Solaris のシステム管理 (資源管理とネットワークサービス)

/usr/lib/mail ディレクトリの内容

/usr/lib ディレクトリには、sendmail.cf ファイルを構築するために必要なすべてのファイルを含む mail というサブディレクトリがあります。表 26-10mail ディレクトリの内容を示します。

表 26-10 メールサービスに利用する /usr/lib/mail ディレクトリの内容

名前 

形式 

説明 

README

ファイル 

構成ファイルの説明 

cf

ディレクトリ 

ホストのサイトに依存する、およびサイトに依存しない説明 

cf/main.mc

ファイル 

以前は cf/main-v7sun.mc という名前のファイル 。メインの構成ファイル

cf/makefile

ファイル 

新しい構成ファイルを作成する場合の規則を提供する 

cf/submit.mc

ファイル 

メッセージを送信するためのメール差し出しプログラム (MSP) のための構成ファイル 

cf/subsidiary.mc

ファイル 

以前は cf/subsidiary-v7sun.mc という名前のファイル。別のホストから /var/mail を NFS マウントするホストのための構成ファイル

domain

ディレクトリ 

サイトに依存するサブドメインの説明 

domain/generic.m4

ファイル 

Berkeley からの汎用ドメインファイル 

domain/solaris-antispam.m4

ファイル 

sendmail 関数を以前の Solaris 版のようにする変更を伴うドメインファイル。ただし、リレーは完全に無効に設定されるので、ホスト名のない送信者アドレスは拒否され、解決されないドメインは拒否される

domain/solaris-generic.m4

ファイル 

sendmail 関数を以前の Solaris 版のようにする変更を伴うデフォルトドメインファイル

feature

ディレクトリ 

特定のホスト用の特別な機能の定義を含む (機能の詳細な説明は README を参照)

m4

ディレクトリ 

サイトに依存しないインクルードファイルを含む 

mailer

ディレクトリ 

localsmtpuucp などのメールプログラムの定義を含む

ostype

ディレクトリ 

各種のオペレーティングシステム環境の説明 

ostype/solaris2.m4

ファイル 

デフォルトのローカルメールプログラムを mail.local に定義する

ostype/solaris2.ml.m4

ファイル 

デフォルトのローカルメールプログラムを mail.local に定義する

ostype/solaris2.pre5.m4

ファイル 

ローカルメールプログラムを mail に定義する

ostype/solaris8.m4

ファイル 

ローカルメールプログラムを LMTP モードで mail.local に定義し、IPv6 を有効にし、sendmail.pid ファイルのディレクトリとして /var/run を指定する

sh

ディレクトリ 

m4 構築プロセスと移行補助に使用するシェルスクリプトを含む

sh/check-permissions

ファイル 

include: 別名と .forward ファイルのアクセス権、および正確なアクセス権に必要なこれらの親ディレクトリのパスを確認する

sh/check-hostname

ファイル 

sendmail が完全指定のホスト名を判別できることを確認する