Solaris のシステム管理 (基本編)

SPARC: SCSI 構成の障害対処

この節では、SCSI 構成の障害に対処するために、エラーメッセージとその解決策について説明します。SCSI 構成の障害対処の詳細については、cfgadm(1M)を参照してください。

エラーメッセージ

cfgadm: Component system is busy, try again: failed to offline:
     device path
          Resource              Information
     ------------------  --------------------------
     /dev/dsk/c1t0d0s0   mounted filesystem "/file-system"
エラーの発生原因

ファイルシステムがマウントされているデバイスを取り外しまたは交換しようとしました。

解決方法

エラーメッセージのリストにあるファイルシステムのマウントを解除してから、もう一度 cfgadm コマンドを実行します。

cfgadm コマンドを使用して、スワップデバイス、専用のダンプデバイスなどのシステムリソースを取り外すと、システムリソースがアクティブな場合、次のようなエラーメッセージが表示されます。

エラーメッセージ

cfgadm: Component system is busy, try again: failed to offline:
     device path
          Resource              Information
     ------------------  --------------------------
     /dev/dsk/device-name   swap area
エラーの発生原因

1 つまたは複数の構成されているスワップ領域を削除しようとしたか、置き換えようとしました。

解決方法

指定されたデバイス上のスワップ領域の構成を解除してから、再度 cfgadm を実行します。

エラーメッセージ

cfgadm: Component system is busy, try again: failed to offline:
     device path
          Resource              Information
     ------------------  --------------------------
     /dev/dsk/device-name   dump device (swap)
エラーの発生原因

スワップ領域上に構成されているダンプデバイスを取り外そうとしたか、置き換えようとしました。

解決方法

スワップ領域に構成されているダンプデバイスの構成を解除してから、再度 cfgadm を実行します。

エラーメッセージ

cfgadm: Component system is busy, try again: failed to offline:
     device path
          Resource              Information
     ------------------  --------------------------
     /dev/dsk/device-name   dump device (dedicated)
エラーの発生原因

専用ダンプデバイスを取り外そうとしたか、置き換えようとしました。

解決方法

専用ダンプデバイスの構成を解除し、cfgadm 処理を再実行します。