Solaris のシステム管理 (基本編)

UFS スナップショットの増分バックアップの作成方法 (ufsdump)

UFS スナップショットの増分バックアップを実行する (最後のスナップショット以降に変更のあったファイルだけをバックアップする) 場合、ufsdump コマンドと新規 N オプションを組み合わせて使用します。このオプションは、増分ダンプをトラックするために /etc/dumpdates ファイルに挿入されるファイルシステムのデバイス名を指定します。

次の例では、ufsdump コマンド内で fssnap コマンドを組み込んでファイルシステムの増分バックアップを作成しています。

  1. スーパーユーザーになるか、または同等の役割を引き受けます。

  2. UFS スナップショットの増分バックアップを作成します。

    次に例を示します。


    # ufsdump 1ufN /dev/rmt/0 /dev/rdsk/c0t1d0s0 `fssnap -F ufs -o raw,bs=
    /export/scratch,unlink /dev/rdsk/c0t1d0s0`
    

    上記の例では、ブロックデバイスではなく raw デバイスの名前を表示するために -o raw オプションが使用されています。このオプションの使用により、fssnap コマンドを raw デバイスを必要とするコマンド (ufsdump コマンドなど) に組み込むことが容易になります。

  3. スナップショットがバックアップされたことを確認します。


    # ufsrestore ta /dev/rmt/0