Solaris のシステム管理 (上級編)

印刷待ち行列ログ

各システムのスケジューラは、ディレクトリ /var/spool/lp/tmp/system/var/spool/lp/requests/system 内で印刷要求のログを保管します。各印刷要求には、(ディレクトリごとに 1 つずつ) 情報が入った 2 つのファイルがあります。/var/spool/lp/requests/system ディレクトリ内の情報には、スーパーユーザーまたは lp しかアクセスできません。/var/spool/lp/tmp/system 内の情報には、その要求を出したユーザー、スーパーユーザー、または lp しかアクセスできません。

次の例では、/var/spool/lp/tmp/starbug ディレクトリの内容を示します。


$ ls /var/spool/lp/tmp/starbug
5     5-0
# cat 5-0
C 1
D print1
F /etc/profile
P 20
T /etc/profile
t simple
U root
s 0000
v 2

これらのファイルは、印刷要求が待ち行列に入っている限り、そのディレクトリ内に残っています。要求が完了すると、ファイル内の情報は組み合わされ、ファイル /var/lp/logs/requests に追加されます。このファイルについては、次の節で説明します。

現在待ち行列に入っている印刷要求の状態を追跡したい場合は、/var/spool/lp/logs ディレクトリの情報を使用します。