Solaris のシステム管理 (基本編)

CacheFS ファイルシステムの機能

CacheFS ファイルシステムをクライアントシステム上に作成すると、キャッシュに書き込んだファイルシステムをクライアントがネットワークを経由しなくても、ローカルにアクセスできます。次の図は、CacheFS ファイルシステムの使用に関連する構成要素の関係を示しています。

図 40-1 CacheFS ファイルシステムの機能

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「バック」ファイルシステムとは、キャッシュにマウントされるように指定したファイルシステムです。通常、これは NFS または HSFS (High Sierra File System) ファイルシステムです。ユーザーがバックファイルシステムの一部であるファイルにアクセスしようとすると、そのファイルはキャッシュに書き込まれます。「フロント」ファイルシステムとは、キャッシュにマウントされ、ローカルのマウントポイントからアクセスされるファイルシステムです。フロントファイルシステムのタイプは、UFS でなければなりません。

ユーザーにとって、CacheFS ファイルシステムのファイルに初めてアクセスするときは低速に思われますが、同じファイルを続けて使用していると高速になります。