SunOS オペレーティングシステムの従来の UNIX ファイル保護機能では不十分な場合は、ACL によりファイルアクセス権の制御をより強化できます。従来の UNIX ファイル保護機能は、所有者、グループ、その他のユーザーという 3 つのユーザークラスに読み取り権、書き込み権、実行権を提供します。ACL を使用すると、所有者、所有者のグループ、その他のユーザー、特定のユーザーおよびグループのファイルアクセス権を定義でき、またこれらのカテゴリごとにデフォルトのアクセス権を定義できるため、ファイルのセキュリティをより強化できます。ACL を設定する手順については、「アクセス制御リスト (ACL) の使用」を参照してください。
次の表に、ファイルやディレクトリに対して ACL を管理するコマンドを示します。
表 14-2 ACL コマンド
コマンド |
説明 |
マニュアルページ |
---|---|---|
setfacl |
ACL エントリの設定、追加、変更、および削除を行う |
setfacl(1) |
getfacl |
ACL エントリを表示する |
getfacl(1) |