IPv6 の管理

ステートレス方式とステートフル方式をいつ使用するか

ホストが使用するアドレスを厳密に知る必要はない場合に、ステートレス方式を使用します。ただし、アドレスは一意である必要があります。また、アドレスは正しくルートできる必要もあります。正確なアドレス割り当てに対してサイトでさらに厳しく管理する必要がある場合に、ステートフル方式を使用します。ステートフルとステートレスのどちらのアドレス自動設定も同時に使用できます。サイト管理者は、ルーター通知メッセージのフィールドの設定を通じて、どの方式の自動設定を使用するかを指定します。

IPv6 アドレスは、一定の時間 (場合によっては無限に) インタフェースにリースされます。各アドレスには、アドレスがどれだけの時間、インタフェースに割り当てられるかを示す寿命があります。寿命が尽きると、結合とアドレスが無効になり、そのアドレスを別のインタフェースに割り当てることができます。アドレスの割り当ての終了を正常に行うため、アドレスはインタフェースに割り当てられた状態で 2 つの別々のフェーズを経ます。最初、アドレスには優先権が与えられ、任意に通信ができます。次に、アドレスの現在のインタフェース割り当てが無効になるという前提から、優先順位が下がります。優先順位が低い状態で、アドレスを使用するのは避けるべきですが、使用できないわけではありません。新しい通信 (たとえば、新しい TCP 接続の開始など) ではできるだけ優先順位の高いアドレスを使用します。優先順位の低いアドレスを使用できるのは、そのアドレスを使用中のアプリケーションだけにする必要があります。サービスを打ち切らないと別のアドレスに切り替えるのが困難なアプリケーションは、優先順位の低いアドレスを使用できます。