Solaris WBEM SDK 開発ガイド

概要

WBEM クライアントアプリケーションは、javax.wbem.client API を使用して CIM オブジェクトを操作します。クライアントアプリケーションは、CIM API を使用してオブジェクト(クラス、インスタンス、名前空間など) を構築し、続いてそのオブジェクトの初期化またはインスタンス化を実行します。クライアントアプリケーションはクライアント API を使用してオブジェクトを CIM Object Manager に渡し、CIM のクラス、インスタンス、名前空間の作成などの WBEM 操作を要求します。

クライアントアプリケーションの処理手順

クライアントアプリケーションは通常、次の手順で処理を行います。

  1. CIMClient を使用して CIM Object Manager に接続します。クライアントアプリケーションは、WBEM の操作 (CIM クラスの作成や CIM インスタンスの更新など) を実行する必要があるたびに、CIM Object Manager に接続します。詳細は、「クライアント接続の開始と終了」を参照してください。

  2. クライアントAPI を使用して、操作の要求およびプログラミング作業を実行します。アプリケーションの機能セットは、どの処理を要求すべきかを決定します。ほとんどのプログラムが実行するタスクには、インスタンスの作成、削除、更新、オブジェクトの列挙、メソッドの呼び出し、クラス定義の取得、およびエラーの処理が含まれます。クライアントプログラムから、クラスの作成と削除、名前空間の作成と削除、および修飾子の使用を実行することも可能です。詳細は、「基本的なクライアント操作の実行」を参照してください。

  3. CIMClient を使用して CIM Object Manager へのクライアント接続を閉じて、クライアントセッションが使用しているリソースをすべて解放します。詳細は、「クライアント接続の開始と終了」を参照してください。