この節では、ユーザーとグループを管理するための Solaris 9 リリースの新機能について説明します。
Solaris Management Console では、Solaris Management ツール群を利用でき、このツール群を使用してすべてのユーザーおよびグループ機能を管理できます。Solaris Management Console の詳細については 第 2 章「SolarisTM Management Console の操作 (手順)」を参照してください。特定のユーザーおよびグループ管理タスクの実行方法については、「Solaris ユーザー管理ツールで実行できる作業」を参照してください。
iPlanetTM Directory Server および他の LDAP ディレクトリサーバーを使用すると、 LDAP (Lightweight Directory Access Protocol) ディレクトリサービスのユーザーおよびグループ情報を管理できます。ユーザーおよびグループ情報は、NIS、NIS+、またはファイル環境でも管理できます。
LDAP の設定の詳細については、『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)』を参照してください。
iPlanet Directory Server を使ってユーザーおよびグループを管理する方法については、http://docs.iplanet.com の『iPlanet Directory Server 5.1 管理者ガイド』を参照してください。
Solaris 9 リリースでは、ユーザーおよびグループを「プロジェクト (project)」(システム使用率またはリソースアロケーションチャージバックの基礎として使用される、作業負荷の構成要素を示す識別子) のメンバーにすることができます。プロジェクトは、Solaris リソース管理機能の一部で、システムリソースの管理に使用されます。
Solaris 9 リリースを稼働するシステムにログインするには、ユーザーはプロジェクトのメンバーになる必要があります。デフォルトでは、ユーザーは Solaris 9 リリースのインストール時に group.staff プロジェクトのメンバーになり、ほかのプロジェクト情報は設定されていません。
ユーザーのプロジェクト情報は、/etc/project ファイルに格納され、このファイルは、ローカルシステム (ファイル)、NIS ネームサービス、または LDAP ディレクトリサービスに保存できます。Solaris Management Console を使用すると、プロジェクト情報を管理できます。
/etc/project ファイルは、ユーザーがログインするために必要ですが、プロジェクトを使用しない場合は管理する必要はありません。
プロジェクトの使用方法および設定方法の詳細については、『Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)』の「プロジェクトとタスク」を参照してください。