別々のソースから単一のブート環境を作成 (コマンド行インタフェース)
lucreate コマンドは、アクティブブート環境内のファイルシステムに基づいてブート環境を作成します。
アクティブブート環境以外のブート環境に基づいてブート環境を作成する場合は、-s オプションを指定して lucreate を実行します。
注 - 新しいブート環境をアクティブにした後、フォールバックを行う必要がある場合は、ソースブート環境ではなく最後にアクティブだったブート環境に戻ります。
-
スーパーユーザーとしてログインします。
-
ブート環境を作成します。
# lucreate [-A 'BE_description'] -s source_BE_name
-m mountpoint:device:fs_type -n BE_name
|
-A 'BE_description'
|
(省略可能) ブート環境名
(BE_name) の説明を記述できます。 記述の長さ、使用できる文字に制限はありません。
|
-s source_BE_name
|
新しいブート環境に対するソースブート環境を指定します。
このソースはアクティブブート環境ではありません。
|
-m mountpoint:device:fs_type [-m...]
|
新しいブート環境のファイルシステム構成を指定します。 -m に引数として指定されるファイルシステムは、同じディスク上のファイルシステムでも、複数のディスク上のファイルシステムでも構いません。このオプションは、作成したいファイルシステムの数だけ使用します。
-
mountpoint には、任意の有効なマウントポイント、またはスワップパーティションを示す - (ハイフン) を指定できます。
-
device フィールドには、次のどちらかを指定できます。
-
ディスクデバイスの名前。/dev/dsk/c numdnumtnums num
の形式で表されます。
-
Solaris ボリュームマネージャのメタデバイス名。/dev/md/dsk/dnum の形式で表されます。
-
Veritas ボリュームマネージャのボリューム名。/dev/vx/dsk/volume_name の形式で表されます。
-
キーワード merged。指定されたマウントポイントのファイルシステムがその親とマージされることを示します。
-
fs_type
フィールドには、次のいずれかを指定できます。
|
-n BE_name
|
作成するブート環境の名前。BE_name は、システム上で一意となるように指定する必要があります。
|
例 32-7 別々のソースから単一のブート環境を作成 (コマンド行インタフェース)
この例では、ソースブート環境 third_disk 内のルートファイルシステム (/) に基づいてブート環境を作成します。
Third_disk はアクティブブート環境ではありません。 「Solaris 9 test Jan. 2001」という記述は、ブート環境名 second_disk
に対応しています。
# lucreate -A 'Solaris 9 test Jan 2001' -s third_disk \
-m /:/dev/dsk/c0t4d0s0:ufs -n second_disk
|
新しいブート環境の作成が終わると、この環境をアップグレードしてアクティブにする (ブート可能な状態にする) ことができます。第 33 章「Solaris Live Upgrade を用いたアップグレード」を参照してください。