Solaris ユーザーズガイド (上級編)

ディスク記憶容量の管理

ディスク領域は限られたリソースであるため、現在使用されている容量を認識しておくことが必要です。

ディスクの使用状況を表示する (df -k)

df -k コマンドを入力すると、システムにマウントされている (直接アクセスできる) 各ディスクの現在の使用容量が表示されます。システムにマウントされている各ディスクの全容量、未使用領域の容量、および使用中の領域の割合を調べる場合は、df -k コマンドを使用してください。


$ df -k

df -k コマンドの出力でファイルシステムの全容量の 90% 以上が使用中であることが判明した場合は、不要なファイルを削除してください。このためには、不要なファイルをディスクやテープに移動したり (cp でコピーしてから rm で削除する)、あるいはそれらのファイルを単に rm コマンドで削除したりします。この種のハウスキーピング処理は、自分が所有するファイルに対してだけ実行してください。

ディレクトリの使用状況を表示する (du)

du コマンドを使用すると、ディレクトリとそのサブディレクトリの使用状況を 512 バイト単位のブロック数で表示できます。

du コマンドは、各サブディレクトリ内でのディスク使用状況を表示します。ファイルシステム内のサブディレクトリの一覧を表示するには、そのファイルシステムに対応するパスに移動し、次のパイプラインを実行します。


$ du | sort -r -n

sort コマンドの reverse (-r) オプションと numeric (-n) オプションを使用したこのパイプラインにより、サイズの大きなディレクトリを見つけることができます。各ディレクトリにあるファイルの大きさ (バイト単位) と更新日付を調べるには、ls -l を実行します。古いファイルや 100 キロバイト以上のテキストファイルは、ディスク容量不足の原因となることがよくあります。