LDAP ネームサービスに関するこれらの章は、LDAP に関する実務上の知識を持つシステム管理者を対象としています。以下のリストは、本書を利用して Solaris ベースの LDAP ネームサービスを配備する前によく理解しておく必要のある概念の一部です。
LDAP 情報モデル (エントリ、オブジェクトクラス、属性、タイプ、値)
LDAP ネームモデル (ディレクトリ情報ツリー (DIT) 構造)
LDAP 機能モデル (検索パラメータ: ベースオブジェクト (DN)、スコープ、サイズ制限、時間制限、フィルタ (iPlanet Directory Server のインデックスを表示する)、属性リスト)
LDAP セキュリティモデル (認証方式、アクセス制御モデル)
LDAP ディレクトリサービスの全体計画および設計 (データの計画方法、DIT、トポロジ、複製、およびセキュリティの設計方法を含む)
前述の概念を詳しく知りたい場合、または LDAP や一般的なディレクトリサービスの配備について知りたい場合、以下のドキュメントが役に立ちます。
『Understanding and Deploying LDAP Directory Services 』Timothy A. Howes, Ph.D、Mark C. Smith 共著
LDAP ディレクトリサービスの処理をはじめから終わりまで紹介するとともに、大規模な大学、大規模な多国籍企業、およびエクストラネットを備えた企業への LDAP 導入に関する有用なケーススタディが含まれています。
『iPlanet Directory Server 5.1 導入ガイド』。 このドキュメントは、Solaris 9 Documentation CD に含まれています。
このドキュメントでは、基本的なディレクトリ計画 (ディレクトリ設計、スキーマ設計、ディレクトリツリー、トポロジ、複製、およびセキュリティを含む) が説明されています。最後の章では、簡単な配備に加え、世界中に存在する何百万ものユーザーをサポートする複雑な配備を行う際の参考になる、サンプルの開発シナリオを紹介しています。
『iPlanet Directory Server 5.1 管理者ガイド』。 このドキュメントは、Solaris 9 Documentation CD に含まれています。
NIS+ から LDAP への移行を行う場合、『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : FNS、NIS+ 編)』の付録「NIS+ から LDAP への移行」を参照して移行を完了してから、本書の各章に進んでください。
iPlanet Directory Server 5.1 のインストールが必要な場合は、『iPlanet Directory Server 5.1 インストールガイド』を参照してください。