FTP サーバーを起動するには、次の 2 つの方法があります。
inetd.conf ファイルに nowait エントリを追加して FTP サーバーを起動することができます。サイトで処理する接続が多数になる場合、FTP デーモンをスタンドアロンモードで実行することもできます。詳細は、inetd.conf(4) のマニュアルページを参照してください。また、その他のコマンド行オプションについては、in.ftpd(1M) のマニュアルページを参照してください。
スーパーユーザーになります。
nowait エントリを inetd.conf ファイルに追加します。
ftp stream tcp6 nowait root /usr/sbin/in.ftpd in.ftpd -a |
-a オプションの指定により、ftpaccess ファイルの使用を有効にします。
inetd にシグナルを送信し、inetd.conf ファイルを再読み取りします。
# pkill -HUP inetd |
FTP サーバーを、inetd.conf とは無関係に、スタンドアロンサーバーとして実行することもできます。
スタンドアロンサーバーの応答時間は常に可能な限り最短であり、FTP サービス専用の大規模サーバー向けです。スタンドアロンサーバーは一切再起動する必要がないので、専用サーバーに適した短い接続応答時間を実現します。スタンドアロンサーバーは、混雑していない時間帯も含めて、常に動作しており、永久に接続要求を待ちます。
スーパーユーザーになります。
inetd.conf ファイルの ftp サービスの行の先頭に # 記号を挿入して、そのエントリをコメントアウトします。
inetd にシグナルを送信し、inetd.conf ファイルを再読み取りします。
# pkill -HUP inetd |
スタンドアロン FTP サーバーを起動します。
# /usr/sbin/in.ftpd -a -S |
FTP サーバー起動スクリプトにこの行を追加します。システム起動スクリプトの作成については、 『Solaris のシステム管理 (基本編)』の「実行制御スクリプト」を参照してください。