 9 SOFTWARE 2 of 2 CD (SPARC)
Solaris 9 LANGUAGES CD (SPARC)
# mkdir -p /export/home/s9cdsparc # cd /cdrom/cdrom0/s0/Solaris_9/Tools # ./setup_install_server /export/home/s9cdsparc インストールサーバーが異なる場合、次の手順を追加。 次のパスを /etc/dfs/dfstab ファイルに追加。 share -F nfs -o ro,anon=0 -d "install server directory" ¥ /export/home/s9cdsparc # ps ef | grep nfsd # /etc/init.d/nfs.server start 次の手順を行う。 ブートサーバーが必要な場合は、次の手順を行う。 # cd / # cd /cdrom/cdrom0/Solaris_9/Tools # ./add_to_install_server /export/home/s9cdsparc # cd / # cd /cdrom/cdrom0/sol_9_lang_sparc/Tools # ./add_to_install_server /export/home/s9cdsparc # cd / # cd /cdrom/cdrom0/s0 # ./modify_install_server -p /export/home/s9cdsparc /cdrom/cdrom0/s0 |
この例では、各コマンドを実行する前に各 CD がドライブに挿入され、自動的にマウントされるものとします。各コマンドを実行すると、CD が取り出されます。