Solaris 9 リリースでは、コマンド行インタフェースのみに以下の Solaris Live Upgrade の新機能が適用されます。
Solaris Live Upgrade を使用してアップグレードまたはフラッシュアーカイブをインストールする際に、アップグレードまたはインストールの進捗度をレポートします。
lumount コマンドは、ブート環境のすべてのファイルシステムをマウントします。マウントポイントを明示的に指定しない場合、lumount はブート環境名を使用してマウントポイントを作成します。この変更によりマウントポイントが乱立することがなくなり、luumount コマンドが使いやすくなります。
数字の並びを使用したマウントポイント名: /.alt.1234
ブート環境名を使用したマウントポイント名: /.alt.solaris8
この例では、ブート環境名は solaris8 です。
lumount コマンドは、ブート環境のルートファイルシステムをアンマウントします。luumount コマンドでは、マウントポイントだけでなくブート環境名も引数に指定できるようになりました。また、-f オプションを使用して、ブート環境のファイルシステムを強制的にアンマウントできるようになりました。
lumount(1M) と luumount(1M) のマニュアルページを参照してください。
Solaris Live Upgrade の主な目的は、新しいオペレーティングシステムへの移行中の実働環境の停止時間を、最小限に抑えることです。ファイルシステムのアップグレードやコピーなどの Solaris Live Upgrade の操作によっては、システムに相当な負荷がかかることがあります。現在 Solaris Live Upgrade には、スケジューリング優先順位を制御するツールがあり、これにより運用システムのパフォーマンスの低下を防ぐことができるようになりました。 /etc/default/lu ファイルにあるデフォルト値は変更可能です。
ブート環境名に長い名前を許可するため、ブート環境名を使用する Solaris Live Upgrade コマンドがブート環境名に対して任意の長さの文字列を入力できるようになりました。
詳細は、『Solaris 9 インストールガイド』と ludesc(1M) のマニュアルページを参照してください。