このレポートは、使用された各端末回線に関する情報を示します。次に日次レポートの例を示します。
Oct 16 02:30 2001 DAILY REPORT FOR venus Page 1 from Mon Oct 15 02:30:02 2001 to Tue Oct 16 02:30:01 2001 1 runacct 1 acctcon TOTAL DURATION IS 1440 MINUTES LINE MINUTES PERCENT # SESS # ON # OFF console 868 60 1 1 2 TOTALS 868 -- 1 1 2 |
from および to の行は、レポートに反映される時間帯を指定します。この時間帯とは、直前の日次レポートが生成された時間から現在の日次レポートが生成されるまでの時間のことです。次に、システムリブートのログ、シャットダウン、電源異常からの回復、acctwtmp プログラムによって /var/adm/wtmpx ファイルにダンプされたその他のレコードが続きます。詳細は、acct(1M) のマニュアルページを参照してください。
このレポートの第 2 部は回線利用状況の内訳です。TOTAL DURATION は、システムがどれだけの時間マルチユーザーモード (端末回線を通してアクセス可能です) であったかを示します。次の表は、日次レポートのデータを説明したものです。
表 20-3 日次レポート
マシンの稼動中は、/var/adm/wtmpx ファイルが接続アカウンティングの元になるため、このファイルを監視する必要があります。wtmpx ファイルが急速に大きくなる場合は、次のコマンドを実行して、どの tty 回線が最も使用頻度が高いかを調べてください。
# /usr/lib/acct/acctcon -l file < /var/adm/wtmpx |
割り込みが頻繁に発生する場合は、全般的なシステムのパフォーマンスが影響を受けることになります。さらに、wtmp ファイルが壊れることもあります。この問題を解決するには、「壊れた wtmpx ファイルの修復方法」を参照してください。