Solaris WBEM Services の管理

役割の引き受け

役割 ID を引き受けられるのは、WBEM ユーザーが Remote Method Invocation (RMI) プロトコルを選択した場合だけです。役割の引き受けは、XML/HTTP プロトコルではサポートされません。

WBEM の Solaris 実装は、クライアントが WBEM サーバー上の CIM Object Manager によって認証された場合に、クライアントが Solaris の役割の ID を引き受ける機能をサポートします。WBEM サーバーが RBAC 承認を使用してアクセス権の承認を検査する時、WBEM サーバーは、ユーザー ID 自身に許可されたアクセス権ではなく、引き受けた役割に許可されたアクセス権を検査します。

RBAC の役割については、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「役割によるアクセス制御 (概要)」を参照してください。

クライアントは、接続しようとするときに、Solaris のユーザー ID とパスワードに加えて、Solaris の役割 ID とパスワードを入力する必要があります。

WBEM サーバーが Solaris の役割 ID を検証できない場合、WBEM サーバーは、 NO_SUCH_ROLE エラーの入った CIM セキュリティ例外を返します。

引き受けた役割 ID に対して役割のパスワードが無効な場合、WBEM サーバーは、INVALID_CREDENTIAL エラーの入った CIM セキュリティ例外を返します。

役割 ID とパスワードがどちらも有効な場合でも、そのユーザーが役割を引き受けることを許可されていない場合は、WBEM サーバーは、 CANNOT_ASSUME_ROLE エラーの入った CIM セキュリティ例外を返します。