Solaris のシステム管理 (基本編)

TMPFS ファイルシステムを作成する方法

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

  2. 必要に応じて、TMPFS ファイルシステムとしてマウントするディレクトリを作成します。


    # mkdir /mount-point
    

    /mount-point は、TMPFS ファイルシステムがマウントされるディレクトリです。

  3. TMPFS ファイルシステムをマウントします。


    # mount -F tmpfs [-o size=number]  swap mount-point
    

    -o size= number

    TMPFS ファイルシステムのサイズ制限を M バイト単位で示す。 

    mount-point

    TMPFS ファイルシステムがマウントされるディレクトリを示す。 

    ブート時にシステムが TMPFS ファイルシステムを自動的にマウントするように設定するには、「例 - ブート時に TMPFS ファイルシステムをマウントする」を参照してください。

  4. TMPFS ファイルシステムが作成されていることを確認します。


    # mount -v
    

例 - TMPFS ファイルシステムを作成する

次の例は、TMPFS ファイルシステム /export/reports を作成およびマウントし、そのサイズを 50M バイトに制限する方法を示しています。


# mkdir /export/reports
# chmod 777 /export/reports
# mount -F tmpfs -o size=50 swap /export/reports

例 - ブート時に TMPFS ファイルシステムをマウントする

ブート時にシステムが自動的に TMPFS ファイルシステムをマウントするように設定するには、/etc/vfstab のエントリを追加します。次の例は、システムのブート時に /export/test を TMPFS ファイルシステムとしてマウントする /etc/vfstab ファイルのエントリを示しています。size=number オプションを指定していないため、/export/test の TMPFS ファイルシステムのサイズは利用できるシステムリソースによってのみ制限されます。


swap - /export/test  tmpfs   -  yes  -

/etc/vfstab ファイルの詳細は、/etc/vfstab ファイルのフィールドの説明」を参照してください。