GSS-API のプログラミング

サンプルプログラムの概要

GSS-APIを使用する 2 種類の C 言語アプリケーションのソースコードは、付録 A 「C ベース の GSS-API サンプルプログラム」に記載されています。一方のサンプルアプリケーションはクライアント用であり、もう一方はサーバー用です。この章では、これらのアプリケーションを使用して GSS-API を段階的に説明します。ソースコードを参照しながら、この章を読み進めてください。 アプリケーションのすべての面を詳細に説明するわけではなく、GSS-API の使用に関連する面に焦点を置いて説明します。


注意 – 注意 –

GSS-API は自動的に自分自身をクリーンアップしないため、GSS-API を使用するアプリケーションや関数はこのクリーンアップを行う必要があります。つまり、たとえばGSS-API バッファや GSS-API 名前空間を使用する関数には、終了時に、gss_release_buffer()gss_release_name() などの GSS-API 関数を呼び出す必要があります。

繰り返しを避けるため、以降のコードでは一般的にこのようなクリーンアップを省いてあります。実行する必要があることは必ず覚えておいてください。ただし、クリーンアップ機能の使用方法や使用するタイミングがはっきりしない場合は、付録 A 「C ベース の GSS-API サンプルプログラム」を参照して、サンプルプログラムを詳しく調べてください。