ファイルシステムバックアップの準備は、計画を作成することから始まります。詳細は、第 45 章「ファイルシステムのバックアップと復元 (概要)」を参照してください。この段階では、次の項目を決定します。
バックアップを作成するファイルシステム
実行するバックアップのタイプ (完全または増分)
バックアップのスケジュール
テープドライブ
この節では、ファイルシステムのバックアップを作成する前に実行する必要のある作業について説明します。次の作業が含まれます。
バックアップを作成するファイルシステムの名前を検索する。
完全バックアップの作成に必要なテープの本数を決定する。
/etc/vfstab ファイルの内容を表示します。
$ more /etc/vfstab |
mount point カラムに表示されるファイルシステム名を調べます。
ファイルシステムのバックアップを作成する際、mount point 列に表示されたディレクトリ名を使用します。
この例では、バックアップ対象のファイルシステムはルート ( /)、/usr、/datab、および /export/home です。
$ more /etc/vfstab #device device mount FS fsck mount mount #to mount to fsck point type pass at boot options # fd - /dev/fd fd - no - /proc - /proc proc - no - /dev/dsk/c0t0d0s1 - - swap - no - /dev/dsk/c0t0d0s0 /dev/rdsk/c0t0d0s0 / ufs 1 no - /dev/dsk/c0t0d0s6 /dev/rdsk/c0t0d0s6 /usr ufs 1 no - /dev/dsk/c0t0d0s5 /dev/rdsk/c0t0d0s5 /datab ufs 2 yes - /dev/dsk/c0t0d0s7 /dev/rdsk/c0t0d0s7 /export/home ufs 2 yes - swap - /tmp tmpfs - yes - |
スーパーユーザーになるか、または同等の役割を引き受けます。
バックアップのサイズをバイト単位で予測します。
# ufsdump S file-system |
S を指定すると、バックアップの実行に必要な予想バイト数が表示されます。
予想バイト数をテープの容量で除算して、必要な本数を調べます。
テープ容量のリストについては、表 45-5 を参照してください。
次の例では、150M バイトのテープに 489472 バイトのファイルシステムが入ります。
# ufsdump S /export/home 489472 |