Solaris のシステム管理 (基本編)

CacheFS ファイルシステムの整合性チェック

CacheFS ソフトウェアでは、キャッシュされたディレクトリとファイルが最新の状態に保たれることを保証するために、キャッシュに格納されているファイルの整合性を定期的にチェックします。整合性をチェックするために、CacheFS ソフトウェアでは現在の変更時刻を前回の変更時刻と比較します。変更時刻が異なる場合は、そのディレクトリまたはファイルに関するすべてのデータと属性がキャッシュから消去され、バックファイルシステムから新しいデータと属性が取り出されます。

ユーザーがディレクトリやファイルの処理を要求すると、CacheFS ソフトウェアは整合性を検査する時間があるかどうかをチェックします。時間があれば、バックファイルシステムから変更時刻を取得して比較します。

必要に応じて行う整合性チェック

整合性チェックは、-o demandconst オプションを使用してマウントされたファイルシステムに対して明示的に要求した場合にのみ実行できます。このオプションでファイルシステムをキャッシュにマウントした場合は、-s オプションを指定した cfsadmin コマンドを実行して整合性チェックを要求します。デフォルトでは、ファイルがアクセスされるたびに、各ファイルの整合性がチェックされます。ファイルがアクセスされなければ、チェックは実行されません。-o demandconst オプションを使用すると、整合性チェックによってネットワークがいっぱいになるという事態を回避できます。

詳細は、mount_cachefs(1M) のマニュアルページを参照してください。