IPQoS の管理

例 — IPQoS の kstat 統計情報

ここでは、kstat を実行して flowacct モジュールに関する統計情報を取得した場合に予想される結果の一例について説明します。


# kstat -m flowacct
module: flowacct                        instance: 3     
name:   Flowacct statistics             class:    flacct 
        bytes_in_tbl                    84
        crtime                          345728.504106363
        epackets                        0
        flows_in_tbl                    1
        nbytes                          84
        npackets                        1
        snaptime                        345774.031843301
        usedmem                         256

エントリ 

説明 

class: flacct

トラフィックフローが属するクラスの名前 (このインスタンスでは flacct) を示す

bytes_in_tbl

フローテーブルの総バイト数。すなわち、フローテーブルに現在格納されているすべてのフローレコードの合計バイト数。 このフローテーブルの合計バイト数は 84。フローテーブルにフローがまったく存在しない場合、bytes_in_tbl の値は 0 になる

crtime

この kstat が最後に作成された時間

epackets

処理中にエラーが発生したパケットの数 (このインスタンスでは 0) 

flows_in_tbl

フローテーブルに格納されているフローレコードの数 (このインスタンスでは 1)。フローテーブルにレコードがまったく存在しない場合、flows_in_tbl の値は 0 になる

nbytes

この flowacct アクションのインスタンスで表示される合計バイト数 (この例では 84)。 この値は、フローテーブルに現在格納されているバイト数と、タイムアウトしてすでにフローテーブルに存在しないバイト数とを含む

npackets

この flowacct アクションのインスタンスで表示される合計パケット数 (この例では 1)。 npackets は、フローテーブルに現在格納されているパケットと、タイムアウトしてすでにフローテーブルに存在しないパケットとを含む

usedmem

この flowacct インスタンスで保持されているフローテーブルが使用しているメモリのバイト数。 この例では、usedmem の値は 256。 フローテーブルにフローレコードがまったく存在しない場合、usedmem の値は 0 になる