ウィークシンボル参照は、リンカーの -z weakextract オプションを使用することにより、アーカイブ構成要素の抽出をトリガーできます。すべてのアーカイブ構成要素の抽出は、- z allextract オプションを使用して実行できます。詳細は、「アーカイブ処理」を参照してください。
作成されるオブジェクトが参照しないリンク編集の一部として指定された共有オブジェクトは、リンカーの - z ignore オプションを使用して無視することができ、したがって、その共有オブジェクトの依存関係の記録も減らすことができます。詳細は、「共有オブジェクトの処理」を参照してください。
リンカーが、予約シンボル _START_ および _END_ を生成し、オブジェクトのアドレス範囲を確立する方法を提供します。詳細は、「出力ファイルの生成」を参照してください。
初期設定および終了コードの実行時の順序に変更が加えられ、依存関係の要件をより良く満たすようになりました。詳細は、「初期設定および終了ルーチン」を参照してください。
シンボル解析の方法が、dlopen(3DL) 用に拡張されました。詳細は、「シンボル検索」、「グループの分離」の RTLD_GROUP、および 「オブジェクト階層」の RTLD_PARENT を参照してください。
シンボル検索の方法が、RTLD_DEFAULT を処理する新しい dlsym(3DL) により拡張されました。詳細は、「デフォルトのシンボル検索モデル」を参照してください。
フィルタ処理が拡張され、複数のフィルティーが定義できるようになり、さらに強制的に読み込まれるフィルティーが使用できるようになりました。詳細は、「フィルタとしての共有オブジェクト」を参照してください。
mapfile ファイルの制御指示語 $ADDVERS を使用すると、追加されたバージョン依存関係を記録できます。詳細は、「追加バージョン定義への結合」を参照してください。
実行時リンカーの監査インタフェースで、プロセスの内部から動的にリンクされたアプリケーションの監視および変更のサポートを提供します。詳細は、「実行時リンカーの監査インタフェース」を参照してください。
実行時リンカーのデバッガインタフェースにより、外部プロセスから動的にリンクされたアプリケーションの監視および修正のサポートが提供されます。詳細は、「実行時リンカーの監査インタフェース」を参照してください。
追加のセクション情報がサポートされました。SHN_BEFORE と SHN_AFTER については、表 7-11 を参照してください。SHF_ORDERED と SHF_EXCLUDE については、表 7-14 を参照してください。
新しい動的セクションタグ DT_1_FLAGS がサポートされました。種々のフラグ値については、表 7-44 を参照してください。
ELF のデモプログラムパッケージが提供されました。詳細は、第 7 章「オブジェクトファイル形式」を参照してください。
リンカーが国際化メッセージをサポートするようになりました。システムエラーはすべて、strerror (3C) を使用して報告されます。
新しい eliminate mapfile 指示、または -B eliminate オプションを使用すると、ローカルのシンボルテーブルエントリを削除できます。詳細は、「シンボル削除」を参照してください。