Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

ypbind のクラッシュ

ypbind が、起動するたびにすぐにクラッシュする場合には、システムの他の部分で問題を調べます。次のように入力して、rpcbind デーモンが存在するかどうか確認します。

% ps -ef | grep rpcbind

rpcbind が存在しない、安定しない、あるいは動作に異常がある場合には、RPC のマニュアルを参照してください。

正常に機能しているマシンから、問題のあるクライアント上の rpcbind と通信ができる場合があります。正常に機能しているマシンから、次のように入力してください。

% rpcinfo client

問題のあるクライアント上の rpcbind に問題がない場合には、rpcinfo によって次の出力がされます。


program version netid address service owner
...
100007 2 udp 0.0.0.0.2.219 ypbind superuser
100007 1 udp 0.0.0.0.2.219 ypbind superuser
100007 1 tcp 0.0.0.0.2.220 ypbind superuser
100007 2 tcp 0.0.0.0.128.4 ypbind superuser
100007 2 ticotsord \000\000\020H ypbind superuser
100007 2 ticots \000\000\020K ypbind superuser ...

使用中のマシンには異なる複数のアドレスがあります。それらのアドレスが表示されない場合は、ypbind によってそのサービスが登録できていません。マシンをリブートして再度 rpcinfo を実行します。表示される出力の中に ypbind プロセスがいくつかあり、 /usr/lib/netsvc/yp/ypbind を再起動しようとするたびにそれらのプロセスが変更される場合は、rpcbind デーモンが実行中であってもシステムをリブートをしてください。