Solaris のシステム管理 (基本編)

IA: ハードディスクから PCFS (DOS) ファイルシステムをマウントする方法 (mount コマンド)

次の手順で、PCFS (DOS) ファイルシステムをハードディスクからマウントします。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割を引き受けます。

  2. 必要に応じて、マウントするファイルシステムのマウントポイントを作成します。


    # mkdir /mount-point
    

    ファイルシステムをマウントするには、ローカルシステム上にマウントポイントを作成する必要があります。マウントポイントとは、マウントされるファイルシステムが接続されるディレクトリのことです。

  3. PCFS ファイルシステムをマウントします。


    # mount -F pcfs [-o rw | ro] /dev/dsk/device-name:logical-drive /mount-point
    

    -o rw | ro

    PCFS ファイルシステムを読み取り/書き込み (rw) または読み取り専用 (ro) にマウントできることを指定する。このオプションを指定しない場合のデフォルトは rw。 

    /dev/dsk/device-name

    ディスク全体のデバイス名を指定する (/dev/dsk/c0t0d0p0 など)

    logical-drive

    DOS の論理ドライブ名 (c から z) またはドライブ番号 (1 から 24) を指定する。ドライブ c はドライブ 1 に相当し、ディスク上の基本 DOS スライスを表す。他のすべてのドライブ名やドライブ番号は、拡張 DOS スライス内の DOS 論理ドライブを表す。 

    /mount-point

    ファイルシステムをマウントするディレクトリを指定する。 

    device-name」と「logical-drive」とは、コロンで区切る必要があります。

IA: 例 - ハードディスクから PCFS (DOS) ファイルシステムをマウントする (mount コマンド)

次の例は、基本 DOS スライス内の論理ドライブを /pcfs/c ディレクトリにマウントする方法を示しています。


# mount -F pcfs /dev/dsk/c0t0d0p0:c /pcfs/c

次の例は、拡張 DOS スライス内の最初の論理ドライブを /mnt に読み取り専用としてマウントする方法を示しています。


# mount -F pcfs -o ro /dev/dsk/c0t0d0p0:2 /mnt