Solaris のシステム管理 (基本編)

媒体の終わりの検出

ufsdump コマンドは、一連の固定長レコードを書き込みます。ufsdump コマンドは、レコードの一部にしか書き込まれていないという通知を受け取ると、媒体の物理的な終わりに達したものと判断します。この方法は、ほとんどのデバイスに有効です。部分的なレコードしか書き込まれなかったことをデバイスが ufsdump に通知できない場合、ufsdump が別のレコードの書き込みを試みると、媒体エラーが発生します。


注 -

DAT デバイスと 8 mm テープデバイスでは、媒体の終わりが検出されます。カートリッジテープデバイスと 1/2 インチテープデバイスでは、媒体の終わりは検出されません。


ufsdump は、ほとんどのデバイスの媒体の終わりを自動的に検出します。したがって、通常は -c-d-s-t オプションを使用しなくても、複数のボリュームのバックアップを実行できます。

媒体の終わりの検出オプションを使用する必要があるのは、デバイスが媒体の終わりを検出したことを ufsdump コマンドが認識できない場合、または restore コマンドを使用して SunOS 4.1 システム上のファイルを復元する場合だけです。restore コマンドとの互換性を確保するため、サイズオプションを使用すると、従来どおり、現在のテープやフロッピーディスクの終わりに達する前に、ufsdump を次のテープやフロッピーディスクに強制的に進ませることができます。