Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)

ypbind がクライアントで実行されていない

1 台のクライアントに問題があっても、同じサブネット上の他のクライアントは正常に機能しています。問題のあるクライアント上で、ls -l/usr のようなディレクトリで実行します。このディレクトリには、多くのユーザーが所有するファイルが含まれ、クライアント /etc/passwd ファイルにはないものも含まれます。この結果の表示に、ローカルの /etc/passwd に存在しないファイルの所有者が名前ではなく番号で含まれる場合には、NIS サービスがそのクライアント上で機能していないことを示します。

通常これらの症状は、クライアント ypbind プロセスが実行されていないことを示します。ps -e を実行して、ypbind をチェックします。ypbind が見つからなければ、スーパーユーザーとしてログインし、次のように入力して、ypbind を起動します。


client# /usr/lib/netsvc/yp/ypstart