Solaris のシステム管理 (基本編)

IA: システムをネットワークからブートする方法

ブートサーバーが利用できれば、どのようなシステムもネットワークからブートできます。たとえば、スタンドアロンのシステムがローカルディスクからブートできない場合は、このシステムを一時的にネットワークからブートできます。

システムが PXE ネットワークブートに対応している場合は、Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) ブートフロッピーディスクや Solaris 9 Installation CD を使用しなくても、ネットワークから直接システムをブートできます。

Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) の「Boot Tasks」メニューにある「Set Network Configuration Strategy」メニューを使用して、適切なブート方法を選択できます。

  1. ネットワークからブートする方法 (RARP/bootparams または DHCP) を決定します。

    2 つのネットワーク構成方法、RARP (Reverse Address Resolution Protocol) または DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) があります。デフォルトのネットワークブート方法は RARP に設定されています。ネットワークで利用できるブートサー バーによって、RARP または DHCP を選択できます。

    PXE ネットワークブートは、DHCP でのみ使用できます。

  2. Device Configuration Assistant (デバイス構成用補助) ブートフロッピーディスクまたは Solaris 9 Installation CD を適切なドライブに挿入します。

    あるいは、システムまたはネットワークアダプタの BIOS 構成プログラムを使用して、PXE ネットワークブートを使用可能にします。

  3. Type any key to continue プロンプトが表示されている場合は、任意のキーを押してシステムをリブートします。あるいは、リセットボタンを使用することもできます。

    システムが停止している場合は、電源スイッチを押してシステムを起動します。

    「Solaris Device Configuration Assistant」画面が表示されます。

  4. 「F2_Continue」(F2 キー) を押して、デバイスを走査します。

    デバイスの識別が行われ、識別されたデバイスを表示する画面が表示されます。

  5. 「F2_Continue 」(F2 キー) を押して、ドライバを読み込みます。

    ブート可能なドライバが読み込まれます。

    「Boot Solaris 」メニューが表示されます。

  6. 「F4_Boot Tasks」(F4 キー) を押します。

  7. Set Network Configuration Strategy」を選択して、「F2_Continue 」(F2 キー) を押します。

  8. RARP 」または「DHCP 」を選択して、「F2_Continue 」(F2 キー) を押します。

    新しいネットワークブート方法を確認する画面が表示されます。

    ここで選択したネットワークブート方法は、以降、このフロッピーディスクでブートしたときのデフォルトのネットワークブート方法として保存されます。

  9. 「F3_Back」を押して、「Boot Solaris」メニューに戻ります。

  10. NET 」をブートデバイスとして選択します。そして、「F2_Continue」を押して、ネットワークデバイスをブートします。

    「Solaris boot option」画面が表示されます。