Solaris には、LDAP 関連のコマンドセットが 2 つ存在します。1 つのセットは一般的な LDAP ツールで、LDAP ネームサービスを使用してクライアントを構成する必要はありません。もう 1 つのセットはクライアント上の共通 LDAP 構成を使用するため、クライアントがネームサービスに LDAP を使用する場合にのみ使用できます。
LDAP コマンド行ツールは、認証やバインドパラメータを含む、一般的なオプションセットをサポートします。
これらのコマンドを使用して、ディレクトリエントリを直接操作できます。ldapsearch、ldapadd、ldapmodify の各ツールは、LDAP データ交換書式 (LDIF) と呼ばれる共通の書式をサポートしています。LDIF は、ディレクトリ情報を表現するテキストベースの書式です。
表 18-3 LDAP ツール
ツール |
機能 |
---|---|
ldapsearch(1) |
名前空間内でディレクトリエントリ検索に使用する。検出された属性および値を表示する |
ldapmodify(1) |
ディレクトリエントリの変更または追加に使用する |
ldapadd(1) |
新規ディレクトリエントリの追加に使用する |
ldapdelete(1) |
既存のディレクトリエントリの削除に使用する |
ツール |
機能 |
---|---|
ldapaddent(1M) |
LDAP コンテナ内に、/etc 内のファイルに対応するエントリを作成する。このツールを使用して、ファイルからディレクトリを生成できる。たとえば、/etc/passwd 形式のファイルを読み込んで、ディレクトリ内に passwd エントリを生成する |
ldaplist(1) |
ディレクトリから、さまざまなサービスの内容をリスト表示するのに使用する |
idsconfig(1M) |
LDAP ネームサービスクライアント対応の iPlanet Directory Server 5.1 の設定に使用する |