バックアップテープは読み込めなければ役に立ちません。このため、定期的に掃除およびチェックを行い、テープドライブが正常に動作するようにしてください。テープドライブのクリーニング手順については、ハードウェアのマニュアルを参照してください。次のいずれかの方法で、テープハードウェアをチェックで きます。
テープにファイルをコピーし、読み込んで、コピーをオリジナルと比較する。
ufsdump コマンドの -v オプションを使用して、媒体の内容をソースファイルシステムと比較して検査する。-v オプションを有効にするには、ファイルシステムをマウント解除するか、完全にアイドル状態にする必要がある。
ハードウェアは、システムからレポートされないような障害を起こす可能性があるので注意してください。
バックアップ後は、必ずテープにラベルを付けてください。第 45 章「ファイルシステムのバックアップと復元 (概要)」で説明したバックアップ方法を採用した場合は、ラベルを「テープA」、「テープB」という具合に指定する必要があります。このラベルは変更しないでください。バックアップを実行するたびに別のテープラベルを作成して、バックアップ日付、マシン名、バックアップを作成したファイルシステム、バックアップレベル、テープ番号 (複数のボリュームにまたがる場合は n 本のうちの 1 本目)、サイト特有の情報を入力します。
テープは、磁気を発生させる機器から離れた埃のない安全な場所に保管してください。たとえば、アーカイブしたテープを遠隔地の防火キャビネットに保管します。
各ジョブ (バックアップ) がどの媒体 (テープボリューム) に格納されているかということと、各バックアップファイルがどこに保管されているかを記録したログを作成し、管理する必要があります。